ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026
2026年10月31日に放送された『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』の中の『隣人』の感想記事です。
ネタバレも含むのでご注意ください。
隣人
2026年秋の放送は、全7話でしたがそのほとんどが過去のエピソードの再放送でした。再放送のエピソードは、俳優の若い頃の姿が見れたりするのも面白かったですが、この『隣人』は、新たに作られた新規映像となっていたようです。
そんな新作である『隣人』では、乃木坂46の井上和さんが主人公である田山梨菜を演じ、節約のため古びたアパートへの引っ越しをしたところから物語が始まりました。
この作品は話の構造が面白く、序盤から親し気に接していた下に住む家族の秘密が最後に明かされる流れはなかなかサプライズとなっておりよかったです。
最初は、姿を見せなかったお隣の女性に対する警戒を高めつつ、下に住む家族はほぼノーマークで交流が進んでいくのが終わってみると面白い。その描かれ方はあまりにも普通の家族で、途中娘が新たに登場した際は、実はこの子が既に死んでいるのではないか、などと思ってしまうぐらいほど。正直、両親にはほとんど怪しむことなく視聴していました。
しかし、ラストには、最初怪しまれていた隣さんこそ、警戒していただけの普通の人で、下に住んでいた家族が本来存在しないことが明らかとなる。時折、ドアスコープを覗いていた人物も、新たに引っ越してきたこのアパートの住人を警戒したお隣さんだった、なんてこともあるのかもしれません。
とはいえ、去っていったお隣さんの話もあり、結局アパートを去ることを決意した主人公ですが、ラストシーンは、彼女の部屋で待っていた家族たちがこちらを見つめている場面はかなり不気味。果たしてあそこに戻っていたらどうなってしまったのか、という怖さを感じさせるものでした。
ただ、この話個人的に気持ち悪かったのは、時折挟まれていた食べ物のお話。下の部屋に住んでいた家族は、時折ご飯を差し入れしてくれたり、家に招いてコロッケを食べさせてくれたりと、彼らが幽霊だとすると主人公は幽霊の作った料理を食べていたことになります。果たして、あれは何を食べていたのか、食べ物を食べている風に感じていただけなのか、はたまた、何か違うものを食べさせられていたのか、何ともいえない不気味さが残ります。
ただ、改めて思うと今回の幽霊たちは主人公に対して特別何かをしていたわけではない。そうなると、最初にわざわざお菓子をもって挨拶をしにきてくれた主人公に対して、実はたいした悪意はなかった、なんてこともあるのかもしれません。
一方で、食べ物を振る舞うことで、自分たちに親しく接してくれた主人公を仲間に引き込もうとしていた、という見方もできるかもしれません。
そう考えると、やはり気になるのは、あの余り物やコロッケが一体何だったのかということ。幽霊たちの正体が明らかになった後だからこそ、何気なく描かれていた食事のシーンが、改めて思い返すと非常に不気味に感じられるお話でした。




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