2023年3月5より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第47作目の作品『王様戦隊キングオージャー』。2000年の時を経て地下帝国『バグナラク』と戦うためチキューの国家の国王たちが変身する『キングオージャー』の戦いを描く作品。現在17話まで放送されましたが、その中で気になる点が複数見受けられ、今後の伏線などもまかれていそうです。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
第17話『王は逃げない』感想
ンコソパ襲撃
ンコソパへのバグナラク襲撃。前回に引き続くラクレスの提案「和平に加わればバグナラクは撤退する。ひざまずきシュゴッダムに忠誠を誓え」。それに反しラクレスの映るモニターを撃つヤンマ。
和平条約はどこへ行ったのか、というジェラミーの問いかけ。ラクレスは、バグナラクの侵略行為に一切干渉しない代わりに、バグナラクはシュゴッダムへの不可侵を約束させていた。自分がチキューを統一し平和にするとする。しかし、「すべてを統べる王を語れるのは俺だけだ。」と認めないジェラミー。
バグナラクとの和平の対象は、シュゴッダムとその傘下に加わる国のみだったようです。一時的に平和になるかもしれませんが、バグナラクがそれで収まるとも思えません。
バグナラク拠点にて、古の英雄?に力を加えるデズナラク、英雄の復活をみて楽しみと笑うカメジム。古の英雄『ダイゴーグ』とはいったい何者なのか。
場面は再び、ンコソパ。ひとまずバグナラクの襲撃を退け、状況は落ち着いた様子。一体一体はちょろいけど数がやばい。裏で手を引いているのはラクレスと判断し、ギラは俺様がひねりつぶす。とラクレスとの戦いに赴こうとする。
しかし、それを止めるヤンマ。これまでは運がよかっただけ、ここからは1ミスも許されない。そう言ってギラを止めるが、「邪悪の王は不死身、まいる!」と行こうとするギラを勝手な真似するならここでぶちのめすといって止める。
相変わらずラクレスが絡むと冷静さを失うギラ君。こうなると、力づくで止めるしかないですね。
ヤンマから、カグラギ、トーフは平穏、ラクレスの指示があれば助けに行くというカグラギ。しかし、ラクレスにギラが生きている件は伝え忘れてる。つまるところ、本質的には彼はかわらずどっちつかず。まだこっちにつく気があるなら歓迎してやる。しかし、状況的にカグラギがわざわざヤンマにつくことは期待はできなさそうです。
そこに現れるヒメノとリタ。ンコソパと同じく、ラクレスに忠誠を誓わない、ゴッカン、イシャバーナにもバグナラクが現れていた様子。この無茶苦茶の元凶はジェラミー、リタは証拠を集め、モルフォーニャにジェラミー探しのお願いに「どこへー?」と嘆くモルフォーニャ。割と神出鬼没なジェラミー探しという結構な無茶ぶりの対応は相変わらず大変そう。頑張れ!
ラクレスの狂気
ラクレスはシュゴッダム国民に告げる。シュゴッダムに平和が訪れる、バグナラクと休戦協定を結んだ。他国はキングオージャーを乱用しチキューの秩序を乱さんとしている。バグナラクではなく、他の国が乱していると。漆黒の守護神、いやこの私がチキューの平和を守ると誓おう。
それを見ていたジェラミーは、実に悩ましそうな表情。そこにやってきたゲロウジームが伝えたのは、ダイオーグが蘇ろうとしている事実。さりげなくバグナラク本部のスパイまでしていてすごいですね。
ラクレスの元へ焦った様子で向かったジェラミーはダイゴーグのことを語る。100年か、1000年前、地下深くでばらばらだったバグナラクをまとめる戦い。その戦いを勝利に導いたものこそが、一撃将軍ダイゴーグだと。しかし、その事実を既に知っていたラクレス。なんと、ダイゴーグを蘇らせる技術を提供したのはラクレス。つまり、英雄の復活は和平の証。
自分が利用されているのがわからないのか。と問いかけるジェラミーに、ラクレスは答える。「力が手に入るのなら地獄の悪魔にでも魂を売る。チキュー統一、平和はすぐそこだ。喜べわらうといい。」
100年と1000年は結構差があると思うけれど、ジェラミーの間隔だと誤差なのかも。そして、敵の最大戦力を復活させてまでしての和平で、ラクレスが何を求めているのか、見ていてもわからなくなってくる。そこまでして国家を統一させないといけない何かがあるのか?
エクストリームキングオージャー?
しょぼくれて歩いているジェラミーを捕まえる、モルフォーニャ。
バグナラクと人間の仲直りはすんだと思っていたがそうでもなかったらしい。平和からは遠ざかり、「全てを統べるどころか、全て滑ってる。」と自嘲気味に語るジェラミー。
ゴッドタランチュラの力を提供すれば減刑する。というリタの言葉を力を求めるラクレスと重ねたのか「お前さんも力が目当てか。」と反応するジェラミー。
「何を言ってる、お前は無力だ。誰もかれもが一人では無力、だから力を合わせる。不本意だろうが世界が滅ぶよりはまし。」とリタの言葉。これはレジェンドキングオージャー初合体の時のことも意識してそうな発言ですね。
「退屈な説教だな、必要なのは心躍る物語だ。」と何やら勝手に納得しまた暴走しそうな気配を見せるジェラミーに「まぁまぁいいこといったよね、あんなこと言われる筋合いある?」ともっふんにちらっと愚痴るリタ。どうやら、リタの言葉はジェラミーには届いていないようです。
「すべてを統べる王になるのに、人のいう事に振り回されて、とんだ喜劇だ。」と再び舞い上がるジェラミー。
再び舞台はンコソパ、巨大なゲンジボダルジームと戦っていたゴッドカマキリ、ゴッドトンボ、ゴッドパピヨン。
「誰にも操らせない、俺が手繰り寄せる奇跡を伝説として語るといい。」そういって、三体を糸で手繰り寄せるジェラミー。
ジェラミーの「降臨せよキングオージャー」の声に反応し合体するキングオージャー。タランチュラの糸で強制的にシュゴッドを操作しての合体。CMでちら見せしていた、『エクストリームキングオージャー』かと思いきや、その頭には王冠がない。しかも、無理やりな合体はたびたび解除されそうになりながらも、背中のゴッドタランチュラからの砲撃でどうにかゲンジボダルジームを倒しきる。
レジェンドキングオージャーであったならば、おそらく苦戦することもなく倒せていたように思える。やはり心を合わせることのない歪な合体では奇跡の力どころか、普段の力すらも引き出せていない様子。
将軍ダイオーグ
そこにキングオージャーZEROで襲撃するラクレス。ヒメノとリタに別行動をお願いするヤンマ。そこに現れる、将軍ダイオーグ。死してなお王のため、我が一撃で命を狩りとらん。
「愛する者に感謝をささげよ、死ぬる覚悟はいいか。」
ダイオーグ、戦う前の口上がかっこよくこれまでの怪ジーム達とは次元の違いを感じさせる。
ダイオーグの強力な攻撃は一撃でヤンマとジェラミーを変身解除に持ち込む。それを止めるラクレス、ひざまずき忠誠を誓えという、ヤンマへの最後通告。しかし、それに歯向かうヤンマ。
怪我をし逃げ惑うンコソパ国民は、ヒメノたちの手によりイシャバーナへ搬送。
ギラの足を逃げますよと引っ張るシオカラ。ヤンマ君は逃がすために戦っている。国民を逃がすために戦う。ここをしのいだらラクレスと蹴りをつける。しかし、ギラは言う。「ヤンマが逃げる男だと思うか。」と。
ギラとヤンマはメンバーの中で一番付き合い長いだけあって互いへの理解度が高いのがいいですね。
まさにギラの言う通り、引かず、媚びず、屈しないヤンマは命を懸けている。そんなヤンマに、ダイオーグの最後の一撃が振り下ろされる。それを見たラクレスは、どこか茫然とした表情を押し殺して笑ったようにも見えました。
しかし、ヤンマはギラが救っていた。モニターにもその姿が映りギラの生存が、シュゴッダム国民にも知れ渡る。感動のあまり過呼吸になってるシオカラがかわいい。
後は頼むといって離れるヤンマ。圧倒的な窮地の中、ラクレスと、ダイオーグに挑むギラは、「地獄の底から蘇ったぞ。」と力強く叫ぶ。
ここのところジェラミーメインが続き、死んだことになっているのもあって影が薄めだったギラ君。ここにきていよいよ主人公としての本領発揮といった感じです。
17話での伏線・謎
地底統一の戦い
今回の話では、ジェラミーの口から地底帝国バグナラク統一のための戦いの話が聞けました。今回登場した『将軍ダイオーグ』はその戦いを勝利に導いた将軍とのことで、その圧倒的な力も示されました。
100年か、1000年前か、と時期は定かではありませんが、地底も一枚岩ではなかった様子。これから先地底での戦いの敗者の側も物語に絡んでくる可能性があるのかもしれません。
王冠
18話の次回予告にて映っていた王冠、何やら特別な力を秘めていそうです。おそらく次回登場する黄金のクワガタオージャーとも関係がありそうです。
次回第18話『はじまりの王冠』
「私こそ王、私が国だ。」と叫ぶラクレスと、民のためなら理すらも超越すると叫ぶギラの対比。黄金のクワガタオージャーの姿と王冠をかぶった真の『エクストリームキングオージャー』の姿。いよいよギラが王となるときが迫っているようです。
予告では、ギラとラクレスの幼少期、王冠をラクレスがギラに見せているようなシーンや、部屋の隅で座り込んでへこんでいる様子のジェラミー、シュゴッダムの玉座に座るカグラギの妹スズメ、など気になるシーンもたくさんありました。
映画『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』予告CMでは、『シュゴッダム国王が即位したときのみ開く死の扉』なるものの存在が示されました。どういう理屈で開くんだ死の扉…。映画も気になります。
キングオージャー 毎週日曜9:30放送中
現在17話まで放送中の王様戦隊キングオージャー、これからどんどん盛り上がっていくだろう作品この機会に見てみてはいかがでしょうか。
近年の東映の戦隊や仮面ライダーは、TTFC(東映特撮ファンクラブ)や、AbemaTV、Tverでの一週間見逃し配信があります。AmazonPrimeでは水曜日に最新話が追加され、全話見れますので過去話の確認には便利。あとから追いかけて見やすい作品となっています。この機会に見て見られてはいかがでしょうか?
なおTwitchやAmazonPrimeのウォッチパーティー機能にも対応しているため、会員同士なら同時視聴も可能。Twitchで普段配信されている方は同時視聴などを企画されてみてもいいかもしれません。
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