2024年冬に放送開始の作品、企画Cygames,監督・ブレイバーンデザイン:大張正己、シリーズ構成:小柳啓吾、キャラクターデザイン:かも仮面による『勇気爆発バーンブレイバーン』4話『イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
4話『イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ』
次にどこを救いに向かうか
ハワイの一時の平和を取り戻したアライドタスクフォース。次の救援にどこへ向かうのかという議論。
家族や仲間のために戻ってやりたいという気持ちはわかるが、今は私たちも仲間、共に各地へ赴き世界を解放するのだと皆を奮い立たせるブレイバーン。
朝日を背にするか、夕日を背にするか、西に向かうか東に向かうかの選択肢を決めるブレイバーン。夕日は最後の取っておくとのことで、ひとまず西に、最初の救援地域であり激戦区となるのは日本と決定しました。
しかし、この決め方、現状各地の被害状況はは分かっていなかったのでどちらに進んでも問題ないとはいえ、完全にブレイバーンの好みといった感じもあります。西回り、日本を先に選んだブレイバーン、そこに何らかの意図があったのでしょうか。
スミスとルル
前回の一件以来、すっかりルルに懐かれてしまったスミス。
前回終盤見せた様子から他の面々からは何とかルルと敵の繋がりを理解されたのか普通に対応されていましたが、イサミからは完全に警戒されてしまっている。
ルルの詳細については、検査が行われ、手の中に何やら未知の物質による紋章のようなものがあること、そして、消化器系はほとんど発達していないことが明らかになりました。消化器官が未発達というのは、それまで食事を食べる必要がなかったという事なのかも。これまでスペルビアのコアの中にいたとすると、その間はあの粘液から栄養を補給していたのかもしれません。
自衛隊のカレーパートでは、スミス、ルルに加えて三つ目のカレーという単語を習得。お気に召したのか勢いよくカレーを食べてしまったことで吐いてしまうというトラブルが発生し、スミスが叱られていました。
とはいえ、やはりデスドライヴズとの関係は疑われたままとはいえ、すっかりアライドタスクフォースの面々の中でもなじんでいる様子でした。
しかし、スミスにつらく当たるイサミに対しては、いきなりの鉄拳制裁。その際には、相変わらずの機械語
荒れるイサミ
前回、周りの理不尽にたいしてついに荒れてしまった感じのイサミでしたが、今回でもその空気は継続。特に、自分が必死に戦っている中、女の子とくっついていたスミスに対しては特につらく当たってしまう。
さりげなく、OPでも来ているパイロットスーツが登場。エアバックや。必殺技の際の衝撃を逃がす機構等も用意されており、これで服がはじけ飛ばなくなるとのこと。てっきりこのスーツブレイバーン制作かと思っていたのですが、ミユ制作。スーツのデザインはブレイバーンに合わせて作ったということなのでしょう。
しかし、そんな周囲につらく当たるそんなイサミを見かねたのか、ブレイバーンは、イサミをとある施設に誘う。
人がいないはずのホテルにて行われている酒場。そこに行ったイサミは、ヒーローとしての扱いを受ける。これまで、ただブレイバーンの言うままに戦うだけ、特にねぎらいの言葉をかけられることもなかったイサミは、ある意味ここで初めてここまでの頑張りが報われたようでした。
何やらブレイバーンの頭にウィンナーが引っ掛かっていたのが気になりましたが、CM前にちらっと聞こえたウィンナーがどうのと言っていた人からもらったのかもしれません。
しかし、今回のサブタイトル「イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ」という言葉は、どこで登場するのかと思っていましたが、このシーンでイサミを誘うために使われた言葉でした。
ここでのブレイバーンが言う人というものを分かっていないというのは、何を指していたのかは少し気になるところ。酒場を作っていたことを指して、どんな過酷な状況でも癒しを求めるという事なのか、今回のイサミへの態度のように、自分たちを救ったものは、ちゃんとヒーローとしてみてくれるという事なのか。
そういえば、ここでイサミと酒を酌み交わした面々は、ミッドウェーに先行して出撃とのこと。このシーンのどことなく優しい空気はこのあとイサミを落とすためにあえて上げたようにも見える。日本奪還の作戦で何が起きるのか、気になるところです。
日本の惨状
そして、今回ラストついに日本に飛ばした無人機より日本の現状が明らかとなる。今回映ったのは東京でしたが、幾重にも重なる黒煙が空を覆い、東京は炎上してしまっているようでした。既に、抗戦の気配もなく、既に東京は侵略済みといった形。そして、無人機が最後に映したのは、スペルビアが出撃したものと似たタワーと、その上に立つ一体のロボット。OPにも登場している機体の内の一体のようです。
東京でのこの被害、ブレイバーンが来ていなければ、ハワイもこうなっていることは容易に想像できる話でしたが、流石に実際にぼろぼろになった東京を見た人々は言葉をなくす。ブレイバーンが来ていたから何とかなった自分たちの状況から、他の地域でもなんとかなっているんじゃないかという希望が打ち砕かれる瞬間といった感じでした。
しかし、あくまで映像が届いたのは東京上空のみということで、もしかすると別の地域や地下などに逃げ込むことに成功した人はいるかもしれません。
ブレイバーンはその東京があるだろう方向の空を見ては強くこぶしを握り締める。この時のブレイバーンは何を思っているのか、というのは気になるところです。ブレイバーンを疑うなら、これからの自分の活躍を奮起してとも取れますし、ブレイバーンを信じるなら、デスドライブズによる惨劇に胸を痛ませているようにも見える。
今回は、イサミの心のケアをし、皆を奮い立たせてきたブレイバーン信じたい気持ちもありますが。いまだ自分の事を語ろうとはしないという不審な点もある。今後のお話の中で語られていくことになりそうです。
かくして、次回東京での決戦となるようです。
スミスとブレイバーンの関係?
今回ちらっと気になるのは、ブレイバーンを指さしてスミススミスと以上に喜んでいる様子が見られたところ。こちらは、あくまでルルがたくさんの言葉を覚えていないので、ブレイバーンをスミスと呼んだだけに思えますが。また、ブレイバーン自身もスミスのことをイサミに気にかけてあげるよう諭すシーンも見られました。
何やら、スミス=ブレイバーンなる説もあるようで、このあたりの描写は、確かにそれっぽさを感じるシーンが多めでした。
4話『イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ』感想
ハワイでのデスドライヴズとの戦いは落ち着き、いよいよ他の地域への救援へと話が進むものの、やはり他の地域はブレイバーンがいなかったこともあり、被害は甚大といった様子。
そうやって考えると、そもそもなぜブレイバーンは最初にハワイを助けに来たのか?というのも気になるところ。イサミがいたからというのが本人も語る通り一番可能性が高そうですが、そうなるとやはり、なぜイサミにそこまで執着するのか?という点が再び疑問に上がってきます。
次回、東京奪還の戦いとなりそうです。新たなデスドライヴとの戦いとの決戦となるのでしょうか。
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