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パスカルとミステル SYNDUALITY Noir 20話感想・考察『There Narratives』【シンデュアリティノワール】

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SYNDUALITY-noirシンデュアリティノワール20話There-Narratives アニメ
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2024年1月9日より、監督『山本裕介』、ストーリー原案『鴨志田一』、シリーズ構成『あおしまたかし』による製作の『Synduality Noir(シンデュアリティ・ノワール)』の後半クールがスタート。第20話『There Narratives』の感想文です。

最新話のネタバレを含みますので未試聴の方は注意してください。

第20話『There Narratives』感想

パスカルから明かされる事実

今回のお話は、アメイジアから続く二つの過去が明かされる話といった感じでした。

その一つはアメイジアから脱出したパスカルとミステルの物。前回ラストに登場したパスカルのホログラムから伝えられた情報は、ノワールの来歴。

まず、パスカル計画というのは、新月の涙以前からあったブラックボックスを持つ特殊なメイガスであるミステルを、地上に連れ出しその可能性を探りたいという題目こそあったものの、外の世界をメイガスと共に見てみたいというシンプルな探求心が元になっていたようです。ミステルとの旅の中、ちらっと、シルヴァーストームに異様なくくりを見せていたダニエルの件についても触れられており、ダニエルと共にパスカルがシルヴァーストームを撃退したことが語られていました。

そんな旅の途中、以前ミステルの口からも語られたイストワールとの交信に成功、その中でミステルにダウンロードされたのがノワールという事だった様子。そもそもパスカル計画開始の時点では、イストワールを目指していたというわけでもなく、イストワールへたどり着くというのはノワールとの遭遇を果たしたことで、目標に加えれたようでした。

ちなみに、この交信に成功したのは、ギザのピラミッドのあたりだったようですが、カナタ達がイストワールを目指すうえでの、次の目的地はこのあたりになるのかもしれません。

突如、内部に増えたデータをごまかすために、ノワールの事をセーフモードとミステルに伝えていたというのも、ここまで語られていた通り。しかし、ノワールの最適化までの間、ミステルに負荷がかかりすぎるという事から、一時的にミステルを眠らせる。運悪く、そのタイミングで、ゼロ型狩りの襲撃に会い、逃げる中でけがを負い、ノワールとコフィンをカナタと出会った遺跡に眠らせたというのが本編前の出来事だったようです。

しかし、カナタがノワールを見つけたのは本当にただの偶然。よいマスターに恵まれたのはすさまじく幸運なことだったようです。

トキオとマハト

そして、今回もう一つ語られたのが、崩壊したアメイジアから派生したイデアールという組織の成り立ちと、その組織に深くかかわる、ヴァイスハイト、トキオ、マハトの三人の過去。

アメイジア崩壊後、アメイジア復興のための組織に育てられた子供たちの中でトップ3人。そして、その上位3人に与えられたのが、シエル、シュネー、ムートンのゼロ型メイガス。ヴァイスハイトについては、この時点でムートンと取り換えるかい?とあっさり告げており、シエルから不安の目で見られていました。

今回、ヴァイスハイトとシエルの出会いが描かれました。この二人はてっきり一度信頼しあう関係になったうえで、それが壊れてしまったから、ヴァイスハイトがメイガスに対してゆがんだ対応に変わったという可能性も考えていたのですが、どうやら初対面の時点でメイガスを信頼しないスタンスだった様子。今回の話の中でも、組織の活動のためにメイガスを道具として利用する点が印象的に書かれていたことをからもそのことが伺えます。果たして、ヴァイスハイトがなぜそこまでメイガスを警戒するきっかけとは何なのか、気になるところです。

そして、組織でもトップだったヴァイスハイトは、自分たちで組織を乗っ取るという計画を発案。それに乗っかる子供たちと、マハト。そんな中、リヒト一人が、それに同調せず、最後にはヴァイスハイトから排除されることになってしまう。

回想で描かれていたリヒト(トキオ)とマハトの別れは、道に悩むマハトをシュネーがリヒトの元に導き、リヒトについていくかどうかを選択させたゆえの結果だったようです。

マハトは、トキオに対してついていくという選択を取ることはできず、その結果、イデアールという組織の目標、人類の救済へと向かう事を選択した様子。

しかし、ヴァイスハイトは本当に人類の救済なんてことを考えているのか。今のところ一切心の内が読めない彼の今後の動向が大きく話に影響を与えそうです。

英雄アルバ

ちょっと気になったのは、ヴァイスハイト、リヒト、マハトの三人でシミュレーターに挑戦していた際に、英雄アルバを倒すなんてという言葉がかけられたこと。ゲームのメインキャラクターでもあり、アメイジア崩壊の事件に深くかかわっているアルバですが、崩壊後も英雄と呼ばれている。てっきり、崩壊を招いた張本人だと思っていたのですが、むしろアメイジア崩壊の際に、何らかの功績をあげていたという事なのかもしれません。

しかし、シミュレーターの討伐対象という事を考えると、この時点で敵として認識されていた可能性もあるかも。このあたりは、ゲームが来るとわかるのか、今後のアニメで触れられるのか、少し気になるところです。

ノワールとシエル

パスカルからミステルとノワールに関する事実が明かされ、パスカルの最後をむかえたばしょにたどりつカナタ達。

イストワールへ向かうという目標を改めて確かめた中で、浮かぶ「シエルはどこにいるのか。」という当たり前の疑問。最後のノワールへと道を示して消えたシエル。果たして、ノワールは自分のためにシエルが犠牲になったことを知り、何を思うのでしょうか。

いよいよお話は最終局面へと近づいてきたようです。

小説:はじまりの青 シンデュアリティ:ルーツ

先週、Syndualityプロジェクトの一環として、小説『はじまりの青 シンデュアリティ:ルーツ』の情報が公開されました。何やらブルーシストの原因についての話となりそうなので、18話にてちらっと触れられたイストワールによる環境破壊に関する話に触れられるのかもしれません。

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