2023年秋に放送開始した『葬送のフリーレン』アニメ。1~4話は金曜ロードショーにて放送、その後通常放送が開始しました。こちらの記事は26話『魔法の高み』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
26話『魔法の高み』
対複製体
フリーレンの複製体へは、フリーレンとフェルンによって対抗することを決定したものの、他にも懸念材料は残っており、いまだ姿の見えないゼンゼやフェルン、デンケンあたりの複製体がどう動くかというのが問題となるようでした。
特に、ゼンゼについては、試験官であるゼンゼ自身は一切手を出さないことから考えても、その分複製体の方が合計の戦力的には上となっているのが地味にやらしい試験な気がします。
しかし、懸念となりそうだったゼンゼの複製体については、まさかのユーベルがゼンゼ特攻のような力を持っていてあっさりと撃破となったのは驚き。
ゼンゼ自身が全く勝てるイメージを持てなかったユーベル。自分が切れると思ったものは切り裂く魔法とのことで、布や、髪の毛といった切れるイメージがある物なら切り裂くことができる。とはいえ、普通の魔法使いはゼンゼの髪を切り裂くなんてイメージは持つことができない。そのあたりがユーベル自身の特異性、天性の才能となっているようです。しかし、今回の話を見ているとゼンゼもユーベルの複製体と遭遇していたら結構危なかったのかもしれません。
一番の厄介の種だった、ゼンゼの複製体の対処こそできたものの、他の複製体との戦いは続く。しかし、ある意味ダンジョン内で一体倒せば終わりなんて話はなかったとはいえ、複製体自身は倒しても湧きなおしがあるというとてつもない後出しで見せてくる最悪の条件。一度倒したユーべルとラントの複製体が再度出現というどうしようもない状況に持ち込まれ、まさに消耗戦絶体絶命のピンチといった感じでした。
しかし、ここまであまり出番のなかったメトーデは、今回もダンジョン内の複製体の検知を行っていたりと、非常に活躍していたのが印象的でした。デンケンや、フェルンのような気配を消すのが得意な魔法使い以外はほとんど把握していたり、フェルンの不意打ちに対応していたりと、さりげないながらもその優秀さを発揮しているようでした。
複製体フリーレンとの決着
フリーレンとフェルンによる複製体フリーレンとの戦い。
フリーレンも相手が自分自身だからこそ一切の手加減ができないといった感じで、なかなか本作ではみないド派手な魔法をぶつけあっていました。他の面々がやっていたような、自然物を操る魔法もあるようですが、もはや何が起きているのかすらわからない不可思議な光のぶつけあい。
そんな隙をついてフェルンも攻撃を入れますが、それでも倒しきることはできない。そんな中フリーレンが提案する、隙をつこうとする瞬間の大きな隙を狙う、まさに肉を切らせて骨を断つような作戦。フリーレンがフェルンをなめているからこそ、そこに殺しきる隙が生まれる可能性もある。
そして、フリーレンがまさに一撃受けたすきにフェルンの砲撃がフリーレンに炸裂。ぼろぼろになり腕も吹き飛んだフリーレンの複製体でしたが、まださらなる力を見せてくる。
フェルンですら、魔法であると判断できないほどの高度な魔法。フリーレンすら80年ぶりに出す羽目になったという魔法。その時のフリーレンの目は、まさにそれを出すに値する敵を見るかのようで鋭い目でした。
しかし、その魔法を使う隙をさらにフリーレンがつくという形で、複製体との戦いが決着。ある意味、フリーレンはここまで複製体に出させることまで想定してフェルンに戦わせていたのかもしれません。
フェルンとフリーレンの協力により複製体を撃破。扉の奥に待ち構えるシュピーゲルは、話の通りあっさりと撃破。それにより、ダンジョン内部の複製体も全滅。
無事、その時点でダンジョン内に残った面々は、二次試験合格となりました。
しかし、ダンジョン最奥には相応の宝が用意されている中で、きっちりミミックにはまっているフリーレンの姿が、激しい戦いの終わりを感じさせるようでした。
今回、結構痛々しい傷を負っていたラヴィーネやリヒターでしたが、何やらあの脱出用ゴーレムは回復魔法まで使える万能さで本当に優秀。外に出ていた人たちも無事という形となりました。
27話『人間の時代』
いよいよ二次試験も終わり、第三次試験。今回の冒頭でもゼーリエの口から再び語られた『人間の時代』が次回のサブタイトルに。二次試験終了という事で、久しぶりにシュタルクの声もあり再び出てくるようです。
フェルンが今回見せたフリーレンの隠し玉まで使わせるその力。そのあたりが人間の時代に繋がっていくのかもしれません。
コメント