2024年冬に放送開始した『ダンジョン飯』アニメ、22話『グリフィン/使い魔』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。
22話『グリフィン/使い魔』
黄金郷での朝
黄金郷出迎えた朝、朝一番からのいい匂い。すっかり猫な感じのイヅツミに上に乗られて辛そうなチルチャックでちょっと笑ってしまう。
早速、センシがホットケーキを作っての朝食、何やらスープもあって美味しそうな料理。しかし、王国に住まうヤードからすれば味を感じられない食事。しかし、味覚もまた何もしなければ衰えていくだけというセンシの言葉の通り、温かさや触感など、わかるところから味わっていくのが大切なようです。このあたりもセンシが食事を大事にしていることがわかるお話でした。
食事を共にとったヤードが語るのは狂乱の魔術師の過去。シスルという名のエルフである彼は、元々祖父である国王とは幼き頃からの付き合い。王となった彼の元魔術を習う中来るって言ってしまったというのが狂乱の魔術師の始まりとの事。しかし、このあたりについては、まだまだ分かっていない部分も多そうな気がする話。単に黒魔術がエルフを狂わせたというだけなのか、狂うほどに魔法の研究に取り組んだ理由が何かあるのか。ここから本格的に狂乱の魔術師と絡むお話が増えそうですが、そのあたりで明らかになるのでしょうか。
しかし、狂乱の魔術師と対話してみたいというライオス。会話ができる相手ではないというヤードですが、ひとまず最深部に捕らわれた有翼の獅子に力を借りれば少しは対抗できるかもとのことで、新たな目的が増えることとなりました。
話も終わり、野菜などを貰っての再び出発。出発したライオス達が本当に獅子の予言にあったものなのか不安に思う、本当に彼ら何でしょうか、という民の声は、それが出るのも仕方ないのですが、あんまりな発言でちょっと笑ってしまう。
ライオス達を見送ったヤードの元にシスルが姿を見せる。話していた相手を問いかけながらの登場ですが、いきなり首根っこを押さえており、友好的な感じではなさそうです。ここから、狂乱の魔術師の追撃もあるということなのでしょうか。
グリフィン
出発したライオス達が到着したのは、何やら古のドワーフの貯水槽なる所。今回の後半のエピソードは、ここまで謎の多いままだったセンシに焦点が当たるお話でした。
今回、ここまでの話と大きく違ったのは、センシが今回登場した魔物グリフィンを恐れていたという事。明らかに異様な怯えようは、グリフィンを相手に何かがあったことを示唆しているようです。そんなグリフィンとの戦闘では、その恐怖から真っ先に逃亡。しかし、先に背を見せた故に、グリフィンに狙われ捕まってしまうというピンチにつながってしまう。
連れ去られたセンシの裏で、チルチャックはセンシが何者なのかとう点について推測を行う。10年前からダンジョンにいるというセンシですが、ダンジョンが見つかったのは6年前とのことで、それ以前からセンシがダンジョンにいたという点については大きな謎。またチルチャックのようなハーフフットを子ども扱いするというのも、今の地上では昔のトールマンに成長すると勘違いしていたころの感覚と、現代の地上とかけ離れた価値観を持つセンシの謎について触れられていきました。
センシ救出作戦
グリフィンにさらわれたセンシ救出作戦では、マルシルが大活躍。今回は、魔物の召喚術とのことで、何もない状態から魔物を作り出すという流れに。てっきり、これも黒魔術なのでは?と思いながら見ていたのですが、何やら危険術取り扱いの資格といった話もあり認められた術だったようです。
最初はぱっと見ハトサブレ、続いては、ライオスの改良による翼竜型に作り直され速度が上昇。しかし、それでも追いつけないグリフィン。センシを救いたいというマルシルの強い想いから生まれたスカイフィッシュ型は、見た目に反するすさまじい活躍をしていてちょっと笑ってしまいました。
今回、魔物を自分で作るという事で、何やらライオスがすさまじいテンションの乱高下が起きていたのも見どころ。ライオス、魔物に関すると数段テンションが上がる人物ですが、今回は更にそこから一段超えたテンションを見せる。今回の話を見ていると、自分のオリジナル魔物を作ってみたいという願望なんかもあるのでしょうか。
スカイフィッシュの活躍により、無事救い出されたセンシ。頑張ったスカイフィッシュは、そのまま息を引き取り、マルシルと感動の別れ、かと思いきやそこからスパッと食材として流用されてしまってちょっと笑う。
肉に野菜と、色々食べられるものを使っての召喚獣ということで、まさにそれがそのまま料理になってしまうのは、合理的。調理法としても優秀というライオスの発言には少し同意しかけましたが、イヅツミのあれだけ食材を使ってこれだけという大分冷静な突込みがズバッと刺さってしまいました。
そんな中でも、グリフィンの件で食事をとろうとしないセンシ。普段の人に食事の大切さを説いているセンシからすれば異常な事態。その事情を問いかけるチルチャック、さりげなく妻子がいるという話が出て、衝撃を受けたマルシルのすごい顔にちょっと笑ってしまいましたが、それでもチルチャックの心配に気付いたセンシは、自らの過去を語り始める。
偶然見つけてしまった黄金の遺跡。それが、このダンジョンとのことで、話は次回に続く様子。今まで謎が多かったセンシの過去が語られるエピソードとなりそうです。
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