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ゴエモンスタッフの良作アクション 御伽活劇豆狸のバケル オラクル祭太郎の祭難 レビュー・感想

豆狸のバケル感想 エンタメ
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御伽草子豆狸のバケル オラクル祭太郎の祭難

概要

2023年11月30日にグッドフィールより発売された、見下ろし方のアクションゲーム。

オラクル祭太郎により、悪祭が繰り広げられ穢れてしまった、私たちの世界ではない日本を舞台に、豆狸のバケルの冒険が描かれる作品。様々なおとぎ話を題材としたお伽ヒーローたちの力を借り変身するバケルの、最初の冒険が描かれます。

ちなみに、KONAMIから発売されている、『がんばれゴエモン』シリーズの元スタッフが多く在籍している会社による作品とのことで、雰囲気はあえて寄せてあるのかもしれません。

攻略につながる話などのネタバレについてはなしの感想記事となります。

シンプルだけどボリュームの多いアクションゲーム

このゲーム、色々とバリエーションがあるのですが、基本は見下ろし式のフィールドを駆け抜け戦うアクションゲームとなっています。

最初は、ちょっとバケルの操作感がのんびり目だったりしたのが気になりましたが、敵に対してチャージ攻撃を合わせていったりと、シンプルながらもよく作られている作品といった感じがあり面白かったです。ちなみに、移動速度が最初遅めですが、ステージごとに購入する速アメを買うと個人的にはちょうどいいスピードになりました。

ちなみに、バケルは、4種類の変身が用意されており、それぞれ様々なおとぎ話の英雄をなぞらえた姿になることができます。小さくなるギミック専用の一寸法師以外の3つのフォームは、戦闘用のものとなっており、どれも強力ですが、ゲームとしては簡単になりすぎるので使用を縛ってプレイするのがいいかもしれません。

特に『浦島太郎』を題材としたフォームは非常に強力。釣り竿を振るのですが、その攻撃がオートホーミングで画面内の敵を逐次襲い、連打しているだけで敵が全滅していくぶっこわれといっても過言ではない性能となっています。他の変身も強いのですが、このフォームは異常に強い。変身してみるとその無敵っぷりで無双できる楽しさもありますが、ある程度のアクションゲームらしさを要求するなら縛ってプレイするのがおすすめです。

このあたり、わざわざ自分で縛ってプレイするのは難易度設定的にどうなの?という風に思われる方もいるかもしれません。これに関してはその通りなのですが、このバケルという作品は、アクションゲームに慣れていな低年齢がプレイするのを加味しているためのこういった調整になっている気がしました。

何もしなければ移動速度がゆっくり目だったり、変身すれば無双できたり、そもそもリトライもシンプルとゲームに慣れない人向けを標準で設定しておき、ゲーム慣れしているプレイヤーは、移動速度を上げるアイテムを購入したり、変身を縛ったりして遊ぶことができる。個人的には、自分で縛ることで自分なりの適正難易度で遊ぶことができ、楽しかったです。

お話は非常にシンプル

ストーリーに関しては、悪い奴がいるからやっつけるというよくあるラインのお話で非常にシンプル。そこまで深く考えることもなく、アクションに集中できる内容となっています。

ほとんどお話らしいお話はないのですが、タイトルにもある宿敵オラクル祭太郎については、クリアして振り返ってみ思うときちんと伏線として描写されている部分があり、まさに『オラクル祭太郎の祭難』という感じできっちりと演出されていて感心しました。

お話としては、さほど凝った作りではないとはいえ、割とぶっ飛んだ設定で話を投げてくるので、なんだかんだ最後まで楽しく遊べました。

トンデモ日本

私たちの住む日本とは、別の日本を舞台として描かれる作品。しかも、ステージ数は47都道府県に一つずつ+αとなっており、なかなかのボリュームを誇ります。そのそれぞれが、各都道府県の特徴をピックアップしたものとなっており、バリエーションに飛んでいて面白かったです。さらにステージによっては、巨大ロボ戦だったり、飛行機によるシューティングだったり、レースだったりと遊びの幅も豊富。レースゲームなんかは、地上コース、水上コースなど用意されており、その種類ごとに微妙に操作感が違うなど地味なこだわりも感じられました。

私は、地元のステージがどうなっているのか非常に気になってプレイしていました。ただ、ステージによってはこんなのうちの県じゃない…なんてレベルで魔改造されていり、なぜここを選んだ?なんてところもあるかも。良くも悪くもトンデモ日本という感じで面白かったです。

結構ハードなアイテム探し

フィールドの中の収集要素として、様々なうんちくを聞かせてくれる『うんちくん』×5と、都道府県の名産品を集めるおみやげ×3が用意されています。さらに、途中からはフィールドのオブジェクトに化けている狸集めも加わり収集要素がなかなかの難易度として立ちはだかります。

集めなくてもいいけど、つい集めたくなるコレクター魂に火が付くとなかなか大変でしたが、割と集めるのは楽しかったです。個人的に良かったのは、この収集要素クリア後拾い忘れを改めて拾いに行った場合、回収後途中でフィールドを抜けてもそのまま回収した扱いになること。改めてクリアしないと回収にならないタイプのゲームも多いですが、それだと結構集め直しの手間も大きくめんどくさい。こういったあたりは気を使ってあるなという気がしました。

とはいえ、なかなかガチで隠してあるものもたびたびあり、結構集めきるのは大変でした。

キャッチーさにちょっとかけるかも

個人的に、ちょっと残念だったのは、キャラクターのグラフィック。子供向けを意識したかわいらしいものとなっているのはよいのですが、いまいちキャラクターの見た目に引かれなかったところがあります。

ゲームのPVで遊びの内容に興味を持って購入に踏み切りましたが、おそらくパッケージやキャラだけでは購入には至っていなかったなという気がします。なんというか、キャラの華がないというか、独特のかわいらしさは感じるのですが、個人的には好みではなかったかなという気がし、ちょっと惜しい部分かなという気がしました。

評価

評価:3.0

アクションゲームとしてはボリュームも多く、ステージごとの色もあり面白かったのですが、人に勧めるほどかというと悩ましいライン。個人的にはもうちょっとキャラクターのキャッチーさがあると手に取る人が増えそうだなというきがしました。

ぶっとんだ日本を舞台に描かれるフィールドやアクションが楽しいよくできたアクションゲームといった感じの作品でした。難易度的は全体的に簡単。更に、変身などに縛りを入れないと非常に簡単と子供向けを意識した作品という印象。独特な日本感なんかに興味をひかれた方は遊んでみられてはいかがでしょうか。

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