アニメ葬送のフリーレン 23話『迷宮攻略』感想

2023年秋に放送開始した『葬送のフリーレン』アニメ。1～4話は金曜ロードショーにて放送、その後通常放送が開始しました。こちらの記事は23話『迷宮攻略』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

23話『迷宮攻略』
24話『完璧な複製体』

23話『迷宮攻略』

第二次試験

ゼンゼの担当する第二次試験。前回も触れられた通り誰も合格者がいない試験とのことですが、ゼンゼ自身もそういわれていることは自覚している様子で身構える必要はないと伝達。

今回行われたのはダンジョン『零落の王墓』の攻略とされ、最奥までたどり着いたものは全員合格となる試験。未踏破のダンジョンの攻略という難題に文句を言うも、不可能を可能にするのが一級魔法使いとのことです。

ゼンゼ自身も、最深部まで一緒に潜ることで証明を果たすようで、自分自身も最奥を目指すというのは、ある意味、一級魔法使いの実力を示すという役割もはたしてそうです。

今回の試験は、命綱のようなものが用意されており、瓶詰のゴーレムを外に出すことで脱出することが可能になっていました。実際に本編でも使われていましたが、デンケンが破壊できなかった扉を一撃で破壊し、外まで参加者を抱えて逃げていく様は、なかなかにパワフル。これが量産されて自由に動かせるとしたらこのダンジョン踏破も楽々なのではないかと思うほど。

しかし、前回と違い命がけの試験ではないのは、試験官の方針の違いか、はたまた、一次試験を突破できるような人材は大事にしたいという事なのでしょうか。

PTを組むか否か

第二次試験では、全員合格が可能な試験とのことで、デンケン一行はPTを組んでの攻略を挑もうとする。

しかし、一次試験での確執などもあり、なかなか揃う事はできず。結局、デンケンPTもそこ二人追加となるだけ、他のパーティーも一次試験で組んでいた面々であったり、フェルン・フリーレンのようなそれまでの繋がりがあった面々での攻略となってしまいました。

パーティーを組むことはできるが、本当に協力し合えるかというところまで信頼できるかどうかは話は別というのもわからない話ではない。とはいえ、ここでPTを組むかどうかというのは大事なポイントとなっていたようで、ダンジョン最奥に出現した、複製体と呼ばれる人の姿や力を完全にコピーしてくる相手と戦う際には、様々な能力を持った面々が揃っていた方がかなり有利そうでした。

ゼンゼは、このあたりを知っていた上で、このダンジョンの攻略を命じたのか、はたまた偶然だったのかはわかりませんが、一級魔法使いとしてどのような資質を見極めようとしていたのでしょうか。

フリーレン一行

すっかりダンジョン攻略を楽しむフリーレンとフェルン、そして、フリーレンたちの実力を評価し同行することを決めたゼンゼ。

デンケンの、ミミックのような単純な罠に引っ掛かるやつはいないという発言の裏で早速ミミックに引っ掛かっているフリーレン。99％ミミックを判定する魔法に対しても、残りの1％にかけた挑戦の結果の失敗。それを見つめる、ゼンゼの目でちょっと笑ってしまう。

しかし、引っ張るだけではなく、押し込むことで逆に脱出できるという無駄な知識は、流石に食べられ慣れているフリーレンという感じでした。

そんな中、挟まれるヒンメルとの過去回想。ヒンメル自身もダンジョン探索を楽しんでおり、下のフロアに向かう道を外れと称し、その階層を制覇してから奥に進むというゲームでよくやるようなダンジョン攻略。それに何の意味が？というフリーレンの突込みに対するアイゼンのそうだそうだの相槌が実に気持ちがこもっていて笑ってしまう。

今回のフリーレンの攻略の中でも、ヒンメルと同じように、下のフロアに行く道を外れと称する姿見れたりしたのは面白かったです。