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アニメ ダンジョン飯 17話『ハーピー/キメラ』 感想

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2024年冬に放送開始した『ダンジョン飯』アニメ、17話『ハーピー/キメラ』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

17話『ハーピー/キメラ』

シュローとライオスの本音

今回、話の中心にあったのはシュローとライオスの関係。

ライオスは誰に対しても同じように接するというか、あまり細かいことを考えずに素のままに接していく姿が、シュローからすると、うっとおしく感じてしまう。しかし、その根っこの部分にあるものが、その素直さに対するうらやましさの裏返しという面もあった様子。

今回は、シュローの発言に対して、まさに思わず手が出たといった感じのびんたによる反撃で始まった喧嘩は、徐々に本気の殴り合いへとエスカレート。しかし、目の前でファリンがまさに怪物となって立ちはだかってしまったあの状況、あのまま喧嘩別れになってしまってもおかしくない中でも、二人が最後は互いを心配しあえたというのも、今回の本気でやり取りできたからこそといった感じがありました。

しかし、今回の冒頭に語っていたライオス視点でのシュローに対する評価が、まさにその裏でファリンに対するシュローのアプローチと重なって邪魔になっていたのはちょっと笑ってしまう。

カブルー

二人が献花するその裏で、一人冷静に状況を俯瞰していたカブルー。ファリンのキメラに対しても的確に殺しにかかるも効果はなし。しかし、そのカブルーの行動から、今のファリンの状態を楽しげに語るライオスに対して、狂乱の魔術師を倒せる可能性を見出す。

ただ、以前からカブルーパーティー内の話であったように、このダンジョンがどうなるかというところまで一人深く考え、ライオスが狂乱の魔術師を倒し、新たな王となったとしたら、このダンジョンはどうなるのかという疑問を新たに浮かべる。アニメで見ている感じでは、ライオスの真っ当な面も見ており、それでも魔物に対する好奇心を考慮すると絶対にないとは言い切れないとはいえ、そこまで悪いことにはならなそうな気もします。しかし、それこそほとんど付き合いのないカブルーからすれば、そんな疑問を持つというのも当たり前の事。

しかし、今回その立ち回りのうまさゆえに、ライオスの作ったハーピーの卵焼きを食わざる負えない状況に追い込まれるという流れは、珍しくコミカルな感じがあり。とはいえ、何やら魔物に対する凄惨な過去がちらっとフラッシュバックしており、本人的には決して笑っていられる状況ではなさそうでした。

今回ラストでは、今度こそ名前を憶えてくれましたねとライオスに念を押した彼。シュロー達と一度撤退した後、はたしてどう動くのか、今後の展開に大きく絡むこととなりそうで気になるところです。

ファリンのキメラ

今回ハーピーとの戦いの中不意に乱入してきたファリンのキメラ。上半身はファリン、しかし、体から下にはレッドドラゴンや他の鳥の魔物などを混ぜ込んだようなキメラの姿となっており、手遅れ感がすごい恰好。その意識も、もはや狂乱の魔術師により与えられた目的の為にだけ、動いている様子。命を助けるために黒魔術を使ったマルシルでしたが、流石にこんなことになるとは予想もつかなかったようで、混乱。周囲から黒魔術を使った件で否定される中でだいぶ心病んでいるさまがなかなかかわいそうでした。

しかし、それでも命の間際、お兄ちゃんと声を出していたのは、やはりそのうちにまだファリンの魂も残っているからという事なのかもしれません。

狂乱の魔術師を倒し、今の命令を書き換え、元のファリンに戻すという新たな目標を見つけたライオス達。シュロー達と別れ、再びダンジョンの奥地へと進んでいくことに。

そういえば、一度は物資不足・体力不足により撤退を決めて動いていたライオス一行でしたが、今回新たにダンジョンの奥を目指すにあたり、戻るシュロー達からある程度物資は分けてもらったりもしたのでしょうか。この辺は次回の料理パートでも触れられるのかもしれません。

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