2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの31話感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 31話 7週目『届かぬ声』
看護学校での授業が終わり、いよいよ新潟の病院での実習へと話が映った前回のお話。
今回は、いよいよ病院での実習が開始となったのですが、一筋縄ではいかなそうな雰囲気が開幕から伝わってきます。
そもそも、看護婦というものがまだ存在しない時代、大きな病院の中でもそこに違いはないようで、精々医者のお手伝いといった、雑務をこなす担当という程度の扱いを受けているのがわかる。
病院で看護にあたる人たちも、あくまで仕事として最低限の病人の面倒を見るものという認識となっているようで、シーツはぐちゃぐちゃ、換気はされず、手当も本当に最低限といった感じ。
ただ、これまで働いてきた彼女たちからすればあくまで病人の面倒を見るのが仕事であり、それ以上の事を求められても困る、と思ってしまうのもわからなくはない話。新しくやってきた人たちが、突然色々と仕事を増やしていくとなれば、それに対する反感も出てきてしまうのも仕方ない気はする。
今回、元から働いていた一人は、りん達の言葉に共感する面を見せていたので、全く味方がいないというわけではないのかもしれませんが、病院の先生からも期待はされておらず、同僚からは疎まれるとなかなか厳しい立ち位置でのスタートとなりそうです。
りんが看護にあたる担当の患者も、足の手術の痛みから反応を返すのも億劫という感じ。ただ、ここに関しては、以前の多江さんの看病の際にも、話を聞いてそれに返事をすることすらもつらいという彼の気持ちを汲んであげる必要があるのかなという気がする。相手の状態を直接患者に聞いて理解するのではなく、見て感じ取る観察の力が求められているようにも思えました。
今週のサブタイトルとなっている『届かぬ声』というのは、りんたち看護婦見習いたちの言葉が周りの人や病院に届かないという意味に見えますが、もしかすると、声を出せないほどつらい患者たちの声を拾い上げる、という話に繋がっていくのかなという気もしますね。
色々と厳しい現状ですが、その中でもバーンズ先生が非常に頼りになるキャラクターなのが唯一の幸い。日本語を話せない方が都合が良さそうというしたたかな判断や、りん達が現状に愚痴っていると活を入れて次の行動を促してくれたりと、彼女の存在がかなりの助けになっているのは明らか。
それでも、ここから病院の中で看護婦という立場を確かにしていくためには、彼女たちが行った改善が、目に見える結果を残していく必要があるように思えますが、そのあたりが今後のお話の鍵となっていくのかもしれません。
周りの同僚からの目は厳しく、病院側からも理解を得られているとは言い難い厳しい状況、果たしてここからりん達が、どのように病院を変えていくのか、今後のお話が楽しみです。


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