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つるつるの者喰らいたり 毛神モーサ 二本足の起源は何を意味する? ヒトナー 8話『ヒト防疫』感想・考察 【ジャンプ+】

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2026年7月1日ジャンプ+にて掲載された『ヒトナー』の8話『ヒト防疫』の感想と考察記事です。ネタバレもあるので注意してください。

ヒトナー 8話『ヒト防疫』

ケモの歴史

毎週楽しみに読んでいた本作ですが、今回ヒトシさんが知ったケモの歴史を見ていると何やら気になる描写があったので少し考察がてら感想記事を書いてみます。

8話『ヒト防疫』では、前回のお話でリラさんとの交流から、ヒトシさんがケモの歴史を知る事となりました。

その歴史で語られていたのは、二つ足と呼ばれるおそらく今のケモ達の先祖の話。リラさんの話では、この話は神話扱いを受けていたことから考えると、今のケモからすれば事実なのかどうか疑うほどに昔の時代の話であるようです。

まず気になったのは、食らいたりの記述、四つ足の者どもの方は、過去二足歩行を始めたケモ達がそうならなかった動物を食べていた、という意味合いなのでしょうが、ここでツルツルの者を喰らったという話があるのが気になる所。

1話の冒頭ででも、この神話に絡んだ絵が描かれており、そこにヒトと呼ばれる存在があったことは語られている。つまり、ツルツルの者というのはおそらく、かつてこの星にいたヒトを意味しているのは間違いなさそう。

そこに続く、毛神モーサとそれに差し出して言葉を得たという贄もまた気になる所で、そのページに描かれているのは、1話で描かれたヒトの壁画と同じもの。つまるところ、ヒトを贄にして今のケモ達は言葉を得たと考えることができそうです。

つるつるの者とは何なのか?

ここで気になるのは、つるつるの者とは何なのか、という事。これまでの描写から、それがヒトであることは予想できますが、そもそもケモの星の神話に描かれたヒトとは何なのか、という点は謎のまま。

まず、7話でゴリラのリラさんが登場したことで、単純に猿のケモが進化したものがヒトというのは考えにくくなっています。そもそも、人間が毛を失ったのは、サバンナで生き抜く上で体温を下げる必要があった、熱に弱い脳を守る必要があった、など様々な仮説が立てられていますが、一朝一夕でそこに至るはずはなく、2話で語られていた、ケモ達は同時期に二足歩行したという話も合わせて感がると、ケモとは全く異なる存在としてヒトがいたと考える方がありえそうな話。

ヒトというケモに滅ぼされた存在が、なぜこの星にいたのか、という点がここから先の大きな疑問となりそうです。

一つ簡単に思い浮かぶのは、映画『猿の惑星』のように、ヒトシさんが元々目指していた星ではなく、遥か彼方未来の地球へたどり着いてしまったという物。ヒトシさんが宇宙へ飛び立ったのは、あくまで私の星とかがみ合わせに用に近似した惑星が存在することが理論上証明され、実際に存在するかもわからないその星へと出発した、とのことなので、結果的に地球に戻ってきてしまっていた、ということがあったもおかしくはない。

未来の地球では、科学技術の発展でケモ達が誕生し、それと同時期に何らかの理由で人類の文明が崩壊、その後、力では及ばないケモ達に人間が喰らいつくされ、その結果ヒトという存在が神話の歴史にだけ残る存在として残ったなんてことはあってもおかしくはなさそうです。

また、それに絡んで思い浮かぶのは、ヒトシさんが目指した地球によく似た星が本当に存在し、そこには地球とよく似た文明が発展した果てに、先述した話のように崩壊してケモが繫栄したという物。正直、こちらでも最初の説と同じような話ではあるので、こちらの可能性も十分ありそうに思えます。

また、もう一つの可能性として考えられるのは、ヒトという存在がケモとは別の時期に誕生していたというもの。この可能性自体もないとは言い切れませんが、この方向で考える際に気になるのは、ケモはどうやって言語を習得したのか、という点。

神話の中にある毛神モーサに贄(おそらくヒト)を差し出し、言葉の知恵を賜ったという話を見るに、単純にケモ達の間で自然に言語が発生したという風には思えない。だとすると、今のケモ達は知りえない高度な知能・科学技術を持つものがそこに関与していたのではないでしょうか。このあたりから考えると、やはり、ケモが存在する前に、元々知性の高いヒト文明があったうえで、ケモ達が発生したという話に繋がっていたのではないかと思えます。

答えはこの後描かれるのか?

色々と考えてみましたが、実際のところ何が正しいのかはっきりとはしていません。8話でヒトシさんが黙ってしまったのは、この星の人々が科学技術を再び得ていく事で、また戦争を起こしてしまう可能性が思い浮かんだから、という事が大きそう。そういう意味では、ヒトを排除しようとするラオンが今回浮かべていた懸念は、ヒトシさんの考えと一致しているなんてこともあるのかも。

首長のヒトになりたいという狂気が描かれ、一気に話が物々しくなってきた本作。そもそも、ヒトシさんの懸念が正しいのであれば、このまま過去については掘り返さず、ヒトシさんの中に収め、これから先どうケモ達と付き合っていくのかという方向に話が進んでもおかしくはなく。そうなれば、伝説の時代に何があったのか、ヒトとは何なのか、という点は本作に置いてそこまで重要ではないなんてこともありそうです。

大きく話が動き始めてきた本作、果たして捕まったヒトシさんに対して、ヒトを目指す首相は何をするのか、今後の展開が気になるところです。

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又三郎

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