2026年8月17日にジャンプ+にて配信された『SPY×FAMILY』139話後編の感想と考察記事です。
本編のネタバレが含まれますのでご注意ください。
ドノバン・デズモンドは心が読めるのか?
アーニャが聞いたドノバン・デズモンドの心の声
ロイドさんの過労による入院のエピソードの最中、まさかのドノバン・デズモンドが登場、さらにアーニャがそこに接近するという思わぬ方向に話が大きく進展しはじめた今回のお話。
アーニャはデズモンド総裁の心を読むことに成功しましたが、彼が心の内で考えていたのは『人の心が理解らぬ(わからぬ)というのは何とももどかしいことか…』というもの。
アーニャが心を読んでいるのを察して、あえて嘘を考えていたなんて可能性もなくはないですが、そもそも心を読める相手が他にいることを知らず、その後の横にいた前院長に対する心の声も何やら意味深だったこともあり、偽装していたとは思いにくい。
110話では、妻であるメリンダからは宇宙人のよう、心が読めるのではないか、と恐れられていたデズモンド総裁ですが、今回の話で語られている分には心を読む能力を持っていないように見えました。
とはいえ、今回の描写はまだまだ解釈の余地は多く残っており、はっきりとした答えが出せるものではないようにも思える。例えば、かつては人の心が読めていたが、今は能力を失ってしまったが故に心をわからないことをもどかしく感じている、なんて可能性も十分ありそう。とはいえ、喋れなくなった人を前にして、人の心が理解できないのはもどかしいと感じるのも自然なものなので、素直な意味に受け取ることも出来そう。
ただ、これまでのデズモンドの描写、121話での妻の日記に会った病気で倒れた後から人が変わり排他的になり、さらに心が読めるようになったのではないか、と思える行動が増た件。更に、お隣のおじいさんであり、アーニャの研究に関わっていただろうオーセン教授とも関係があった点などを考えると、アーニャの能力と全く無関係だったわけはなさそうです。
もう一つの心の声
そんな今回、もう一点気になったのはデズモンドのの声を聴く直前にアーニャがちらりと聞いた心の声。アーニャの目的の声ではなかったが故に、「ちがう」、とすぐに切り替えられてしまいましたが、ここでは『デズ…ドの研究が』、『ニア…に…を』と気になる点が多い。
『デズ…』の方はおそらく、『デズモンドの研究』でしょうし、それに関係しているとなると『ニア…』については、13巻末で描かれた短編でアーニャが自らのスペルを『ANIA』としていた点から、アーニャの事を指している可能性がありそうです。
このあたりをまとめて考えてみると、デズモンドの研究がアーニャの心を読むことができる能力について関わっていた、という説を補強しているように思えます。
ここで気になるのは、そもそもこの心の声が誰のものなのか、という点。まずアーニャはこの声から切り替えてデズモンドの声を聴いたわけで、デズモンド本人でないはずで、横にいる元院長のものというわけではなさそう。
そして、今回のラストにアーニャが思い出した声も、『死』と『こわい』が含まれており、死に向かい、声も出せなくなっている元首相チャップマンのものである、というのが一番それらしい。
デズモンドの研究、おそらくアーニャの心を読む力に関わるものだと思われますが、それを彼が求めていたというのが一番それらしい気がする。
人の心を知り違ったデズモンドは、121話で触れられた病気で倒れたとされる日に、実験で能力を獲得したものの、周囲の心の声、おそらく政治的に自分を利用しようとする声や、裏切ろうとする声が聞こえてしまったが故に他人との間に壁を作った。しかし、その力は時間を経るうちに失われ、今は既に無くなってしまった、なんてこともあるのかもしれません。




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