PHPの重大な脆弱性
2026年10月21日、PHPで発見された重大な脆弱性への対応を受け、複数のゲームやWebサービスで緊急メンテナンスが実施されました。
今回の脆弱性は、最大で10となる深刻度を示すCVSS v4.0で9.2と評価されたもので、その対応の緊急性が要求されるものでした。
一方、YouTubeやX(旧Twitter)は通常どおり利用できます。なぜ、PHPの重大な脆弱性が問題になっているのに、これらのサービスは動いているのでしょうか。
その理由を考えるうえで重要なのが、各サービスで使用されているプログラミング言語とシステム構成の違いにありそうです。
YouTubeで使われているプログラミング言語は?
Wikipediaの「Programming languages used in most popular websites」では、YouTubeのバックエンドに使用される言語として、Python、C、C++、Java、Goなどが挙げられています。フロントエンドについては、JavaScriptやTypeScriptが掲載されています。
YouTubeではPHP以外のプログラミング言語も活用されていることがわかります。
X(旧Twitter)で使われているプログラミング言語は?
Wikipediaの同記事では、Xのバックエンドに使用される言語として、C++、Java、Scala、Ruby(Ruby on Rails)が挙げられています。フロントエンドにはJavaScriptが掲載されています。
Xについては、過去の公式技術情報からも、こうした言語を活用してきた経緯を確認でき、現在もX公式GitHubでは、Scalaで開発されたサーバー関連プロジェクトや、推薦アルゴリズムのソースコードなどを確認できます。
なぜPHPの脆弱性があってもYouTubeやXは動いているのか?
今回問題となっているのは、PHPの処理系に存在する脆弱性です。基本的に影響を受けるのは、脆弱性のあるPHPを利用している環境であり、JavaやPython、Go、Scalaなど、異なる言語を使って構築されたシステムが同じ理由で一律に停止するわけではありません。
YouTubeやXでは、PHP以外のプログラミング言語も活用されています。そのため、今回の脆弱性がサービス全体の停止に直結しなかった可能性があります。
ただし、公開されている技術情報だけでは、両サービスの現在の全システム構成や、PHPの利用状況までは確認できません。今回の脆弱性の影響を受ける環境が存在しないのか、影響を受けない構成だったのか、あるいはサービスを停止せずに対策したのかについても、断定することはできません。
しかし、それでもPHPの脆弱性による緊急メンテナンスが相次いだ一方で、YouTubeやXが通常どおり利用できる背景には、サービスごとの技術構成や脆弱性の影響範囲の違いがあると考えられます。


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