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ARCO/アルコ 感想・レビュー 虹のマントとLGBTQは関係する?

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2026年4月24日に公開された映画『ARCO/アルコ』の感想・レビュー記事です。ネタバレも含みますので注意してください。

ARCO/アルコ

虹色はLGBTQを表すわけではない

本作の主人公であるアルコは、虹色のマントという非常に特徴的な衣装が印象に残る。どうにも昨今の時代の流れを見ていると、そういう配色を見るとLGBTQ的な狙いがあるのか?と思ってしまうのですが、本作はそれに関しては一切関係がない。

彼の虹のマントは、自然界における虹そのものを表しており、それ以上の深い意味は持っていないのは確か。むしろ、空にかかる虹の美しさを設定に取り込むためのマントといった感じでした。

未来人の更に未来人

そんな本作は、未来で環境問題が悪化した地球に住むイリスの元に、更なる未来からアルコがやってくるという二重の未来を描いたお話。特に未来の未来からきたアルコは、未来人であるイリスの当たり前であるロボットやホログラムといった、私たちからすれば未来感のあるものを逆に知らない、というのがなかなか面白い。

鳥と喋れる少年であるアルコの未来は、自家発電で電気を賄っていたり、虹の石を使った今とは違うエネルギーを使っていたりと、地球の環境を守るという全く新しい視点をもった人類という風に見える。

ただ、違う時代を生きるイリスとアルコは、二人とも家族に関する悩みが中心にある。全く違う世界を生きる二人の、わかりやすい共通点は、どれほど世界が変わっても、そこに住む人間が求めるもの自体は、大きく変わりはしないという事を暗に伝えようとしているようでした。

また、本作は冒頭にアルコがどういう存在なのかを明かしてしまっているというのが珍しく感じた。空から来た謎の少年の謎を追っていく作品かと思っていたのですが、そこを最初に開示してしまってたので、作中大きく興味を引ける部分を失ってしまっていたのではないかとも思える。

設定の明かし方など、もう少し順序を工夫して隠す部分は隠しつつ未来の世界を見せていくような流れの方が面白かったのではないでしょうか。

明確な敵の不在による緊張感の欠如

そんな、本作を見ているとどうにも最後まで盛り上がりに欠けるという印象が残ってしまう。色々とその理由を考えていたのですが、頭に浮かんだのは緊張感の欠如という言葉。

本作は、少年少女の冒険活劇といった内容ではあるのですが、そんな子供二人に立ち向かう明確な敵と呼べるような存在がいなかったというのが盛り上がりに欠けるように感じた大きな理由だったのではないか。

こう書くとと、序盤から追ってくる3人組がいただろう?と言いたい方もいらっしゃるでしょう。ただ、私には彼らは最初こそ強めな語調を見せはしたものの、どこかいい奴という空気を最初から匂わせており、いずれ協力してくれるのだろうな、と思える描写が多い。

二人を追っているのも、ほとんどは仕事として追ってくるロボットや、学校を管理する大人たち。捕まってしまえば確かにアルコは未来に戻れなくなってしまう可能性もあったのかもしれませんが、それでも命を懸けて逃げ切ろうとするほど恐ろしい相手ではないとしか思えない。むしろ、逃げようとすればするほど危険に突っ込み、状況が悪くなっていくようで、子供たちの暴走、若気の至りのようなものばかりが見えてくる。

子供二人がやみくもに暴走、そんな二人に心がまだ子供な大人3人が共感。ある意味で、逃げる子供たちの中には大人と言える人物が存在せず、やみくもに動き回り続ける。その結果、最後に二人はその代償を払うことになってしまった、というお話に見えてしまいました。

イリスが失ったのは、ミッキという本作で二人を常に見守ろうと必死だった存在、アルコが失ったのは自分を探す間に年老いてしまった家族、その間にあったはずの家族との時間。EDでのイリスは、ロボット家政婦の存在が見えず、両親と共にする時間が増えたことがわかり、アルコもそこまでして親が自分を思ってくれていた。家族の愛情に軸があったと言われれば、それは正しいとは思うのですが、どうにももやもやしたものが残る。

もしかすると、子供を守る大人たちは、犠牲を払ってでも子供の自由さを守る必要がある、というテーマが根底にあるとするなら、納得できる話なのですが、どうにもそういう事を描きたいわけでは無いように見える。

では、一体何が描きたかったのか?と言われると、どこに焦点が当たっているのか見えてこず、何とも言い難い作品となってしまっている。

いまいち見えてこないテーマ

全体を通してみると、家族との愛、というテーマがあるような気はするのだが、家族のような存在だったとはいえ、家政婦ロボットであるミッキの死を描いたり、環境問題の話があったり、色々と話がとっ散らかりすぎていたようにも思える。また、本編中では側にいる家族であるはずのイリスの弟の存在も、途中からほとんど役割を持っていたようには思えず、家族を守るはずのミッキが弟を抱えたまま危険な場所に突っ込む点も違和感が残る。

そんな、本作で一番心に残ったのは、火事の中イリスたちを守ろうとしたミッキが、機能停止に追い込まれてしまったシーン。顔がぼろぼろ、それでも消えゆく自身の記憶を壁に掘って残そうとする様はとても痛々しく、ここだけは素直に心が動くシーンだった。

ただ、そんなロボットの世界での在り方を描くにも、アルコがいた未来ではロボットがいないという事実が、ロボットが今後不用になっていくことを示してしまっている。つまり、ロボットがどうのというよりも、ミッキもまた二人を思う家族であったという事が重要。やはり、向けられる愛情という点がテーマなのだとは思うのだが、様々に重なり合った要素のせいで、その部分が見えにくくなってし舞っているように思えてならない。

全体的に見てみると、世界観の描写や、ミッキ周りの顛末は悪くはないのですが、如何せん軸になる部分が見えず楽あまり深く刺さるところがない映画という感想が残りました。

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又三郎

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