追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。
2026年秋アニメ、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。(チー付与)』の5話『調理するシーンはないんだけど実は本格的な料理だって作れるんだからねとアピる女は炎を纏わせ剣を抜く。』の感想記事です。
原作は既読、アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
調理するシーンはないんだけど実は本格的な料理だって作れるんだからねとアピる女は炎を纏わせ剣を抜く。
手紙
前回ラストレインが、リリィに向けた手紙を見つけてしまったことで、すさまじいテンションで次回に続いた本作。前回のレインを裸にひん剥いたノリのまま始まったものの、その手紙の内容が内容なだけに急転直下の勢いでマーガレットがシリアスなテンションを取り戻したのが印象的でした。
遺書にはリリィが自分たちを殺したと書かれており、マーガレットが激昂するのも無理はない展開。もっとも、これはコーネリアスが仲を引き裂くために作った偽物だったことが判明し、事態はひとまず収束します。
ただ、今回良かったのは、単に偽物だったから一件落着というだけではなく、マーガレットが抱えていた事情や、彼女がなぜコーネリアスに協力していたのかという部分もしっかり描かれていたこと。
姉の死に関する真実を知りたいという気持ちがあったからこそ、彼女もあのような行動を取っていたわけで、そこには彼女なりの事情があったことがわかります。
もちろん、これまでの行動がすべて許されるわけではありませんが、レインやリリィが彼女を受け入れる流れも含めて、三人の関係が改めてまとまったのが良かったですね。
本作は容赦ない部分では本当に容赦ないからこそ、こうした人間関係のシリアスな部分もしっかりと印象に残る作品になっているように思えました。
燐光竜との戦い
そして今回のもう一つの見どころが、燐光竜との戦い。これまでのレインたちの戦いとはまた違う、強大な相手との戦闘が始まりました。
マーガレットとのわだかまりが解消され、三人の関係がまとまった直後に、今度は全員で立ち向かわなければならない強敵が現れるという流れも良いですね。
暗殺者のミラベルも加わり、それぞれが協力して戦うことになりますが、燐光竜の力はやはり強大。レインの強化付与があるからといって簡単に解決できる相手ではなく、これまでとは違った緊張感があります。
そんな戦いの中で重要になったのが、リリィが過去の記憶を取り戻す展開。自らが仲間を見捨てたのではないか、という恐怖により戦えなくなっていた彼女ですが、今回忘れていた記憶、自らは最後まで燐光竜に立ち向かっていた事を思い出し剣を抜く。
自らの過去を悔やみ、マーガレットへの申し訳なさをずっと抱えていたことが描かれ続けていた彼女が、新たな一歩を踏み出すお話となっていました。
テンションの緩急がすさまじい
また、冒頭のマーガレットのやり取りを見ていて思うのは、このテンションの緩急のすさまじさこそが、まさに本作の魅力だという事。今回の話は本作のそんな部分がよく出ている回でした。
リリィの剣への強化付与のシーンなんかも、剣から炎を出しながら抜き放つリリィがかっこよく決める場面から一転するような、ゆるーい感じの強化付与が行われたりと、格好良い場面なのかギャグなのかよくわからない雰囲気が実にチー付与らしい。
せっかくの戦闘シーンなのに、どこか気の抜けた空気が漂っている。この独特のノリが、本作の戦闘を普通のファンタジー作品とは違ったものにしているように思えます。
また、今回登場した燐光竜も、それぞれの首の性格の違いや、ピンチになった時の会話なども含めて実に緩い雰囲気を出していました。
本来なら強大な敵として恐ろしさを見せる場面のはずなのに、首同士のやり取りを見ていると妙にコミカル。強敵としての迫力を見せつつ、どこか抜けた雰囲気も持ち合わせているのが面白いところです。
こういう敵側のキャラクターまで独特のノリを持っているのが、本作の面白さの一つだな、と改めて思わせるお話でした。




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