2023年夏に放送開始した『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』アニメ 19話『津南と錦絵』の感想文です。
原作既読なので作品全体に関するネタバレもある感想。原作未読のままアニメで初めて触れる方は注意してください。
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚
和月伸宏により、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品。過去にも一度アニメ化されていますが、今回再アニメ化となるようです。
幕末、人斬り抜刀斎として数多の命を奪った剣客、緋村剣心。明治維新後、彼は人を殺さぬ刀『逆刃刀』をもち、『不殺』の誓いを胸に流浪人としてさまよう。神谷薫や仲間たちとの出会い、過去の因縁に触れる中で、己が過去へと向き合い新たな時代での生き方を考えていくことになる。
ちなみに、現在ジャンプSQにて、本編の直接の続編にあたる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』を連載中。瀬田 宗次郎や、新月村の少年、石動雷十太の弟子であった弥彦のライバルの由太郎など、原作に登場した様々なキャラクターも再登場している作品です。
19話『津南と錦絵』
襲撃
内務省の表を爆破、導火線の長さで時間差をつけ門前に犯人がいると勘違いさせ内部へ侵入。しかし、左之助が発つ前の話を聞いていた剣心は、先回りして中に立っている。
左之助の行動をどうこう言う筋ではないが、それはそれとして凶行を阻止し参上。襲い掛かる津南の炸裂弾に対しても、導火線だけを切り落とす器用な真似をする。
左之助は、剣心は倒せないと判断し、津南を止める。それに対して、剣心は、先ほどの爆弾で逃げ穴作ってくれている。
「もし、俺がこのままこいつに加勢していたら、やっぱ俺を叩きのめしていたか。」という問いかけに対しては「生ぬるい慣れあいは御免でござるからな容赦はせんよ。」との剣心の答え。以前のやり取りがちょっと思い出される気がします。
単に左之助の仲間と隊長への気持ちを否定せず、その行いを止めるというのは、実に剣心らしくてよかったです。
津南
左之助に気絶させられ家に戻った津南。炸裂弾もすべてなくなっている。剣心が持って行った。人目につかないところに埋めておくとのことですが、あの量の爆薬それはそれで危ない気がしないでもない。
俺を裏切ったというのかと左之助に詰め寄る津南の次の行動は、内務省の前での切腹。
津南に追いついた左之助との決闘。
ここでの隊長から何を学んだんだという話は、過去に囚われていた津南と、今を生きる人たちを見てきた左之助との差を感じる。薫、弥彦、恵と過去に何があっても今を頑張る仲間との出会いを経ていたからこその左之助の言葉でした。
今を生きる人にとっては津南のやろうとすることなど、「無駄だ、迷惑だよ。」ときっぱりと切り捨てる。
先ほどまでそんな津南でも、かつての仲間の義理と隊長への恩から助けようとしてた左之助がここにきて態度を変えたのは、やはり、先ほどの剣心の間違っていることは、叩きのめしてでも止めるという、「生ぬるい慣れあいは御免でござるからな容赦はせんよ。」という言葉が響いたからという事なのかなと思う。
結局津南は切腹も諦める、時を経て津南が左之助に渡す自身の最後の錦絵。そして、絵草紙新聞による政治批判の開始。過去の想いを捨てたわけではないのでしょうが、新たな時代での津南だからこそできる新しい戦いが始まったようです。
結局被害は物だけで済んだ爆破騒ぎ、内務省では悪質ないたずらではないかと判断。しかし、ちらっとあがる、志々雄一派の仕業ではないかという話。いよいよ、志々雄の話が始まりそうです。
第20話 『明治剣客浪譚 第零幕 前編』
いよいよ志々雄編かと思いきや、ここにきて第零幕と何やらお話が挟まる様子。零というと一体何の話をやるのか。本編前が描かれていたお話があったのでそちらをやるのかもしれません。
AmazonPrimeで最速配信
2023年版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』の新アニメについては、PrimeVideoにてネット最速の配信がされ、テレビ放送の翌日金曜正午に更新されるようです。
見返したい方、見逃した方などはAmazonPrimeにて見てみるとよいかもしれません。
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