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るろうに剣心 2023年新アニメ 23話『牙を剥く狼』感想

るろうに剣心-新アニメ-23話『牙をむく狼』感想 アニメ
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2023年夏に放送開始した『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』アニメ 23話『牙を剥く狼』の感想文です。

原作既読なので作品全体に関するネタバレもある感想。原作未読のままアニメで初めて触れる方は注意してください。

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚

和月伸宏により、週刊少年ジャンプにて連載されていた漫画作品。過去にも一度アニメ化されていますが、今回再アニメ化となるようです。

幕末、人斬り抜刀斎として数多の命を奪った剣客、緋村剣心。明治維新後、彼は人を殺さぬ刀『逆刃刀』をもち、『不殺』の誓いを胸に流浪人としてさまよう。神谷薫や仲間たちとの出会い、過去の因縁に触れる中で、己が過去へと向き合い新たな時代での生き方を考えていくことになる。

ちなみに、現在ジャンプSQにて、本編の直接の続編にあたる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』を連載中。瀬田 宗次郎や、新月村の少年、石動雷十太の弟子であった弥彦のライバルの由太郎など、原作に登場した様々なキャラクターも再登場している作品です。

23話『牙を剥く狼』

剣心と赤松との戦い、一時は鎖に縛られ6回も地面にたたきつけられる剣心でしたが、それはあくまで赤松から情報を引きための戦い。すべて受け身を取っており、本気をだせばあっという間に倒すことができる。そのさなかに、かつての宿敵である斎藤一がこの件に関わっている確信を得て道場へと戻る。

しかし、そんな赤松との戦いが終わり帰ってくるまでの間を、斎藤はずっと道場ですごす。剣心は、かつてのライバルが、人質を使うほど堕落したと落胆していましたが、斎藤はそこにもっと重い意味を込めていました。

斎藤は、いつでも薫や弥彦を殺せる場所にいながらもあえて手を出さなかった、つまり、今の生ぬるい調子でやっている剣心では、るろうにとして目の前の守りたいものを守ることすらできないとはっきりと示す容赦のなさ。ここに関しては、斎藤の言う通りとしか言いようのない状況。

そして、二人の戦いが始まるも、るろうにの剣心の剣では、斎藤には届かないという絶望感。これまでの相手との格の違いを感じさせる描写で、逆に押される剣心。実に斎藤の強さを感じさせるお話でした。

しかし、藤田五郎から、斎藤一の顔に変わる瞬間は、細めのままでありながらも優しげな表情から恐ろしい顔に一瞬で変わる落差の激しさがすごいですね。だけど、その落差がある故に、斎藤というキャラの怖さが際立っているように思えます。

蘇る幕末の殺し合い

斎藤と剣心が10年ぶりに相対しましたが、抜刀斎に立ち返ろうとする剣心の声と、その表情がすごかったです。

剣心の声は、普段からそこまで緩い感じではないと思っていたのですが、いざすごんだ時のその声の迫力は段違い。そして、その表情も、顔立ち自体が変わったかのように目の尖っているさまは、人が変わってしまったかのように思えるほど。まさに、今回の話では抜刀斎としての剣心が今の剣心とは別人であったというのをよく表しているようでした。

かつての宿敵との戦いの中、抜刀斎として立ち返り、そんな姿を見るうちに斎藤自身も新選組としての自分を抑えきれなくなっていく。この二人の戦いは、最後は剣術という域をこえ、徒手空拳、ベルト、マントや鞘、使えるものは何でも使う殺し合いという領域まで進んでいき、まさに明治に蘇った幕末の命の奪い合いといった感じ。

そして、抜刀斎として戦う剣心にかつての刃衛と戦った際の姿を重ね、手を伸ばすも届かない。もはや、幕末を生きた二人の殺し合いを薫すら求めることができず。結局その二人を止めたのは、大久保利通、つまりかつて同じく幕末を生きた人だったというのが、何ともこの後の展開を示唆しているようでした。

薫殿の無力感、剣心がどこか遠くに行ってしまうんじゃないかという不安感、そういったものを確かに感じさえるラストでした。

第24話『明治十一年五月十四日』

明治十一年五月十四日という日。いよいよ、志々雄誠との戦いが始まりを告げることになりそうです。今回のアニメは2クールと明言されており、薫と剣心との別れ、そして、その再起といったあたりまで描かれ、そこから次の放送まで間が空きそうで、なかなかもやもやしそうです。

AmazonPrimeで最速配信

2023年版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』の新アニメについては、PrimeVideoにてネット最速の配信がされ、テレビ放送の翌日金曜正午に更新されるようです。

見返したい方、見逃した方などはAmazonPrimeにて見てみるとよいかもしれません。

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