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仮面ライダーマジェード登場 劇場版 仮面ライダーガッチャード 仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦 感想・レビュー

仮面ライダー-THE-WINTER-MOVIE-ガッチャード&ギーツ-最強ケミー★ガッチャ大作戦感想 エンタメ
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2023年12月22日に公開された仮面ライダーガッチャードの劇場版映画『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』、監督:山口恭平 原作:石ノ森章太郎 脚本:内田裕基の感想・レビューです。内容的にネタバレも含みますので注意してください。

仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦

仮面ライダーガッチャード×ギーツの劇場版映画。本編で登場した釘宮についての謎も明らかになり、レベルナンバー10のケミーも10体登場とガッチャード川の派手な要素もありながら、さらに、先日告知された重大要素はガッチャードの今後の展開の先取りといった感じ。ただ、お話的にはギーツサイドの補完的な面も大きい作品でした。

相変わらず肉大好きな描写が盛られまくる道長。抜けた感じながらもエースの事を理解して宝太郎の相棒を務める景和、財閥のお金持ちパワーを発揮したり、手紙をもらい続けている祢音など、アフターストーリー的な描写も多め。特に宝太郎と景和の組み合わせは、何となく宝太郎が初期の景和と似ている感じもあり、面白かったです。

しかし、ちょっと気になったのは、祢音のボディーガードの二人組が一人しかいなかったこと。役者さんの都合が合わなかったのでしょうか。

レベルナンバー10ケミー6体登場

予告でも派手に宣伝されていたスターガッチャードを構成する5体のレベルナンバー10ケミーに加え、クロスウィザードも登場。各カテゴリ最強のケミーが一気に6体登場となかなか豪華な内容。

しかし、レベルナンバー10のケミー×5体の捕獲に、クロスウィザード関連のお話、そして、本編から伏線を張っていた釘宮関連のお話と、やらなければいけない話が非常に多い。そのため、5体のレベルナンバー10の捕獲エピソードは前座的な感じとなっており、ちょっと物足りなかった感じがあります。

それぞれのケミーは映画序盤でカードとして仲間入り。

マシンカテゴリのレベルナンバー10のケミー『エクシードファイター』は、ケミーと同じく人によってつくられた祢音ちゃんの優しさに触れて仲間になってくれるという流れはよかった。アーティファクトの『テンフォートレス』は、実は本体はミニサイズだったりしたのも意外性があって面白かったです。そして、レーザブーストのギーツの空間操作能力と互角に渡り合うプラントの『ゼグドラシル』あたりは、結構がっつりバトル描写もありました。

意外だったのは、インセクトの『ビートルクス』が、カブトムシという王道な虫でありながら、本当にちょい訳といった感じだったこと。まさかのホッパー1の案内で偶然発見、宝太郎とそのまま意気投合、仲間と認めてくれたのかゼグドラシルの蜜まで一緒に飛んでいく。特に何事もなく仲間になってくれました。同じくインセクトのホッパー1と仲が良い宝太郎だったからという事もあったのかもしれませんが、すごくあっさりと仲間になる。とはいえ、レーザーブーストのギーツと互角のゼグドラシルのシールドをあっさりと突破する当たりすさまじい強さは秘めていそうです。

そして、妙に殺意が高かったアニマルのレベルナンバー10『リクシオン』、バッファとヴァルヴァラドを持ち前の電撃攻撃でガチに殺しにかかっているようで、実に狂暴なケミーでした。彼のみ普通に倒されてカードにされていましたが、ある意味戦いを好むライオンのケミーであるゆえに、戦って仲間であることを示す必要があったのかもしれません。

映画終盤ではこの5体で合体したスターガッチャードが登場しましたが、宝太郎と関係があったのはビートルクスと、一応ゲットしたゼグドラシル、あとは要塞で宝太郎がトラップにかかりまくっていたテンフォートレスのみ。折角の五体合体フォームということですが、少し唐突感があり、もう少し5体のケミーに尺を取ってほしかったです。

今回登場の5体のレベルナンバー10ケミー、それぞれなかなかキャラがたっていることもあり、あれだけの短時間で消費しきってしまうのはちょっともったいなかったかなという気がします。とはいえ、今後の本編で個別回みたいなものがある可能性がないとも言い切れない。ちょっと期待してしまいますね。

クロスウィザード

そして、本映画6体目のレベルナンバー10のケミー『クロスウィザード』は、今回の映画のメインのケミーといった感じの役割を果たしました。

仮面ライダーギーツ組のメンバーをケミーに変えるしまうというなかなか恐ろしい能力を持ったケミーでしたが、その本質はただの寂しがりや。ケミーにしたのも、単に人間と遊びたかったからというだけ。そんな気持ちを釘宮に利用されて、今回の襲撃に手を貸してしまったようです。

そういえば、冒頭から登場していたジャマトが魔法使いの姿をしていたのは、クロスウィザードの力を使って作り出したものだったからなのかもしれません。

クロスウィザードの最大の特徴は、初の人語を話すケミーということ。宝太郎から熱烈アピールを受けていたり、最後の最後にさらっと外に出てきて一緒に料理を食べていたりとかなり自由な感じ。しかし、ケミーサイドから知識を得られるとなると、色々大事なこともわかりそうですが、今後の本編でも結構がっつり絡んでくるなんてこともあるのでしょうか。

そういえば、今回の映画ではマルガムとしての姿はありましたが、あくまで敵として戦うだけで変身フォームなどはありませんでした。このあたりは本編で『スーパーガッチャードクロスクロスウィザード』みたいな形で拾われるのかもしれません。

釘宮リヒト

今回の映画でメインの敵とったのは、本編でも何やら意味深な描写が多かった釘宮リヒト調査官その人。本編では意味深な割に出番もさほどなく、これまではよくわからない人という感じでしたが、映画にて設定が盛りに盛られ、ガッチャード×ギーツの映画の敵としてはこれ以上ない感じに仕上がってきました。

今回の映画で、驚いたのが釘宮とエースとの因縁。クロスウィザードを利用したのもエースをおびき出すためとのことで、何やら妙にエースに執着している描写がある。その正体は、2000年前にエースに敗れた超古代人とのことでした。エースに敗れたにもかかわらず、命を取られなかったことを逆恨みし、2000年生きる中で錬金術の力を得る。そして、その力をエースへの復讐に向けてくる。

この人に関しては2000年生きていることが一番すごい気がします。2000年生きてきたという話は、本当に当たり前のように流されてびっくりしたのですが、もしかしたら、今後の本編で拾われる可能性もあるのかもしれません。この2000年前のデザグラ敗北者という設定から考えてみると、今回の映画で妙にデザグラもどきのようなゲームを仕掛けてきていたのも納得できる気がしますね。

そしてこの釘宮さん、2000年エースへの復讐心で生きてただけあって、そのしつこい粘り強さもすさまじい。クロスウィザードと合体したマルガム形態にて一度敗北。変身解除までいったのに、即座に再びクロスウィザードを吸収し直し、マルガムに復帰。更には、大量の一般人、そしてギーツケミーまでも吸収し『ギーツキラー』へと姿を変えて再び襲い掛かる。しかし、ケミーを道具として使うそのスタンスに怒った宝太郎が変身したスターガッチャードと、ギーツマークⅨの前に敗北となりました。

最後は、二人の必殺技を受けて消し飛び、エース様も「殺されたかったんだろ?」的なセリフを言っていたので、死んでしまったのかと思いました。しかし、ちゃんと映画ラストで生きており、先生に手錠をはめられていました。本編でマルガムとなった錬金術師のボルトのように錬金術関連の記憶を消されることになるのかもしれませんが、錬金術関連以外の記憶の方も十分やばそうなこの人、はたしてどういう処遇となったのかは気になるところ。

サラっと流された2000年生きてきた件などもよくわからないままですし、もしかしたら本編で再登場なんて可能性もあるのかもしれません。

錬金術協会のスタンスは?

今回の映画でちょっと気になったのは、釘宮リヒトがクロスウィザードに行った、悪意に染めることで釘宮リヒト自身の意思でマルガムへと変身していた描写。

錬金術師がマルガムとなること自体は、本編でもスパナへの嫉妬心からマルガムとなったボルトがいましたが、あちらはあくまで一般人と同じように自身の悪意に引かれたケミーがくっついただけ。それに対して、今回の映画での釘宮のマルガムは、まさにケミーを道具として力に変えているようでした。

そもそも、このケミーを悪意に染めて取り込む技術が錬金術師協会としての力なのか、釘宮が独自に身に着けた力なのかはわかりません。しかし、ケミーを道具として利用するという錬金術師協会のやり方が、この方法だとするのなら、今後の本編では、錬金術師協会自体が敵となる可能性が高くなったのかもしれません。

本編でも不穏な空気の漂う錬金術師協会、年明けからの展開でどのように動いてくるのか気になるところです。

仮面ライダーマジェード

ある意味今回の映画の一番の目玉が、ガッチャードにおける2号ライダーにあたる『仮面ライダーマジェード』でした。映画前に重大発表として告知され22日18:00に公開されるのもこの新ライダーの情報の様です。

その変身者は、本作のヒロインに当たる『九堂りんね』。夢の中の父である九堂風雅に戦う意思を問われ、それに答えたことで、指輪の宝石が青からオレンジに変化。その指輪を中指にはめ直すことで、アルケミスドライバーが出現。宝太郎ですら扱えないと言われた2体のケミー『ザ・サン』と『ユニコン』2枚のケミーカードで変身する新ライダーとなりました。背中の白いマントがはためくさまは、ガッチャード同じ白いマフラーを付けているようでなかなかスタイリッシュでかっこよい。

そういえば、りんねの指輪のオレンジ色は、ガッチャードの額にある宝石と同じ色。ある意味仮面ライダーとして、特別な錬金術に目覚めたものが持つ特別な色という事なのかも。

太陽の無限の力でユニコンの浄化の力を強化することで悪意を払うことができるとのことでクロスウィザードに込められた釘宮の悪意を晴らしマルガム化を一度は解除させる。この悪意を払う力というのは、今後の本編でも重要なカギとなりそうです。

ちなみにこのマジェード情報解禁と同時に、ガッチャドライバー用の追加ユニットがプレバンで予約開始となっております。

りんねの謎

本映画にて初登場の仮面ライダーマジェード、そして九堂りんねについては非常に謎が増えることとなりました。

宝太郎ですらりんねの父からベルトを貰っていたのに、りんねは自分の意思でベルトを出現させている、というのはかなり大きな謎となっており、りんね自身が特別な力を持っているのかもしれません。指輪の色についても、元々オレンジだったものを父が偽装して力を隠していただけで、元々りんねには強い力があったのかも。

本編では、スパナに対してりんね監視の指示が出ていたり、冥黒の三姉妹アトロポスからも妙に執着を受けているりんね。彼女自身こそが特別な存在という可能性がより高まった気がします。

そういえば、りんねの夢の中の父がなぜ、そんなことができたのか?というのはちょっと疑問でしたが、終盤、風雅がりんねを案ずる描写が挟まれており、あくまで夢の中で風雅本人が干渉していたのかもしれません。

しかし、この仮面ライダーマジェード、明らかに今後も本編で絡んでいくライダーとなりそうですが、初変身が映画となると本編での初登場はどういった形になるのかは気になるところ。流石に、今後当たり前のように変身されると映画を見ていない人が困惑しそうですし、一度変身不可になり、再び変身するシナリオが挟まれたりするのでしょうか。

ギーツケミー

今回登場した『ギーツケミー』なるケミー。他のギーツ仮面ライダーたちはケミーにされたにも関わらず、エース様のみは本人が無事なままギーツケミーが出現。この子は一体何なの?というのがちょっとした謎として描かれていました。

なにぶん、エース様はエース様なので、なんだかんだ対応できたんだろとか、ギーツの力の一部がケミーになるだけで済んだんじゃないかとか、色々思ってみていましたが、普通にマークⅨに変身しており前回の映画のように特にパワーダウンしている感じはなく違和感を覚える。

物語のラストで判明したその正体は、まさかのかつてエース様が飼っていた愛犬。事故で死んだその犬の魂がエース様をかばう事でケミーとなった姿でした。エース様を思うあまり自力で魂となりエース様を守った愛犬、流石エース様のペットと言わざる負えません。

ちょっと唐突に生えてきたペット設定だったのでびっくりはしましたが、冒頭の謎の動物死亡シーンや、なついてくるギーツケミーに対して、妙にペットを忌避するような発言、その割に夜中に撫でようとしていたりと、今回の映画の範囲では結構ちょこちょこ描写を挟んでいたのでいたんならいたんだろうなぐらいには思うところ。

しかし、今回の映画最大の敵『ギーツキラー』、彼の仮面ライダーギーツ要素は、ギーツケミーを吸収して得ていました。つまり、最後のファクターはこの犬の魂。改めて思うと、ギーツキラーのギーツ要素、エース様のペット要素しかありませんでした。

黒鋼スパナ

今回の映画で地味に印象に残ったのは、黒鋼スパナでした。クロスウィザードの夢の中での妙にハイテンションなスパナは、誰だこれ…という感じがあり意外性あり。とはいえ、それは夢だったのでどちらかというとそういう想像をした夢の主体である宝太郎のせいだったと思われます。

しかし、映画ラスト皆で集まって食事をするシーンでのスパナは、りんねはおろか、クロスウィザードにまで駄目だしされた宝太郎のオリジナル料理を妙にモリモリ食べている。以前一度食べているシーンが挟まれ駄目だししていた気がしましたが、案外気に入ってしまったりするのでしょうか。

本編での活躍もあり、親しみが増してきているスパナですが、今後の本編での宝太郎たちとのかかわりを示唆しているのかもしれません。

今作の評価

評価:3.7

冒頭のアクションシーンは、カメラもぐりぐり動いて、様々な方向から映し動きも大きく面白い。アクションシーンというと、ガッチャージガンが吹き飛ばされたり際に、ケミー達が頑張って自らカードを読み取らせ、気合で押し出しガッチャードの手に戻したりするのはガッチャードらしい描写でよかったです。

シナリオに関しては、ちょっと盛りすぎといった感じもあり、レベルナンバー10の5体とスターガッチャードあたりはもうちょっと時間を取ってほしかったです。エース様の犬については、良い話ではあると思うのですが、結構唐突に生えてきたペット設定だったのでちょっとびっくり。

全体的には、りんね変身などのサプライズがあったり、牛さんとしてもーもーいってるバッファが可愛かったりと、楽しく見れる作品でした。今後の本編にも絡んできそうな話もあり、ガッチャード本編を見ている方、そしてギーツを見ていた方には、おすすめできる作品だと思います。

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