メタリックルージュ 8話『どこでもない家』感想

2024年冬に放送開始の作品、総監修:出渕裕、監督:堀元宣、キャラクターデザイン:川元利浩による『メタリックルージュ(METALLIC ROUGE)』8話『どこでもない家』の感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

8話『どこでもない家』
メタリックルージュ 8話感想まとめ
メタリックルージュ Webtoonによる漫画連載決定
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8話『どこでもない家』

ロイ・ユングハルトは何を思っていたのか

前回合流して動き始めた、ルジュ・アッシュ・ロイドの三人。ジーンが奏でるピアノの音は、床の扉を開き、階段が姿を見せる。その奥にあったのは、ネアン研究の第一人者であり、インモータルナインを作ったとされるロイ・ユングハルトの記憶の図書館。

ここでルジュは改めて、以前人形遣いたちに覗かれていた記憶を見ることになる。以前と、全く同じ映像、しかし、そこにジーンのモノローグが加わることで、その意味は大きく変わっていく。

ロイ・ユングハルトは、ルジュの事を試験体として観察していた。インモータルナインと異なり、ルジュは、情緒の成長が遅い。しかし、体力の成長幅については、それを上回るとのことで、インモータルナインと比べて逆の成長となっているとのこと。ジーンからもらったチョコの話も、ルジュには本来必要なく、いつかそれを彼女も知るだろうと、あくまで人ではない何かとしてみている点が強調されているようでした。

共同研究者にして、今回ジーンの母でもあることが判明した、記憶の中の女性、エヴァ・クリステル。彼女がルジュにこうなるように作ったのかという疑念をロイは持っている。ルジュ自身が子供らしさにあふれているのは、この特徴によるもののようです。ネアンがより人間らしく成長するには、それ相応の時間をかけじっくり学ぶ必要があるということなのか、何かほかにも意味があるのか。気になるところです。

シアン

前回ちらっと姿を見せていたシアン。今回、李フォルムした姿を見せルジュに襲い掛かるも、乗り気ではないルジュとの戦いは避けたようでした。あなたを破壊する、貴方の妹とのことで、ルジュのコピーのような存在といったところでしょうか。もしかしたら、彼女のイドもまたルジュと同様に、コードイブのカギとなるのかもしれません。

そういえば、アルターと人形遣い士達は同じ部隊なのかと思っていましたが、今回を見る限りアルターは別組織となっているのか。割と終盤が近づいてきた気がしますが、まだまだ謎が多いです。

インモータルナイン勢ぞろい

ネアンが、アシモフコードから自由になるために必要なコードイブ。エヴァ・クリステルにより作られたそれは、9体のインモータルナインのイドに隠され、最後のカギとなるのがルジュのイドであることが語られました。

前回、これまでルジュが破壊してきたインモータルナインのイドが保管されていた施設に対して、再びの襲撃が発生。今回はジルと、グランフォウ二人も本格的にイドの奪還のために共に現れる。

ジルは、共に戦ってくれないルジュのイドも奪う事を選択。戦闘が発生。しかし、そこにさらにやってくる漆黒のノワール。以前からジルの勧誘を受けていたようですが、それを拒否。明らかに拒否しそうな流れの話だしなのに、受け入れてくれる前提で会話している感じのあるジルでした。

更にそこに、アイスまでやってきたことで、姿を見せていないジャロン以外の残りのインモータルナインが勢ぞろいといった感じとなっていました。前回ラストで、グランフォウに拾われていたジャロン、姿を変えられることを考えると既にこの場にいてもおかしくはなさそうです。

さらに、その戦いの様子を上から見下ろすシアンということで、次回ジーンに関係するネアン勢ぞろいといった感じ、ルジュをめぐって大きな戦いとなるのかもしれません。

アッシュとロイド

本作において、出番こそ多めながらも、あまり目立った活躍はないアッシュとロイド。

そんな二人を分かつ一発の弾丸。あくまで人間だけを守るつもりの人々が、ネアンによる襲撃の最中、ネアンを撃つという状況。無関係のネアンであるロイドが撃たれる理由はないはずなのに、ただネアンであるというだけで撃たれてしまう。そこに怒りを覚えるアッシュは、普段いい加減な対応をしながらもロイドの事を特別に思っていたことがわかるシーンでした。

ここまでの描写を見ていると、ネアンと人との理想的な関係を作ることに成功していた組み合わせだったようにも思える二人の関係性。

倒れたロイドと、それを見て撃った人間に銃を向けるアッシュ。この混沌とした状況の中、アッシュが何を想いどう動くのかというのも次回気になるところとなりそうです。