PR

メタリックルージュ 最終回13話『コード・イヴ』 感想

アニメ
当ブログは、アフィリエイトプログラムに参加して商品を紹介しております。当ページのリンクを介して商品を購入すると著者に収益が発生することがあります。

2024年冬に放送開始の作品、総監修:出渕 裕、監督:堀 元宣、キャラクターデザイン:川元利浩による『メタリックルージュ(METALLIC ROUGE)』最終回13話『コード・イヴの感想文となります。ネタバレとなる要素も含みますので未試聴の方は注意してください。

13話『コード・イヴ』

すべては博士の手の中

前回ラストに登場したロイ・ユングハルト。特に話的にひねりはなく、彼自身が今回の事件の黒幕であったようです。

以前見つけていた、ユングハルトの記憶を保管していた領域の件から話がつながり、自分の記憶をコピーしたネアンを作り、元々の人間であるロイ・ユングハルトを自ら殺すことでネアンという体に入った自分自身を新たに作り出す新人類となる目的を達成しようとしていたようです。

自分殺しの際の赤いグラディエーターについては、ロイユングハルト自ら変身した全く同じ姿の物と、ちょっとパワープレイ感ある解決策ですが、そもそも開発者である自分であれば可能というのはよくわかる話。

さらに、シルヴィアがジャロンに、ユングハルトを殺したことを命じた件や、ここまでの行動についても彼がシルヴィアにそうさせたと思いこませていただけだった、という事まで明かされ、まさにここまでの皆の行動のほとんどが、ロイ・ユングハルトに仕込まれていたことがわかりました。

まさに人形遣い師の名の通り、インモータルナイン達の動きは彼の思うままでした。しかし、ノワールの言っていた通り、例え誰かに決められたものだったとしても、そこに確かに彼らの意思はあったことは確かなようです。

博士はシアンを作った?

最終回ですべてが明かされた後、まだ少し気になったのは、博士がなぜシアンを作ったのかという理由。今回の計画においても、最終的にシアンの体を乗っ取りはしたものの、それ自体は別に必要な行為ではなかったような気がする。ルジュとナオミが一つになることで新たな力を手に入れた件についても、その可能性についてはルジュ達を見た後で理解したようだったので、そもそもこれが目的ではなさそう。

戦いの果て、死の間際、最後に語った「なぜ、お前たちは私を一人にする?」という言葉から考えると、自分の側にいてくれる誰かが欲しかっただけなんて可能性もあるのかもしれません。

とはいえ、結局はシアンにも否定され、孤独に死んでいった博士、全てを人形と呼び自分の思うままに操っていた彼らしい寂しい最後となりました。

簒奪者の狙い

簒奪者については、あまり本筋に絡んでこず、何をしているのかと思いながら見ていましたが、ネアンを解放する装置にトラップを仕込んでいました。何やらウイルスを仕込み、簒奪者の思うがままにネアンを操るための仕掛け。最後の最後、ルジュのネアン解放のための行動に合わせてトラップ始動!絶体絶命のピンチかと思いきや、何やらジーンと、ノワール二人が冒頭やっていた作業でそれは解決済みとちょっと肩透かしな展開。

簒奪者は、計画を皆に明かして、得意げに去っていった直後にこれなので、あまりにもピエロといった感じもありました。

ラストシーンでは、ルジュと簒奪者との戦いで締められ、これが最終決戦なのか、まだまだ金星を狙うたくらみは続いていくのかわかりませんが、ルジュの戦いは続くようです。

ネアンの自由の結末は

最終的にメインキャラのほとんどはネアンだった作品。そのため特に人間サイドの描写薄く、少しは気持ちを理解してくれる人もいるが、そのほとんどがネアンを存在を便利な道具としか見ていないという事しかわからない。

そのあたりから考えてみると、あくまで人とネアンの共存を描く作品ではなく、そもそも抑圧された人工生命体が自由をつかみ取るという話を描きたかったのかもしれません。

本作ラストでは、ルジュはネアンを縛るアシモフコードの鎖を解いただけで、その後のことについては、結果オーライとのことで何も考えずに動いている。鎖を付けられた状態では、対等に話すこともできず、そこから自由にして初めてお互いを尊重できる関係を築くことができる可能性が生まれるのかもしれません。

この後、ネアンと人間は共存できるのか、シルヴィアが願ったようにネアンの革命がなされるのか、このあたりについては、何もかもわからないままの終了となりました。

メタリックルージュ 最終回 感想まとめ

人間に使われる人口生命体『ネアン』が、その鎖から解き放たれるまでを描いた物語。この手の作品だと、その関係がどうなるのかといった点まで描くものだと思って見ていたので、妙に人間サイドの描写が少なめでどうするのかなと思っていましたが、あくまでネアンを主軸に描いた作品だったことでそのあたりは納得。最終的にメインキャラほとんどネアンだったのも、そちら側が主軸だからだったのかなと思います。

ただ、キャラクターの数と描きたい話の割に1クール13話という時間は短すぎたのではないかという気がする。色々と駆け足で物語が進んでいく中で、一人一人のキャラクターの描写も薄くなってしまったかなという感じがあります。特にアイス・アリスなんかは、入り組んだ二重人格なんて設定がある割にいる必要あったかなと少し思ってしまう。そのせいか、インモータルナイン勢ぞろい、彼らもまたロイによる犠牲者だったといった感じの、終盤の決戦の話の流れの盛り上がりは欠けてしまったような気がしました。

とはいえ、1クールで今回の話をまとめようと思うと、こうせざる負えないのかもしれません。しかし、ルジュとナオミ、二人の珍道中がもう少し見れると、キャラに対する想い入れも深まって面白かったのかなという気がする作品でした。

メタリックルージュ Webtoonによる漫画連載決定

何やら3月ごろより、メタリックルージュが漫画化されるようです。詳細は以下の記事にて。

配信情報

以下の記事でメタリックルージュのネット配信情報をまとめています。地域によってはテレビ放送より早めに見れる場合もあるようなので、気になる方は各サービスに登録されてみるのもよいかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました