ONEにより独自に不定期更新されているウェブ漫画ワンパンマン。2025年1月26日に更新された原作152話の感想・考察記事です。ネタバレを含むので注意してください。
まさかのリュウモン一家の裏切り
マッコイのピンチを救ったのはまさかの
毎度期間が開く不定期更新という事で、更新されるたびにちょっと前の話を忘れそうになり見返してしまう本作。ファジーによる予知が、この状況を見抜けなかったことに不信感を持ち、我が身可愛さに先手を打ち動き出したマッコイが捕まったところから再開。
もはや不要となったマッコイに対して明かされるのは、ネオヒーローズの目的。一度世界を崩したうえでネオヒーロースーツを着せ自由に動く人間と、それを管理する上位の存在としてネオリーダーたちが立つというものでした。
今回、一番目立ったのはまさかのリュウモン。リュウモン組という暴力団の組長としてネオヒーローに加入するもこれまでどことなく脇役的、どことなくやられキャラ的な立ち位置で終わりそうなと思っていた彼。ここにきて、真実を知った中でまさかの裏切りが描かれました。
ファジーに銃を突きつけるシーンは、周囲の登場人物皆頭にハテナが浮かんでいましたが、正直読んでいる身としてもハテナが頭に浮かんでしまう展開。126話の登場シーンでは、「ボク達は心を入れ替えたのよん」とのことでしたが、まさにその言葉を有言実行していたようで、まさかの展開ながらも今回のその後のリュウモンの行動を合わせてみていると、納得しかないお話でした。
近所の公園のガキがデザインしてくれたドラゴンだったりとか、バトルスーツなんかに頼ってたら鈍っちまうだとか、活動しているうちに「わかった」等々、一気にキャラを立ててかっこよくなるリュウモン。ぱっと見た時のデザインでそのキャラの本質は読めないことが多い本作ですが、ちょっとずるいと言いたくなる位のまさかの裏切り。
ティッシュ一枚で殺そうとお遊びのような実験を仕掛けるエーに対して一撃入れるシーンはなかなかスカッとする流れでよかったです。
裏ではマッコイの行動により自ら脱出した金属バットにバットが届けられる。思い掛けない増援でネオヒーロー中枢での戦いは一気に盛り返してきましたが、まだまだボフォイ博士サイドでの動きがここからどう絡んでくるのか見えてこない部分もあり、そもそも本当にネオリーダーたちがいう新たな世界秩序の構築なのか。このあたり、あくまでわかりやすい餌として提示しているだけで、何かもっと大きな目的があるのかもとも思えてきます。
次の更新がいつになるかわかりませんが、なかなか気になるラストとなりました。
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