さよならララ
2026年夏アニメ、『さよならララ』の2話『滋賀を走る』の感想・考察記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
滋賀を走る
滋賀に愛はあるのか?
前回の1話では人魚姫のお話をなぞるように地上を目指した結果、人魚の国を滅ぼしてしまい、最後に蘇ったララ。2話では、前回ラスト飛んできたララに綺麗に一発入れた少女、大津茉里との出会いが描かれることになりました。
魔女に言われるままに動いた結果、地上でいきなり一発貰ってしまったララ、最初は茉里を魔女の手下なのではないかと警戒。目覚めた直後には、枕もとのAIスピーカーを放り投げ窓を割り、いざ茉里と出会えばそのまま窓から飛び出し転げ落ちて逃げ出すなど、すさまじく混乱した動きを見せ、失った大切な指輪を探す展開へと話は続いていく。
とはいえ、地上の事は王子様と一緒にいた時期、昔の西洋の世界の事しか知らないララ。現代社会の滋賀は、わけのわからないものばかりといった感じで、滋賀を混乱と共に駆け抜けていくその様はまさに今回のサブタイトル滋賀を走るの通り。
車と聞いて馬車を思い浮かべたら、わけのわからない鉄の車に乗せられてしまうなんて流れは、タイムスリップ的なお話の定番ではありますが、滋賀という具体的な地域の描写が重なっていることもあって、何ともいえないシュールさに度々笑ってしまいました。
私は滋賀の景色がわかるわけではないですが、それでも今回の背景描写を見ているとすごく丁寧に滋賀を描いているのが伺え、おそらくあの地域に住んでいる人なら、見知った景色がたくさん出てきたのではないでしょうか。チェリオだったり、平和堂のHOPカードだったり、現実にあるものの名前もそのまま出てきたりと、力の入れ具合が感じられますね。
ただ、そんなお話でも、滋賀というわけのわからない場所に放り込まれたララの混乱っぷり、そして、その中で大切な指輪を失った事での絶望感は確かに感じられ、最後に海(湖)で溺れてしまうシーンは、暗い海(湖)に沈むララの絶望をしっかりと描き上げている。
そこから彼女を救い上げた茉里との会話、そして、その後のココアの下りはそれまでの緊張感を和らげ、二人のお話の始まりを予感させるシーンとしてぴたりとハマる展開になっていました。
魔女と茉里
わけもわからないまま滋賀に放り出されたララですが、幸いだったのは茉里が、魔女との関係がすでに出来上がっていたという点。ゴンちゃんと名付けられた熱帯魚の姿になっていた魔女は、茉里に拾われ命を救われていたとのこと。
拾ったシーンの茉里は今よりも幼げに見えたり、茉里との気心知れた会話や、AIスピーカーを使いこなし現代にすっかりなじんでいる様子を見るに、かなりの期間茉里の元で暮らしていたことが伺えます。
魔女が語ったのは、王国を捨てて旅をした果てに連れていったのが素晴らしき地、滋賀だったという事。ララが滋賀で蘇ったのも、滋賀まで連れて行ったが故だったという事の様です。滋賀についたものの、ほとんどの人魚はそのまま消えかけてしまい、更に魔女も小さな熱帯魚の姿で死にかけていたのを見ると、彼女もこの旅で相応に苦労していたということなのかも。
今回の話では、ララ達の母親である王女様が本当の愛と共に放つ強い光が、大きな力をもって世界を生み出した、という話もあり、魔女がララに期待しているのも、そんな力なのかもしれません。
何やら魔女自身は、今のララを放っておくと滋賀を滅ぼしかねないと懸念しているようですが、これに関しては王子との別れの際に見せた彼女の光を見ていた、ララこそが選ばれしプリンセスであることを知っているが故ということなのかも。
本当の愛という話では、今回ララの姉であるリサも、沖島の湖底に眠っていたララの復活を知ることになりました。彼女のセリフの後にも、愛の光のようなきらめきがちらりと映っており、彼女もまた本当の愛を知る人魚になりうるという事を表しているようにも見える。
色々と気になる所が多い本作ですが、滋賀で真実の愛を探すという、日本人的にはちょっと素っ頓狂にも思えるワードの元始まる滋賀でのララのお話はまだ始まったばかり。これから滋賀でララが何をするのか、というのは見えてこないものの、OPを見るに滋賀で様々な今の時代の人の暮らしに挑戦している事は何となく予想できる。とりあず、最初は割ってしまったガラスの弁償のために働く、なんてこともありそうですが、果たして次回で何が描かれるのか楽しみです。




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