二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ
2026年夏アニメ、『二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ』の6話『革新の音』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
革新の音
音楽対決
今回タイトルの時点で音、という単語が見えていたので、楽器に関する発明なのかなと思いながら視聴を始めたのですが、まさにドンピシャで音楽に絡むエピソードとなっていました。
冒頭から三添に誘われたことで、蒸気で動く遊園地から始まった今回のお話、蒸気で動く遊園地、相変わらず蒸気の技術の発展っぷりを見せてくるものでしたが、あくまでそれは前座。
新たに作られたホールでの楽曲のお話から、まさかの音楽対決へと派生することになる。三添のピアノ、なかなかのひどさでどうするのかと思っていましたが、本番では蒸気で動くピアノを演奏する機械を製作と、またしてもなかなかすごいものを作り上げている。途中で壊れてしまう、なんてこともあるのかと思いましたが、最後まできっちり演奏しきっており、これだけのものがすでに出来上がっている時代で電気技術を広めていくハードルの高さも感じさせる展開でした。
そんな、三添の蒸気によるピアノ演奏ですがですが、人型の体を動かす仕組みなんかを考えると、以前からちらちら裏で作っているのが見えていた清六らしき機械づくりの技術を応用して作られたもの、という事なのかもしれません。
エレキギター
そんな三添の上記のピアノに対して、喜八が作ったのは、電気で音を鳴らすエレキギターとでもいうもの。今回の演奏は、稲子達三人娘が行うことになりましたが、何やらその修行パートは昭和のアニメを思い出させるような濃い絵柄。いつもは緩いオコジョのイナリも、その白さからガンバの冒険のノロイのように見えてしまうほどの濃さでちょっと笑ってしまう。相変わらず妙な絵柄にするときは全力で、皆の修行方法なんかも含めて、昭和のスポコンアニメ的なノリの演出となっていました。
修行パートはかなりはっちゃけた印証は残った今回のお話でしたが、その話の軸にあるのは、稲子と父親との間の問題。
自由そうに見えてずっと父親に縛られ続けている稲子と、家の事、そしておそらく稲子の事も心配して厳しい言葉をかけ続けてしまう父親、以前からずっと描かれ続けてきた二人の関係がまた少し動くことになる。
一度は裏で起きたトラブルの手伝いという形で、父親を前に自分の意思を見せることから逃げだしそうになってしまった稲子ですが、それを喜八が察して止めるというのが良い展開。これまで稲子が喜八の発明を信じてきたように、今度はこれまで稲子を見続けてきた喜八が彼女を信じてあげたが故にできたお話といった感じでした。
そんな稲子のライブですが、充電に気合が入りすぎたことで、まさかのデスメタルなボイスという思い掛けない展開まで挟まりちょっと笑ってしまう。
そんな今回稲子達は、蒸気の世界では革新的な音を鳴らすエレキの音楽であり、こちらの世界で言う所のロックバンド。反骨精神を表す新しい楽曲、稲子の心の内父親に対して抑圧されてきた気持ちを表に出すにはふさわしい音楽でもあったようです。
そんな稲子に父親も妻の面影を感じ取るなど、何やら少し二人の関係にも変化の兆しが見えたようにも思える今回のお話。果たしてここから、親子関係がどうなっていくのかなかなか気になるところです。




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