二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ
2026年夏アニメ、『二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ』の8話『兄の足跡』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
兄の足跡
健吾の負い目の理由
滋賀へと逃げ切ることに成功し、ケイトの父であるスミスの元を訪れた喜八と稲子達。元々は、健吾や清六の先生でもあったとのことで、なかなか不思議な縁を感じさせる流れ。
今回語られたのは、健吾が前回見せていた異様なまでの怯えっぷりの理由。それはやはり清六と共に戦地に向かった際の出来事に起因しており、戦いの中一人生き残ってしまったというのがその理由。更に、一人生き残っただけという以上に、清六が書きあげていた『二十世紀電氣目録』を戦いの最中で手にしており、それが自らの胸を貫きかけた弾を逸らしてくれていた、つまり、それを自分が受け取っていなければ清六の方が生きていたのではないか、という後悔が彼をひたすらに苦しめていたようです。
とはいえ、喜八が語ったようにそれを受け取っていなければ清六の方が生きていたなんていうのは、あくまで可能性の話。このあたりも健吾自身が持つ生き残ってしまったという負い目の強さがそう思わせてしまっているんだろうなと思わせるものでした。
そして、そんな今回清六の死の間際の瞬間が喜八へと伝わることになる。流石にショックを受けた様子の喜八でしたが、それでも清六が二十世紀電氣目録を書き続けていた事を知れたというのは大きかった様子。
本作が始まった当初の喜八は二十世紀電氣目録をもっていなくなってしまった清六に対して思うところがあるようでしたが、それもまた彼と共に夢を追いたかったが故のもの。最後まで兄が自分と同じ電気の夢を追いかけ続けていたという事を知ることができたのは、喜八がここから夢へと向けて進むうえで背中を押す一つの力と変わったように見えました。
稲子と父
スミスの家に逃げたことは三添にもすぐに伝わったようで、そこに稲子の家族もやってくることになりました。
今回の稲子と父との会話で感じたのは、父親も稲子の事を想ったうえでの面もあるという事。確かに傍から見ていると不安なところもある稲子、ちゃんとした家に嫁がせることが彼女にとっての幸せになるのではないかと思う父親の気持ちもわからないではない。ただ、今回稲子が家を出るほどに婚約が嫌だったのかと、他の選択肢も示してくれたのはなかなか印象的でした。
とはいえ、稲子自身の気持ちはまだまだ父親にははっきりとは伝えられていないようにも見える。ロックバンドの際に吹っ切れたようにも見えた稲子でしたが、まだまだそのあたりは難しそうではあります。
とはいえ、稲子・喜八共に相手の存在があって変わってきたのも事実。そろそろ終盤に近付く中で、父親とどう向き合うことになるのか気になるポイントになっていきそうです。
水車小屋と電気扉
そんな今回、清六がスミスの家に電気仕掛けの扉というなかなかぶっとんだ装置を残していて少し笑ってしまう。水車の力を使った発電装置を使い電気の力で扉を開く、までならわからなくはないのですが、まさかの手のひらを使った成体認証まで実装。
あまりの技術レベルの上がりっぷりに驚いてしまうと共に、本当に死んでしまったのが勿体ない人だったことを感じさせます。
隠された部屋の中には、健吾さんが持ち帰っていた電気目録の後半が隠されており、喜八はそのすべてを読むことができました。
そんな彼の選択は、三添に電気目録を渡すというもの。そこに三添に対する想いが描かれていたのか、電気の技術を実用化するには三添の財力が必要となるからなのか、もしくは、稲子の婚約を破棄するという話故なのか。次回、何が語られるか気になるところです。




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