グロウアップショウ ひまわりのサーカス団
2026年夏アニメ、『グロウアップショウ ひまわりのサーカス団』の8話『それはずっと、ほしかったもの』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
それはずっと、ほしかったもの
瑞佳が求めていたもの
ミッチャーの言葉により瑞佳のサーカスへ向けていた想いが明らかとなった前回のお話では、最後に瑞佳にサーカス自体を楽しめなければ、観客を楽しませることはできないという大きな課題が残されたままミッチャーは去った中、演技へと向かう瑞佳の背中が描かれて終わり気になるラストとなっていました。今回は瑞佳がその答えを得ると共に、新たな目標を見つけるお話といった感じでした。
少し意外な展開だったのは、今回てっきり1話丸ごと使って瑞佳のサーカスを楽しむ心を見つけるお話をやるのかな、と思っていたのが、それ自体は前半半分で終わってしまった事。特に冒頭の流れから皆の演技が成功する中、瑞佳と桜翔の空中ブランコへと続いていったので、ここでは失敗してしまうのではないかと、少しハラハラしてみることになる。
しかし、そんな心配は杞憂に終わる。瑞佳は硬い笑顔をわざと作る癖をやめ、桜翔から与えられた演技の前に観客を見るというだけの簡単な指摘を素直に実行したことで演技の最中に素直な笑顔を浮かべることができる、つまりサーカスそのものを楽しむことができるよになりました。
ミッチャーからすれば足りないと言われていたサーカスを楽しむという心は、瑞佳に足りなかったわけではなく、ロータスサーカス団への憧れゆえに目の前にあるサーカスを見つめられなかった彼女が自覚できていなかっただけだったのかもしれません。
今回、ロータスサーカス団で見たかった景色をひまわりサーカス団で見つけることができた彼女。本当の意味でのサーカスの演者が始まるようなお話でした。
皇サーカスの実力
瑞佳が素直にサーカスを楽しめるようになるという最大の課題を解決した今回のお話。その後の瑞佳の反応を見ていると、今回が最終回になってもおかしくなさそうな流れでした。
とはいえ、まだまだ本作は8話、その後半で描かれたのは皇サーカスの花形である七海の実力。まさかのミッチャーをキャッチャーとして演じたのは、瑞佳の父であるブラックロータスの大技、ロータスブロッサム。瑞佳たちの空中ブランコの演技と比べても明らかに空中での動きが大きく、技自体の迫力の違いが感じられるものでした。
キャッチャーとなったミッチャーについては、今回は客演とのことでしたが、そもそも瑞佳の為だけに日本に来ていたわけではなく、本来の目的はこちらだったということのようです。
そして、ミッチャーと七海が演じた『ロータスブロッサム』は、瑞佳からすれば父の技・桜翔からすればかつて憧れた大技ということで、共に大きな意味を持ったもの。今回それを七海が演じ、今の自分たちでは決して繰り出すことができない演技を見せつけられたことは、二人にとっても大きな衝撃を与える展開となっていました。
とはいえ、二人ともここで折れてしまうわけではなく、二人でロータスブロッサムを超える技を作ろうとなっていく。瑞佳も技術は高いとはいえ、ステージの上で観客の笑顔を知り、サーカスを楽しめるようになったのは今回が初めて、演者としてはスタートラインに立ったばかりともいえなくはない。
これまでは先導する側であった瑞佳が、自分たちの実力を超えるだろう演技を見せられ戸惑い立ち止まってしまう中、桜翔側から前を向く言葉が出てきたのは面白い流れでしたが、これもなんだかんだこれまでグイグイ瑞佳に迫っていた桜翔の持つサーカスに向けるひたむきさ、その積み重ねからその言葉が出てくる説得力があるのが良いですね。
そんな二人に対して、本作の最後の壁となるだろう、父親が作った大技を超えるという明確な目標が見えることになった今回の話。瑞佳自身がかつてのロータスサーカス団、自らの父親を超える具体的な形が見えたわけで、今後の展開が楽しみになってきます。
今回のサブタイトルである『それはずっと、ほしかったもの』、瑞佳が求めていただろうサーカスを楽しめる場所を指しているのと同時に、桜翔が求めていながら今回諦めることになった『ロータスブロッサム』も同時に意味していたように思えました。それら二つのほしかったものの話を経て、今度は二人が求めていたものを超える目標を手に入れるという話の流れがなかなかジーンと来るお話でした。
倒れる麻利亜
皇のナンバーワンサーカス団が近くで講演する中で行われた今回の公演は、そちらに勝てないまでもかなりの売り上げを出したようで、これまでの貧乏飯から抜けだし、旅館で食事を食べられるほどの成功を収めることになったようです。
ただ、そんな中姿を消していた麻利亜が、最後倒れた姿で発見されるというなかなか衝撃的なラストを迎える。皇と通じ合っている凛がいる事から考えると、麻利亜を彼女がどうにかしたなんて可能性もありそうですが、どちらかというと麻利亜自身の体の弱さのようなものが今回改めて描かれたのかなという気もする。
以前の葵・茜の二人のお話でも体力のなさがちらりと描かれていた彼女、もしかすると皇サーカスの妨害と、ギリギリのサーカス団の運営、今回そこから解放され少しお酒を飲んだことで体の弱さが表に出てしまったなんてこともあるのかも。
凜がひまわりのサーカス団を妨害するような動きを見せているのも、サーカスを続ければ麻利亜の体に差し支えることを考えての事、なんてこともあるのかもしれません。
前回に引き続き、なかなか気になるラストとなった今回のお話。果たして麻利亜はなぜ倒れたのか、次回何が語られるのか気になるところです。










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