さよならララ
2026年夏アニメ、『さよならララ』の6話『わたしを照らす光』の感想・考察記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
わたしを照らす光
リサの過去
ララとリサの再開が描かれた前回から続いた今回のお話で描かれたのはリサの過去でした。
冒頭の「いつも私を見つけてくれた」という言葉は、コータに向けられたもの。幼いころから自分を見つけ続けてくれたコータの存在が彼女にとってどれほど大事なものなのかというのが伝わってくると共に、彼女が人間を憎みつつも、それだけではない、と思わせるお話でした。
お話はララが泡になって消えかけてしまった場面へと遡り、そこからの琵琶湖を目指す旅の中、リサは一人人間に捕まってしまう。そこからの生活は、ひたすらに見世物として買われるだけのもの。元々、人間を見にくいものとしていたリサからすれば、今の人間を憎む理由がはっきりとわかるもの。
そんな彼女を救ったのが、アンコウであったコータ。魔女様から人間になれる薬を奪い、直接リサを助けにきた彼の思いに答えるかのように、助けられたリサは、薬を飲むことでコータと同じ道を歩み始めることになったようです。
ここでちょっと余談ですが、人間の姿になったコータの背中に何やら背びれのようなものがついていたのが気になり調べてみました。そもそも、チョウチンアンコウは光を放つのはメスの個体のみで、オスはメスの体に吸収されて精巣だけを体に残すというかなり奇妙な生態をしているとのこと。コータも光を放っていたため、元々メスの個体ですが、背中についた小さな背びれはオスが既に体に吸収された痕跡を示している、ということのようです。
人間のコータは、どちらかというと男らしさが目立っている気がしますが、それも体に男の要素が入り込んだ状態で人間になったから、ということなのかも。はっきりとはわかりませんが、今のコータは、中性的な存在ということなのかもしれません。
薬の効果
魔女の薬で人間になった二人は、人の社会に紛れ込んで生活することになる。ただ、薬の効果は永遠ではなく、時間で切れてしまう物。それゆえに、二人は薬の代わりとなるものを作らせようと人間に協力を利用しようと動き始める。
研究者の男性は、その生涯をかけて薬を求め続ける者の、できたものは少しだけ泡になるのを遅らせることができる模造品。とはいえ、彼の墓へわざわざ向かっていたり、今も必要に迫られているとはいえ、人間の社会で生きていたりと、人を憎みつつもそれだけではないというリサの感情も感じられる流れでした。以前から気になっていた、コータとリサの左手の緑の指輪。人魚の王家に伝わる指輪ではなく、おそらく人間たちの指輪を結婚指輪としているのもなかなか意味深です。
そういえば、前回のラスト、車でコータがララの家へと向かっていたのは、ララの側の人間をどうにかするというよりは、魔女を探して新たな薬を得るという目的が強かったのかもしれません。
ただ、今の魔女様であっても、新しく人間になる薬を作れるのか、というのは少し疑問。そもそも、あの薬の中にあった光は、今の魔女様も追い求めているもののように思える。おそらく、この光自体は先代の女王様の力の由来となるもので、それを新しく作ることができるのは、特別なプリンセスであるララだけなのかな、という気もしますね。
王子様との再会?
リサの過去が明らかとなった今回のお話でしたが、ラストではララが王子様らしき人物との再会する場面が描かれる。ただ、スマホを片手に歩いてきた彼が王子様本人とは思えないので、あくまでそっくりな人というだけな気はします。
衝撃だったのは、ララの体が人魚の姿に戻ってしまった点。かつての王子様に嫌われたトラウマが、薬の効果を超えて彼女を人魚に戻してしまった、という事なのかもしれません。
そんな今回のラスト、人魚の姿のララを王子様に見られてしまった茉里が混乱した様子で締めくくられる。何やら最後にいかつい音が鳴り、頭によぎるのは1話のラスト飛んできたララに一発綺麗なカウンターを入れたシーン。
距離的に殴られていそうなのはララですが、そのまま回収して逃げたのか、はたまた、王子様の方が殴られて意識が飛ばされたのか。これまでのお話以上に重くシリアスなだった今回のお話、その最後にいつものさよならララが戻ってくるような終わりでした。




コメント