2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの127話の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 127話 最終週『道標(みちしるべ)』
患者の気持ちを察すること
今回冒頭で描かれたのは、ツヤさんとの実習の中で患者さんの細やかな変化にどうやって気付くのか、という話。
患者さんに対する質問を止められたツヤさんは、なぜ今日は話を聞かないのか?という点で疑問を持つ。りんも直美も、明確な理由があるというよりは、話したくないと患者さんが思っていると感覚で理解していたが故に、答えは出せませんでしたが、それでもなぜそうしているのか、というのを考えることに繋がった様子。
ツヤさんへの答えは、それも自分の感覚で理解するしかないというものでしたが、その後ツヤさんが伝えた、言いたいことを言ってしまうという言葉は、きちんと彼女の中にあったわだかまりを外に吐き出すことに繋がっていました。
これまでの人生でそういう言葉を吐き出すのはよくない事だと思っていたが故に、自らの手が思うように動かない中でようやく吐き出せた言葉。それを引き出すことができたというのは、ツヤさんにとっての大きな経験になったように見えました。
寛太の告白
そんな今回の後半で描かれたのは、直美と寛太とのエピローグともいえるお話。
看護婦のルールのように日本の中で増える規制による線引きは、彼方からすればそれだ正しい事だと分かっていても、それまでの混沌とした時代を生きてきた寛太にはそれが堅苦しく思えて仕方ない。彼は、どんどん居心地が悪くなっていく日本から飛び出し、海外を目指すことを選ぶ。
寛太が最後に直美に伝えたのは、一緒に海外に来ないか、というもの。細やかな一言ではありましたが、これは明確に直美に対する告白でしたが、直美は当然それを受けることはありませんでした。
この告白、寛太の目線でも、今の直美が自分と一緒に海外に来てくれるとは思っていなかったと思います。それでも、一緒に来ないか、という気持ちを伝えたのは、やはり最後の別れになるだろうと思っていたが故だったのかもしれません。
直美のエピソードは、海外に逃げたくて仕方なくて英語を覚えるところから始まっていました。そういう意味では、今もまだ詐欺師であり、海外を目指す寛太は、昔の直美と重なる部分も大きい。今回の海外に行こうという昔なら欲しかった言葉をあっさりと拒むことができたのは、彼女自身のこれまでの変化の象徴ともいえる者だったのかもしれません。


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