追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。
2026年秋アニメ、『追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。(チー付与)』の3話『二年間引きこもってた仲間の謝罪に同行したら案外うさぎりんご出してくれたからもう許すってことだと思うんだ。』の感想記事です。
原作は既読、アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
二年間引きこもってた仲間の謝罪に同行したら案外うさぎりんご出してくれたからもう許すってことだと思うんだ。
リリィの謝罪
本作らしい独特なノリを保ちつつも、割と容赦ない世界観であることが示された前回のお話。そこから続く今回は、リリィとマーガレットの間にある確執を描くお話となっていました。
今回は話が話なだけに、OPで描かれている通りの真面目なファンタジー作品的な空気が強く出たお話となっていました。作中の描写も、かつての燐光竜との戦いの場面は、容赦なく人が死んでいく姿が描かれ、絵に力を入れているが故のシリアスさがしっかりと出ている。
また、リリィとマーガレットの間の因縁に絡む話もしっかりと進み、マーガレットからすれば一人逃げ帰ってきたリリィが許せず、リリィからすれば、自分がどうして生きているのかもわからないが故に、ひたすらにマーガレットに謝罪するしかない。
最終的にリリィはレインと共に燐光竜との戦いに再び赴くという話をマーガレットにしたため、彼女はそれを受け入れてくれはしたものの、その態度はわざとらしいぐらいの朗らかさ。
言葉は穏やかで、顔は笑っていても、明らかに底が見えない態度を見せるマーガレット。リリィから離れお茶を沸かす際の異常な火力からその本心が透けて見え、彼女が何を考えていたのかが明かされる流れは、ちょっとしたホラーのような様相でした。
裏にあるのはリリィに対する復讐心のみで、今の彼女は、かつてリリィがしたように仲間を裏切ることができるとまで語る。最近の原作のお話からは想像もできないような昔の彼女を思い出させるお話となっていました。
また、レインはレインで、S級冒険者であったリリィで勝てなかった燐光竜に自分が勝てるのか?という不安を胸に抱えている。その独特のノリでただの変人に見えることも多いレインですが、態度があれなだけで内面の繊細さをしっかりと持っているのが良いところ。そんな彼の一面が良く見えるお話となっていました。
相変わらずのレインの安心感
と、これまでにないぐらいシリアスな空気で話が進んだ今回のお話ですが、最後の最後にレインがそれを一気にぶっ壊していくのが本作らしいところ。
最後の最後、前回のリリィの私服を馬鹿にできないようなCOOL DORAGONの奇抜な衣装をまとったレインの登場は、わかっていてもなかなか衝撃的。
あれだけリリィを憎んで殺すことだけを考えていたマーガレットですらも、その装いについツッコミに回ってしまう。レイン相手にリリィとマーガレットの二人が言いたい放題する状況となったうえ、そのままEDに突入と勢いのまま終わるというなかなかのラストを迎えることになりました。
この落差こそが本作の一番の魅力なのですが、映像がしっかり作られていることがそのあたりをより強調しているように思えますね。
そんな今回ですが、OP前のアバンにも小ネタが挟み込まれており、レインとリリィのじゃれ合いあが描かれる。特に全体的にシリアスな空気で進むこのあたりのお話だからこそ、いつもの緩さを提供してくれるこのあたりのパートが、本作らしさを保ってくれていました。
ちなみに、この冒頭の小ネタは単行本3巻のカバー裏の書下ろしのアニメ化となっており、相変わらずの力の入ったアニメ化を感じさせてきます。




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