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劇場版 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 感想・レビュー

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劇場版 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐 感想 エンタメ
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2023年7月28日に公開された仮面ライダーギーツの劇場版映画『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』、監督:中澤祥次郎 原作:石ノ森章太郎 脚本:高橋悠也の感想・レビューです。内容的にネタバレも含みますので注意してください。

劇場版 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐

予告の空気から予想できていましたが、だいぶギャグ寄りの作品となっていました。特に本編は今重い空気が漂っている中で、全体的にすっきりした作品となっており面白かったです。

いつも以上にひどい未来人

世界滅亡ゲームのタイムアタックに挑戦と軽いノリで世界を滅ぼしにかかってくる本作の敵役『メラ』と『メロ』。本編でデザイアグランプリを開催していた運営や、スポンサーたちもかなり質が悪い相手ですが、この映画の敵役はそれに輪をかけて悪質なやつらだなと思っていたら、未来人の中でもさらに指名手配されている厄介者だったようで納得してしまう。

クロスギーツに変身して戦う姿はチャラい雰囲気を残しながらもかなり強く厄介な相手でした。二刀流アクションはかっこよかったです。

四人のエース

最初からクライマックスならぬ、いきなりここからがハイライトで一歩間違えば10分ぐらいで映画終わりそうな勢いで本丸を叩き決着をつけそうになったエース様でしたが、本作では四人に分裂。

力のエース、知恵のエース、幸運のエースとオカリナ吹いてるエース。そんな感じで本編では見れない様々なエース様の姿が見られました。

力のエース様は、自由奔放。どこかの列車戦隊の追加戦士を思い出す勢いでバックルを投げて敵を攻撃し、マグナムをハンマーにして敵を殴っており思わず笑ってしまう。

みっちーとセットでしたが、みっちーの苦労人というか、兄貴分というか、ついつい手を貸してしまう性分も存分に見れて面白い組み合わせでした。

他のエース様もなかなかに自由で、普段見れない姿が存分に見れてよかった。最後にはいじられるエース様という本当に貴重な絵も見れてよかったです。

しかし、色々切り離されてしまっても、本当のエースの強さは心にあるというまとめ方は、2000年戦い続けてきたエースの根幹に触れるような話でよかったです。本編でのセリフを交えた回想を含め、仲間たちとのこれまでの積み重ねが生きてきた話だったなという気がしました。

三つに分けられた力のエースで、トライエース。そこにオカリナとくると、任天堂の緑の勇者が頭に浮かんできた私でした。

姉さんがかわいい

デザグラのナビゲーターを務めるツムリ。本編では白くなったり戻ったりで大変ですが、本作ではいつもの姿で大活躍。エースからの姉さん呼びはありませんでしたが、傘で空を飛んだり、ちょっと服がぼろぼろになったり、最後に大活躍があったり、とてもかわいくてよかったです。

さりげなく明かされるすごい設定

未来人がいる世界の地球はすでに滅び、人間はデータ化して存在している。さらにジャマトはその破滅に関連した新種の植物生命体を未来人が利用している、などある意味本編の根幹ともいえる設定がさりげなく明かされました。

未来人が退屈している理由や、デザグラでジャマトが使われるのも納得でしたが、本編でもこの未来が待っているという事になるのでしょうか。

ロポとケイロウとパンクジャック

本編でもいいキャラをしていた二人が再登場とのことでどの程度出番があるのかと思っていましたが、それぞれ見せ場をもらえていていい感じでした。特にケイロウは老人故の年季の入った見極めか、分離したエース様の力の根幹を見ぬくというかっこいい場面も。そしてさらケイロウはまさかのガッチャードとの絡みまであり、いい出番をもらえていました。ナーゴとロポ、本編でも関係が深かった二人が再び再会できたりするのもよかったです。

本編でも久々に復活したと思ったら大活躍のパンクジャックは今回の映画でも無難に活躍。相変わらず派手ではないものの地道な活躍をするいいキャラクターでした。

仮面ライダーガッチャード

本作でゲスト出演した、2023年新仮面ライダー『仮面ライダーガッチャード』。変身者の姿は不明のままですが、何やらいかつい姿も見せてきて本編が楽しみです。

少し驚いたのが『ホッパー01』がすごい可愛かったこと。そういえばケミーカードってケミーを閉じ込めている設定でしたが、本当に相棒感あるマスコットキャラクターといった感じで、とてもかわいい。

ギーツが終わるのはさみしいですが、ガッチャードが楽しみにもなってきました。

ちなみにDXワンネスレイズバック&ライドケミートレカが入手できるキャンペーンが開催されるようです。

エース様のアクション

劇場版限定の『ギーツワンネス』フォームでのアクションがよかったです。マークナインともまた違ったフェンシングっぽさも感じる戦い方。そこに加えて、座椅子に偉そうに座って挑発しながら戦う姿はエース様っぽさがあふれていてよかったです。

最後のみっちーの仕返し必殺技もどこなく緩いこの映画の雰囲気を表していて面白かったです。

時系列はどこ?

本作では、景和がブジンソードを使っていながら闇落ちしていない頃のテンションという、本編ではまだ拝めていない貴重な状態が見られます。そのため、少なくとも現在の姉云々の問題は片付いた後と考えられます。しかし、その割には、ナーゴが最近入手したファンタジーバックルを使用していなかったりします。

ただ、本作ではエースの力が奪われているので、エース様由来で叶えた願いによる力であるファンタジーバックルは使用できなかったという可能性も。逆にツムリ由来のブジンソードバックルは使えたのかな、なんてことも思う。

冒頭を含め、本作で楽しそうに何度も登場するジーンのスタンスや、冒頭新たなデザグラが始まっている様子を見るに、本編終了後、何らかの理由で平和なデザグラが開催されることになった新しい世界ということも考えられるのかも。

さて、いろいろこじつけてみましたが、よく考えると先週の本編でクロスギーツが出ているのであんまり細かいこと考えてもしょうがない気がしました。

今作の評価

評価:4.2

本編よりもだいぶギャグ寄りのノリで繰り広げられるドタバタストーリーといった感じの作品。しかし、その中でもエースの根っこの強さに改めて触れるというまとめ方はよかったと思います。
どこか抜けたエース様軍団や、それに惑わされるミッチーを筆頭とした仲間たち、笑って見れる楽しい映画でした。

同時上映『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』感想

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