爆上戦隊ブンブンジャー3話感想・考察『運転屋が止まらない』

2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督：中澤祥次郎、プロデューサー：久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

3話感想『運転屋が止まらない』
次回4話『ヒーローを逮捕』

3話感想『運転屋が止まらない』

未来がとってきた仕事

まだまだ射士郎に認めないと言っていますが、それでも届け屋として活動を行う未来。バイト先のケーキ屋で受けた子供の依頼。割れてしまった鏡を、届けるという仕事を初仕事として持ってくる。今回は、そんな未来のまさに『止まらない』お話といった感じでした。

情に流されたわけだな、とクールに言ってのける大也ですが、車こそ貸さないものの、偶然やってきたように見せかけた調達屋が渡した自転車もきっちり大也が手を回したもの。カメラで様子を見ていたりと、なんだかんだ気を回している感じが優しいですね。

期待の新人としてみている大也、今回の行動ははじめてのおつかいといった感じの、一人で仕事を任せる練習といった面もあったようです。しかし、自転車に乗って走る未来がすごい様になっているというか、車に乗っているより雰囲気あっている気がしますね。

しかし、今回ちょっとあの手鏡を入れた荷物の扱いが雑に見えました。ハシリヤンの襲撃があったとはいえ、大事な物でしたし、もう少し丁寧に扱っていた方がよかったんじゃないかなという気はする。吹っ飛んだときは更に壊れてしまわないか少しひやひや。しかし、無事に手鏡がおばあちゃんの元に届いたようでよかったです。

未来の作戦？

今回登場の古時計の苦魔獣。何やら、古い動かない時計をベースにされたが故に、動いているものを一刀両断するという実に質の悪い性質を持っていました。

さりげなく、通りがかった車を3台ほどぶった切っていましたが、運転手は無事だったのか。更には、空飛ぶ飛行機にまで目を付ける始末で、ちょっとシャレにならない感じの暴れっぷり。「動くなー！」と何でもかんでも動くものは切りつけ破壊していく様は、なかなかの恐怖。

ハシリヤンの二人すらも、止まれと言われて止まってしまう始末。苦魔獣が倒されるまで、きっちり止まっていたのには少し笑ってしまいました。

かくして、そんな苦魔獣に対してやってきた大也と射士郎はやはりいいコンビをしている。十まで言わずとも互いの考えていることを理解する様は、前回に引き続き健在といった感じで、動いたら襲ってくる苦魔獣に対して、だるまさんが転んだじみた戦いを息ぴったりに繰り広げる。

しかし、マイペースな未来は、そんな横を平気で自転車で通過。道に迷って何度も繰り返すさまにちょっと笑ってしまう。

しかし、そんな未来の行動を、大也は警察を庇って戦う自分たちを助けるために、自ら囮となって動いていると推測。正直、そこまで考えているかな？と思いながら見ていましたが、案の定未来自身は何も考えずに突っ走っていただけというのは実によいオチ。

大也も未来の想定外の解答に、ちょっと口を開けて固まってしまっていたのには少し笑ってしまう。しかし、これもまた爆上、むしろその斜め上の答えを素直に言ってのける未来だからこそ、大也も認めたのかもしれません。

ブンブンクラッシックカー

そして、今回のブンブンジャーロボット戦闘では、冒頭にて開発されていたブンブンクラシックがお披露目。

何やら車から剣に変身して、二刀流でのバトル。今回の敵は、古い時計ということで、これまで使ってきたドライバーによる解体はネジ穴が錆びていて失敗。両手に持った剣でのバトルとなりました。

戦闘中に新たな車を呼んだ時も、トレーラーからのアタックモードへの変形をきっちり挟んできてなかなかダイナミック。ミニチュアの上での市街地戦も迫力があってよかったです。

ロボ戦闘での、10時10分切りと、9時15分切り、10時10分は古いなとのことで、いまいち意味が解らなかったので調べてみたところ、何やらハンドルの握り方だったようです。ハンドルに手を置く位置が、昔は10時10分、今は9時15分となっているあたりを由来としていた様子。こちらも、古時計が相手だった故の、ちょっとした小ネタといった感じですね。

大也とブンブンの夢

前回ちらっと触れられたものの詳細が語られなかった大也とブンブンの夢。ブンブンジャーを作ったのもその夢の為とのことでしたが、今回のブンブンクラシックの完成によりその夢に向かって一歩前進との事。新しい車を作ることが夢に繋がっているようですが、果たして彼らの言う夢とは何なのか、気になるところです。