2024年3月3日より放送開始したスーパー戦隊シリーズの第48作目の作品『爆上戦隊ブンブンジャー』。監督：中澤祥次郎、プロデューサー：久慈麗人による作品。様々な惑星を襲う『ハシリヤン』と、気分ブンブンで爆上るヒーローとの戦いを描く。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
9話感想『届け屋たちのハンドル』
届け屋たちのハンドル
ほぼマッドレックスと大也との一騎打ちからの引き分けだった、前回の戦い。皆を振り落として、一人戦いボロボロになって引き分けた大也。
今回の話では、前回振り落とされたメンバーからの不信とその解消までが描かれました。
今回、シャーシロが、大也のことを甘やかしている、と玄蕃に思われているのがわかったのはなかなか面白かったです。外から見ても大也が皆まで語ろうとしないのはよくわかりますが、シャーシロはそのあたりを周りに説明させようとしないでいたというのも、まさに見ていてそう思うところ。まさに、そのあたりから不和が生じたのが今回の話といった感じもあり、互いの理解も付き合いも深そうな大也、シャーシロ、玄蕃の間でも思う事は思っているんだなとわかるのはよかったです。
大也の戦う理由
元々は、ブンブンの夢であったビッグバングランプリへの出場。過去、ビッグバングランプリのレーサーだったブンブンは、事故でライセンスを取り上げられ、やけになって走っていたところ地球に落ちた。そこで、大也に出会ったのがすべての始まりだったという過去が語られる。
その夢に爆上がりその夢を届けようとする大也。それこそが、ブンブンカーを作る理由だったようです。それはあくまでブンブンの夢で、それに対してなぜ大也は戦うのかというハシヤスメ・アツコの問いかけに対しては、「届けたら、わかるさ」という答え。
大也がブンブンジャーをやっている理由は今回で判明。しかし、届け屋をやっている理由については、まだぼかされたままな気もします。ただ、もしかすると、誰かの夢を届けた先に、何があっているのかは大也すらわからない。だからこそ、人の夢を届けているなんてことはあるのかも。
どちらにしても、大也が届け屋を始めた理由については、ブンブンと出会う以前に何かルーツがあり、いずれ語られる時が来るのかもしれません。
未来と錠
今回、大也が何をしたいのか、わからず荒れていた未来と錠。この二人も、大也が夢を届ける、届け屋というのが根っこにあることを理解して、それぞれ再び戦うだけの理由を見つけることができる。
この二人が特に荒れていたのは付き合いの薄さ故、一度は信頼した大也が自分たちにまだ言っていないことがあり、何がしたいのかわからなくなったからといったところも大きかったのでしょうが、ちょっと話の都合的なところもあったのかなという気もする。
マッドレックスとの戦いでは、また一人で戦おうとする大也を引き留め、自分たちもそれぞれ自分のハンドルは自分で握り、戦う姿を見せる。
今回ラストの大也、誰にも聞こえない「ありがとう、皆」という言葉は、大也は、自分でも自分の言葉足らずで理解されないことを理解していることを示唆しているのかも。わかっていて、そういう風にしかいられない大也に対して、それでもついてきてくれるブンブンジャーの仲間たちの気持ちが大也を支えているのかもしれません。
今回、マッドレックスとのロボ戦闘では、前回使えなかった『ブンブンレーシング』を皆で負荷を耐えるようにしよう。ブンブンジャーロボナイトでの戦いによりマッドレックスを倒すことに成功。
みなそれぞれ、自分のハンドルは自分で握るブンブンジャーのメンバー達、ついてきてくれるのではなく、横に立ってくれる人を大也は求めているのかもしれません。
ブンブンの事故
大也の戦う理由とブンブンの夢について、少し語られた今回。しかし、大也がブンブンと出会った時点で、届け屋をやっていた理由や、ブンブンがビッグバングランプリで起こしたという事故については、まだぼやかされている感じもあり。このあたりは、まだ今後の話で触れられていくことになりそうな気もします。
次回10話『ウキウキなミッション』
仲間になって速攻マッドレックスとの決戦となり、色々大変だったブンオレンジ回となりそうな次回。
初の届け屋の仕事とのことで、何やらテンションが上がっていそうな玄蕃。しかし、大爆発と不穏なワードに加え、未来もついてくるとのことで、妙なことになりそうな予感もあります。
玄蕃は、ブンオレンジ変身回でも、なにやら愉快な空気を出していましたし、ウキウキのミッションというサブタイトルからも、なかなか妙な回になりそうです。
DXブンブンナイトセット
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