宇宙でウンチ みんなの知らない宇宙トイレの秘密
A.ボンド―=ストーン & C.ホワイト作 L.ケンセル 絵 千葉茂樹訳 による絵本『宇宙でウンチ みんなの知らない宇宙トイレの秘密』の感想記事です。2026年小学生中学年の部の課題図書作品、ネタバレも含みますのでご注意ください。
宇宙でウンチ
まずわかりやすく引かれるタイトルや表紙のインパクトが非常に面白く、つい手に取ってしまいたくなる魅力があふれています。作中の挿絵のイラストもどこかコミカルな感じで、ページを開いてみたくなる魅力にあふれた作品でした。
その表紙は宇宙空間で宇宙服を着てトイレに座るという、絶対にありえないもの。是だけ見ていると、おふざけ込みの内容なのかな?と、つい思ってしまいますが、その内容はいたって真剣。
人間とは切っても切り離せない関係にあるウンチ。如何に宇宙開発でのウンチをするか、という方法を探すことの重要さ、そして、宇宙でウンチを成し遂げる方法を作り上げるための技術の進歩、その過程で起きたトラブルなどの話が詰まっており、非常に興味深いお話がいくつも描かれています。
宇宙でウンチをするなら、トイレを置けばいいじゃない、というシンプルな答えを示し、宇宙には重力がないこと、宇宙船の構造からくる問題、等々なぜその方法ではだめなのかを示し、なぜ宇宙でのトイレ問題を真剣に考えなければならないのかを示してくれる。同時に、宇宙の不思議な部分を見せていくことで、ウンチから繋がる宇宙の面白さに気付かせてくれる作品ともなっています。
また、宇宙でウンチをする方法を探す中で、宇宙開発の歴史も同時に辿っていけるのが本作の魅力。絵本と侮って読んでいると、大人でも知らない宇宙開発の歴史を改めて学ぶことができるのが良い感じ。非常に身近なウンチという存在から、宇宙や、その開発の歴史へと興味の幅を広げてくれる、という意味でもなかなか子供がこの本を読んで何を思うのかガキになる作品。
読んだ子供の世界を広げてくれそうな、何とも魅力的な内容が詰まった作品でした。
2026年課題図書一覧
この作品は、2026年の課題図書となっています。今年の課題図書の一覧をまとめていますのでご参考にどうぞ。



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