まこちゃんとコトバロボ
村上しいこ作・ たんじあきこ絵 による絵本『まこちゃんとコトバロボ』の感想記事です。2026年小学生低学年の部の課題図書作品、ネタバレも含みますのでご注意ください。
まこちゃんとコトバロボ
おばあちゃんに買ってもらった言葉ドリル、言葉の意味と向き合うのが難しいまこちゃんの元に、やってくる勉強を教えてくれるコトバロボとの出会いから本作は始まります。
家にいきなりやってきたコトバロボ、果たしてこのロボットがなんなのか?といったことも気になりますが、本作が描こうとしているのは、嘘や楽な逃げ道といった、生きる上でどうしても直面する機会がある、出来事とどのように向き合っていくのか?という点。
生きるうえで、嘘をついたり、ずるをして楽できてしまう方法はたくさんありますが、果たしてそんなことをしていて本当に自分のためになるのか、そして、周りの自分を信じてくれる人たちの気持ちを裏切ることになるのではないか?、そんな当たり前だけど大切なことと素直に向き合う作品になっているようでした。
ただ、個人的に気になったのは、コトバロボが、なぜ言葉を教えるロボットだったのか?ということ。話の大筋は、勉強を教えるロボットであれば成り立つお話となっており、本作に登場するマコちゃんを教えるロボットは、コトバのロボットである必要はどこにあったのかな、という疑問が最後まで頭に残りました。読み終わった後色々考えてみると、人に何かを伝える言葉であるからこそ、自然に作中で人の気持ちを伝え合えたのかもしれませんし、はたまた、小さい子供が最初に向き合うことになる勉強が、言葉だからなのかもしれません。
2026年課題図書一覧
この作品は、2026年の課題図書となっています。今年の課題図書の一覧をまとめていますのでご参考にどうぞ。



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