FX戦士くるみちゃん
2026年秋アニメ、『FX戦士くるみちゃん』の1話『レバレッジあるから大丈夫ぅ♪』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
2話 レバレッジあるから大丈夫ぅ♪
前回のラストでは、いきなりピンチに陥ったところで終わった本作でしたが、ひとまず損失を出すことなく取引を終えることができたようです。しかし今回の話を見ていると、いっそ前回の時点で痛い目を見てFXを諦めていた方がよかったのではないかと思ってしまう展開が続きます。
本当に見ているだけで胃が痛くなる話で、くるみは自分では賢く立ち回っているつもりでも、そこにつけ込まれて周囲から利用されてしまっているのが、見ていて可哀想になってきます。
今回、友人として登場した小金萌智子も、親切にくるみに情報を提供しているように見せながら、実際には危険な取引へと誘導しようとしているのが怖いところ。
300万円の融資という話についても、自分なら挑まないようなリスクの高い取引にくるみを誘導し、成功すれば利益を得られるような立ち回りをしているように見える。さらに電話での彼女と他の友人とのやり取りを見ると、こうした持ちかけを一人だけでなく、複数の相手に対して行っていることもうかがえます。
友人をうまく利用しながら、自分はなるべくリスクを負わずに取引へ参加していることがわかる人物で、今回の終盤でも、さっさとロスカットした方がいい状況になっているのに、それをくるみに伝えない。
最近「フレネミー」という言葉を耳にする機会が増えましたが、まさにその言葉を連想させるようなキャラクターでした。
強制ロスカットに怯え、さらに最悪の手に
萌智子からの提案を一度は跳ねのけたように見えたものの、結局その取引に手を出してしまったくるみ。最初こそ調子が良かったものの、前回の流れを思い出すかのように相場は下落していきます。
損をしたと割り切って、最小限の被害にとどめられそうなタイミングで売ることもできたはずなのに、「まだ上がるかもしれない」という誘惑に負け、ずるずると引っ張られていく姿が痛々しい。
もちろん、実際に自分のお金をかけていると考えれば、頭では「ここで損切りした方がいい」と分かっていても、簡単に決断できるものではないのかもしれません。それでも、自分の損失を最低限に抑える判断ができなければ、FXというものは非常に危険なのだろうな、と改めて感じさせられます。
そして、そんなくるみをさらに追い詰めるのが強制ロスカット。強制ロスカットへの恐怖から、くるみはさらなる追加資金の投入を考え始めます。
友人からお金を借りるだけでもろくなことにならなそうなのに、今回くるみが選んでしまったのは、父親のタンス預金を使ってしまうという、さらに最悪の手段でした。この時点になると、もはや「勝てるかもしれないからFXを続ける」という段階ではなくなっているように見えます。
母親のことを理由にしてFXに挑んでいたくるみですが、気がつけば自分自身が母親と同じ道を歩み始め、しかも、父親にはそのことを言うこともできない。母親とは違う、自分なら勝てると思ってFXを始めたはずなのに、結果として母親と同じように大切なものを失っていく方向へ進んでいるようにしか見えませんでした。
もちろん、くるみ自身の判断によって招いた結果でもあるので、自業自得と言ってしまえばそれまでです。それでも、何も知らないまま娘を信じている父親のことを考えると、見ていて本当に可哀想になってきます。
くるみには、せめてお父さんだけは悲しませないでほしいと思ってしまう第2話でした。




コメント