2025年9月6日より放送開始した令和仮面ライダーシリーズ第8作目の作品『仮面ライダーマイス』8話『窮鼠ネコをかむ』の感想・考察記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
8話 窮鼠ネコをかむ
マオウの圧倒的な強さ
冒頭から十二支同盟に対する「猫は十二支じゃないだろ!」という冷静なツッコミから始まった今回のお話、その相手となったのは前回登場した仮面ライダーマオウこと華武利。
十二支同盟のリーダーがいよいよ初登場という事で、どのような戦いになるのかと思いましたが、音澄が死を覚悟するほどの圧倒的な実力の差が描かれることになりました。
今回の二人の戦い、その中でもマオウの強さはなかなか印象に残るものとなっており、普段のマイスの尻尾での攻撃だったり、倒れた所からのマイスエッジでの不意打ちのような射撃だったりと、テクニカルな攻撃を、マオウは全て完封していく。フェイントを仕掛けようとしてもあまりにも堂々としているが故に、全く通じず、一方的にやられていく様子は、その実力の差をまざまざと見せつけるものでした。
最後には、マイスから戌のライドエグズを奪い返し、ムトンに返却。さらに、マイスを橋から落下させつつも殺すつもりまではなかったようでそのまま麻尾に監視を継続させ、前回の時点で既にシードエグズは回収済みと、目的を全てこなしきる完璧な仕事ぶり。これまでの華武利は、十二支同盟のメンバーの細かな失敗を厳しく評価していましたが、一人であっさりここまでこなしているのを見ていると、それだけの言葉を向けるだけ実力があるが故の言葉だったんだな、と思わせるお話でした。
十二支同盟の裏切者
そんな今回、十二支同盟の中でも不穏な動きがあることがちらりと語られる。
まず一つ明らかになったのは同盟の中で一人早く目覚めて先に動いていたメンバーいるという事実。これに関しては、マイスに自分たちの存在を明かし、その反応を見ることで協力者の存在をかぎつけており、ある意味達臣に任せたスパイの仕事すらも一部こなしていたとも取れますね。
先に目覚めていたメンバーというのはおそらく、おやっさんこと天多可昭なのではないかと思われます。
現在の十二支同盟のうち、まだ未登場なのは、午(馬)、丑(牛)となっており、辰(龍)のリュウズ素顔を隠していることからこの3人がおやっさんなのでは?という考察がありました。しかし、リュウズは、今回の華武利との会話を見るに華武利側にたつスタンスのようなので午(馬)、丑(牛)のメンバーが裏切者という可能性が高まったように思えます。
誰がおやっさんであるにしても、なぜマイスに協力しているのか、という点はまだ不明。ここから一つの話の軸になっていきそうです。
そして、もう一つ話が出たのは、現在活動している十二支同盟への疑念で、これはおそらくティグルに向けられたもの。今回麻尾にマイスとの接触を依頼したティグル、不可思議に襲われた人間を元に戻すことができる、という点に興味を持っているようです。
前回、ティグルが華武利と呼び捨てで呼んでいた件にも改めて触れられ、かつて同期であったからというその理由が語られる。二人の関係はそれなりに深いようですが、それゆえに、他のメンバーが華武利を崇拝するような目線でみる中、一人小さな疑いを向けていることも伺えます。しかし、同時にティグルからの疑念を感づいてた華武利・リュウズから疑いの目を向けられることになったようです。
リュウズは龍、ティグルは虎という事から竜虎相搏つという言葉もあるように、この二人はライバル的な関係なんてこともありそうで、ここからしばらくはリュウズ・ティグルに関連した話が重要となっていきそうです。
音澄と優菜の信頼関係
マオウとの戦いに敗北したマイス、音澄は麻尾に助けられたものの大けがを負ってしまう。そんな今回語られたのは、音澄と優菜との過去。
マイスドライバーが、優菜の家の倉庫に置いてあったことが明かされ、同時に幼い頃の不可思議の襲撃事件と、音澄の初変身が語られることになりました。
今回のお話、特に印象的だったのは、優菜と音澄を見る麻尾の目。マオウとの戦いで敗れた音澄は姿を消してしまい、麻尾は彼が逃げたのではないかと優菜に語る。
それに対して、自らの不可思議の調査の結果を見て音澄が動き出したと信じる優菜に対して、事件現場でそれを確認しようと伝える。
音澄を信じているなら現場にいって確認するのが一番早いという麻尾の提案に対して、優菜の答えはそれを戸惑ってしまうというもの。正直、このシーンを見た時は、そこで怖気ついちゃううのか、とちょっと残念に思い、どこか同じような態度を見せた麻尾に共感してしまうシーンでした。
しかし、物語の終盤、この時の優菜の迷いは、帰ってくる音澄のために料理を作ってあげられるか、という心配だったことが明らかになる。音澄が戦いに向かっているという事に対しては一切の疑いも持っておらず、信頼しているが故の行動でした。
今回私は麻尾に共感するような形で、制作の思うように気持ちを動かされており、話の作りのうまさを感じさせる展開でした。
音澄と麻尾
音澄と優菜との言葉すらいらない信頼関係を描写する中、今回の話は麻尾の気持ちが音澄たちに揺れていく描写も非常に丁寧。これまでも、どこか音澄たちに肩入れしているような面がちらちら見えていた麻尾でしたが、一度マオウという強大な力に敗れた今回だからこそ、それでも戦いに向かうマイスに期待してしまうという、音澄に心が揺らぐ描写が描かれる。
そこに普段と同じように突然やってきたマイスは、あっさりと華武利が使っていた炎のライドエグズを作り出す力まで見せ、不可思議を倒してしまう。
今回は本当に麻尾に共感する部分が多い展開となっており、それゆえに、自分たちの期待に答えるかのようにあっさりと復活し、更には新たな力まで手に入れるという予想外の活躍まで見せたマイスのヒーローっぷりが際立つお話になっていました。
最後、おいていかれそうになった際に音澄を呼び止め、バイクの後ろの席に乗るのを当たり前でしょう、というのも実によい感じ。二人の相棒感が段々と高まっていくがよくわかり、ここからの麻尾の活躍にも期待したくなる展開となっていました。
















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