ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー 37話『友情クロス！ファッショニスタは熊手様』感想

2025年2月16日より放送開始のスーパー戦隊シリーズの50周年記念作品ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー37話『友情クロス！ファッショニスタは熊手様』の感想です。

この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。

第37話『友情クロス！ファッショニスタは熊手様』感想

第37話『友情クロス！ファッショニスタは熊手様』感想

破壊のリボン

今回新たに登場したのは、破壊のリボンなるブライダンの幹部。テガジューンがブーケの妹として生成したとのことで、姉としてかなりブーケはかなり気に入っている様子。

その性格は、かなりわがままな女の子といった感じで、今回も町の中に一人飛び出しては可愛いと思ったものにマークを付けて歩いている。タイ焼き屋の方は、自然に接していて笑ってしまいましたが、前回のトランプノーワンの時点でもおでん屋の店主が普通に接していましたね。

今回、リボンに関係して気になるのは、テガジューンは本来人間の姿で生み出すつもりだったものが、怪人の姿で作ってしまったという点。テガジューン自身も自分がおかしくなってきているという自覚があるようですが、果たしてこのあたりにどのような意味があるのか気になる所。二つ名も『破壊』とわかりやすく物騒なものになっている点、人ではなく怪人の姿に寄ってしまったというあたりから考えると、テガジューンも厄災の力を受け歪められているなんてこともありそう。

他の可能性を考えるなら、AI系の企業の社長であるクオンが何かしているということもありそうですが、こちらも厄災絡みという可能性はありそう。何はともあれ、このテガジューンの不調は今後の重要な要素となっていきそうです。

ローブを奪われる熊手

そんな今回のお話のメインキャラクターとなったのは熊手真白。今回は、人助けのためにローブを脱いでいたところ、リボンに拾われてしまい紛失するという展開。

何やらあのローブは、以前のナンバーワンバトルでナンバーワンになった際に貰ったものだったとのことで、過去の戦いの思い出深いものだったようです。それをなくした熊手の様子は、これまでの熊手から全く想像できないほどくねくねしたもので、あまりに予想外な姿を見せてきてちょっと笑ってしまう。

今回、ベアックマを作った理由についても触れられ、熊手が一人復活した後、20年ぶりの世界に感じた寂しさ故にベアックマを作っていたことがわかる。ローブをなくしてくねくねしている時には、寂しがりやな面が表に出ていましたが、今回の話を見てみると意外とあの性格もおかしくなったというより素が出ているなんてこともあるのかもしれません。

そして、今回の熊手の世界に置いていかれる寂しさという面は、幼い日々をノーワンワールドで過ごさざるおえず、戻ってきた世界に置いていかれた吠と重なって見える気もしました。お金を通しての人と人とのつながりを残す点は、渡す側ともらう側といった感じで方向性は違えど、少し似ている要素もある吠と熊手、今後このあたりの関係ももう一度ぐらい描かれ直すこともあるのかもしれません。

そんな今回、ローブを失いおかしくなった熊手が一人寂しんでいる状況ということで、こういう時こそグーデバーンも出てくるべきなのでは？と思いながらずっと見ていたのですが、いよいよベアックマとの友情のローブが登場し、そこには当然のようにグーデバーンが絡んでいないという寂しい展開が続く。

さらには熊手メインのお話なのに、戦闘までアカツキテガソードが担当し、グーデバーンの出番なしで進行。これはまたグーデバーンが拗らせそうな話だなと思っていたのですが、最後の最後できちんと拗ねるグーデバーンが登場してくれました。

しかし登場しても扱いが悪かったのは事実ということもあり、果たしてどうするのかと思っていたら、ちゃんと、裏地にはグーデバーンの刺繡もされていたというオチ。ちょっとちょろすぎるグーデバーンがいいようにされているように見えなくもないですが、ちゃんとグーデバーンの事も覚えてくれていてよかったです。

しかし、本当にグーデバーンの出番がなくなりつつある最近のお話、割と重要なポジションな気がするのですが、果たしてここからどのような扱いになっていくのか気になるところです。