2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 4話 1週目『翼と刀』
父へのこれらの感染が発覚し続いた4話は、りんによる父の看病とその死までを描いて終わる。コレラで倒れた父の看病のために下男を雇うとするものの、家にはそんなお金の余裕はなく、りん自身が看病に当たろうとする。前回、叔父の家で行われていたお金のやり取りのお話がここで響いてきており、ここから父が亡くなってしまうとなると、更に家が苦しくなりそうで、ここからどうなっていくのか少し怖くもあります。
そんな中、東京から母と安は戻ってくるも、コレラが蔓延する村への入り口は封鎖。その中で、父がコレラにかかって倒れたことを知る。そこにやってくる、獅子舞、コレラだからこそ獅子舞にかまれて健康を、というくだりはお祭りでの父の様子を考えるとなんとも皮肉なものでした。
りんの父の死、放送開始から4話目にしての死という事で、かなり早い展開ではあるのですが、これまでの父親の家族を思う気持ち、そして、自らが使えていた殿様の死の折に生きる道を選んだ事、侍の時代が終わり、新しい時代を迎えるうえでのその正しさを死の間際に見出すことができたというあたり、短い尺の中で父親のバックボーンを描き切っていたように思えました。
今回印象に残ったのは、りんのまた間違えた、という言葉。前回の虎太郎の手を握れなかったことから続く、間違えた。父を死なせてしまったことを、間違えたと語る。しかし、今のりんには、おそらく何が正しかったのかもわからない間違いであり、これが今後のりんがナースという道へ進む原点になっていきそうな予感があります。
前回、正しさの難しさを語った本作には、たくさんの間違いが描かれている。コレラという病気を知らなかったが故の対処への間違。亡くなった父の側に寄り添ってしまう事も、コレラへの対処という意味では間違い。獅子舞にかまれれば健康でいられるというのも、また一つの間違い。
それまでの時代の当たり前が、次の時代では間違いだった、なんてことはよくあるもの。これからの時代は、学ぶことが大事という父の話から考えると、そんな世間に広がる間違いに向き合っていく、というのが一つのテーマになっていくのかなという気もしました。


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