2026年4月8日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『THE BOYS』の最終章 シーズン5の1話の感想記事になります。ネタバレも含まれますのでご注ください。
ザ・ボーイズ シーズン5
最終シーズンスタート
いよいよ始まった最終シーズン。その1話では、4期ラストでヒューイたちが連れていかれたフリーダムキャンプからの脱出が語られることになりました。
4期ラストで逃れ、裏で一人動いていたアニーは、Vought内部からの協力も受けてホームランダーの37便事件を世間に効果薄ることに成功する。今の時代なら、ディープフェイクの一言で片づけられてしまいそうだな、と思いながら見ていたらまさにその通りの展開となってしまいました。結果的に、ホームランダーの怒り、そして、彼の中に常にある不安の炎に油を注いでしまい、ヒューイたちの処刑によるおびき出しという、過激な行動へと走らせてしまったようにも見える。
それに対するアニーも、この1年間で心理面で変化があったようで、仲間が捕まった中で一人で動き続け、共にいた仲間もどんどん死なせてしまったという責任感もあってか、以前よりもより手段を選ばなくなっているようです。どこか、ブッチャーに近づいたようにも思えるその行動は、ホームランダー相手には必要なものなのかもしれませんが、どこか怖さも感じさせるものでした。
そんな今期、なかなかサプライズだったのは、キミコが平然と話し始めた事。特にイベントもなく、平然としゃべりだしたので少しびっくりしてしまいましたが、間を取り持ってくれるフレンチ―がいないと意思疎通もできない、という話の都合もあったのかなと少し邪推してしまう。ともあれ、思った以上にフランクにしゃべり始め、これまで手話だったが故に見えなかった、余計なことまでちらちら話してしまっていたりと、思わぬ個性がつく形となりました。
ブッチャーもまた、父親との再会を果たして合流し、ホームランダーを殺すウイルス制作のためにフレンチーの奪還へと向かうことになりました。
Aトレインとディープ
今回のディープは、ホームランダーの命令を受けAトレインたちを追いかけ続ける役割を果たす。そんな中、とある海辺でAトレインたちを見つけるも、そこに残っていたのはAトレインのみ。久しぶりの二人の会話、Aトレインがディープに語ったのは、ディープがホームランダーを恐れ居るが故に、自分が見えなくなっているという話。ディープがひたすらに自分を強く見せようとしているのは、自らの恐怖を隠そうとしているが故といった感じ。
最後のAトレインとの会話は、Aトレインの指摘を振り払おうとしつつも、どこかそれを理解してたようにも見える。最後Aトレインを逃がしたようにも見えたのは、陸地で逃げられたら追いつけない故に、仕方なかったという面は確かにあるのでしょうが、今回のAトレインの言葉が届いていたなんてこともあるのかもしれません。
ディープもまた、Aトレインの死を通じて、何かここから変化を見せることがあるのか、はたまた、いつもの彼のように流されるだけで終わってしまうのか、いよいよ最終シーズンとなると、彼がどうなっていくのか、というのも少し気になるところです。
Aトレインの最後
一度は家族がいると協力を断ったAトレインですが、もう既に仲間を放っておける人物ではなく、フリーダムキャンプでのピンチに颯爽と駆けつける。
その戦いでは、Aトレインが見ている世界が描かれ、時が止まっているかのように見える中で起きている出来事を一つ一つを調整していく様子は、まさに神業。これまではあくまで他人の視点で彼を見ていたが故にわかりにくかったですが、よく彼を相手にしてここまで生きのびれたものだと思えてしまうほど。
しかし、その直後、そんな速度で動けるAトレインをホームランダーが平然と追いかけていく様が描かれ、その圧倒的な実力が見えてくるというのが凄いところ。
二人のチェイスはどこまで続くのかと思いましたが、最後の最後、通りすがりの一般人を回避し、転倒してしまったことで終わりを迎える。
このシーンは、シーズン1冒頭でヒューイの彼女を轢き殺したAトレインを思い出させるもので、ある意味その時の報いが来たともいえる瞬間。以前の彼なら、平然と彼女を殺して逃げていたでしょうが、今の彼は自らが死ぬ可能性もいとわずそれを避けたというのは、彼のこれまでのお話での変化を感じさせるもの。
その後Aトレインは、ホームランダーに殺されてしまいましたが、それでも最後までホームランダーを恐れずに笑顔を向け続けた。彼の死に際に放った言葉は、ホームランダーは能力がなければ空っぽだというもの。今のホームランダーは、心臓の音が聞こえてしまうが故に周りに恐れられていることを知っており、味方に裏切られ続け、誰も信じられず、それでもなお、誰かに認められたいという気持ちを捨て去れずにいる様子。
おそらく、Aトレインのその言葉は、ホームランダー自らが心のどこかでそう思っていながらも絶対に認められない部分ともとれ、ひどく彼の心を揺らしたようです。
力では勝てなくとも、最後までホームランダーの弱さを指摘し続け、彼を恐れることもなく笑顔で死んだAトレイン。それは、力しかないというホームランダーへの指摘が正しかったことを示し、力だけでは変えられないものがあることを同時に示している。Aトレインの死には、ホームランダー自身も思うところがあるようですが、彼に何らかの影響を与えるなんてこともあるのか。
始まりこそ最悪でしたが、S5では最後までヒーローとして戦い、決してホームランダーに負けることはなかったAトレイン。その退場は寂しさと共に、いよいよ今回が最終シーズンの始まりであることを告げるようでした。
ヒューイとホームランダー
そういえば、今回ホームランダーは、ブッチャー・スターライトに並んで、ヒューイの名前もしっかり覚えていたというのもなかなか印象的。今回のヒューイとの会話では、なぜ、ただの一般人だと思っていたヒューイが、なぜ、ブッチャーや、スターライト、それ以外の人々からも認められ、守られているのか、という点を問いかけていました。
力だけはあっても、周りの人は誰もついてきてくれないホームランダーに対して、力なんかないはずなのに、周りの人は皆が認め助けてくれるヒューイ。ここまでホームランダーがヒューイに興味を持っている理由のも、自分にないものをヒューイが持っているが故という事なのかもしれません。
なぜ、皆が自分を助けてくれるのか、という問いに、自分も皆を助けると返したヒューイの言葉も、何かホームランダーに影響を与えることはあるのでしょうか。
The Boys Season5
The BOYS はPrimeVideoにて配信中。


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