2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの129話の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 129話 最終週『道標(みちしるべ)』
次の世代へつなぐ言葉
いよいよ最終回直前となった風、薫る。今日のお話は、前回しまけんに訊かれた本を書いてはどうか?という言葉をりんが直美に相談することになりました。
りんの目的は、自分が書いた本で次の世代の看護婦に伝えるだけではなく、そもそも、自分と同じように苦労している女性に新たな道を示すというものであるのと同時に、世間に看護の大切さ、あり方を広めるための本であり、それはかつて父を失った際のりんの手元に本当に欲しかったものということでもあるのかもしれません。そんなりんが書こうとする本こそ、まさに今週のサブタイトルである道標そのものとなるかのようでした。
それに対して直美は、執筆全般はりんに任せつつ、そのサポートに回るような形で参加することを選びました。面白いのは、直美の視点は本をしっかりと売ろうとしているところ。りんが語る看護とは、目の前にいる患者さんと看護婦の中にしかないというもの。こうすればいいという明確な回答はなく、時には一緒に歌を歌ったり、怒ったり、患者さんの心に寄り添う事こそが大事というもの。しかし、それをそのまま書いてしまえば売れないという判断する。もっと、具体性のある実用的な本を書こうという方向に進めたいようです。
これからの人たちへの道しるべとなるだろうその本、伝えたい内容も大事ですが、やはり売れてこそ世間に広まるというのも事実。このあたり、直美の相変わらずのシビアなところが良く出ているお話でした。
柳生へ伝える直美の言葉
今回のお話は、直美が柳生の元へ向かう話も描かれる。前回は、人を戦争の人員とみる発言に怒ってしまった直美ですが、今回改めて柳生の元へ訪れ、そんな今回、直美は最後にかつて自分たちが柳生の命を救ってあげた事へのリターンとして、りんが書き上げた本への推薦を行ってくれるようお願いをすることになる。
直美らしい実にふてぶてしい話の運び方ではありましたが、おそらく柳生からしても看護の知識が世間に広まることは好ましい事でしょうし、どちらにとっても得のある取引という面もあるのかも。このあたり、卯三郎さんの言葉が使われているのも、これまでの話との繋がりが感じられるのもよかったです。
そして、いよいよ明日は最終回。ここまで積み重ねられてきた看護婦たちの物語が、最後にどのような形で次の世代へ繋がっていくのか。
りんが書こうとしている本がどのようなものになるのか、そして直美や周囲の人たちがそれぞれ何を残していくのかにも注目したいところです。


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