2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの最終回130話の感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 最終回130話 最終週『道標(みちしるべ)』
りんが描いた本
2026年3月の放送開始から約半年、いよいよ風、薫るも最終回となりました。前回は、りんと直美がこれから書く看護の本をどうするかで悩んでいましたが、今回は月日が流れ本の発売まで時が進むことに。
どのような形式の本にするか悩んでいた二人でしたが、最終的に直美の言葉に従い実用書的な面を強めに描いた本となったようで、りんが書くかを検討していたナースとは何か、という部分は書かないという選択を取ったようです。
本を描いて終わるというラストは、看護婦という新たな職業を切り開いた二人が、次の世代にその生き方を広めるという彼女たちがなしたことを描いており、最後の現代パートにて今の人たちにもその影響を与えていた事がわかるのが良い感じでした。
最終回という事もあってか、かつて看護婦学校で共に学んだタエも登場することになりました。二人の本の発売を祝いつつ、看護婦の賃上げという自らの目標を達成していたことを二人に報告する。このあたり、それぞれのお話の締めという感じが良く出ており、看護婦長としての道を選んだ彼女のエピローグであることもよくわかる展開でした。
更に時は流れ
さらに今回、時は流れ、しまけんと寅太郎二人の交流が描かれることになりましたが、二人の髪の毛に白髪が混じっており時の流れを感じさせる描写でした。
互いにりんに惚れ、そして、別れた男たちという事で、いつのまにやら二人は意気投合していた様子なのが微笑ましい。なんだかんだ、要所要所で出番が多かったチュウが、最後に二人にクリームパンを渡す場面もみられましたが、クリームパンのように西洋の物を取り込んでいく姿こそが、これから先の日本を象徴するものとして描かれていたようです。
りんと直美のその後も描かれ、既に引退を意識する年齢になっていたことが語られ、直美の息子である明君もいつのまにやら大きくなっており、皆ですごろくをして遊んでいる場面が描かれました。
本作でも女性の未来の幸せを描くという意味で序盤から象徴的な存在であったすごろく。かつては奥様が上がりであったそこには、電話交換や教師、絵師や看護婦など様々な職業があふれ、女性の多様な生き方が増え始めたことを表していました。あがりそのものも、一貫団欒へと変わっていたのも、最終回エピローグでのりんや直美たちの雰囲気によくあっていてよかったです。
風、薫る感想
りんの父の死から始まった本作、作中の時間はりんの嫁入りの時期から始まり、看護婦としての引退を意識する年齢まで描き、まさにりん自身の一生を描いた作品といった感じでした。
個人的には、終盤の直美の成長っぷりが良く印象に残っており、序盤生きることに必死だったが故に自分がやるべき道を見失っていた彼女が、看護に出会う事でしっかりとした芯を持つに至る流れはなかなか説得力があり、終盤のかつてのしたたかさを持ちながらも、頼れる存在になっていたのが良かったです。
また、看護婦たちを育て始めた際に問題となったツヤさんや、その流れから辞めることを選んだヒデさんなどが再登場した展開もきちんと過去の因縁を拾っていてよい感じでした。ツヤさんは再び出ることは予想できましたが、あの別れ方をしたヒデさんが再び再登場、さらには医者になっているというのは、かなり予想外の展開でした。りん達への態度の変化など、りんや直美とはまた違う女性としての生き方を模索したのだろうな、というのが感じられてよかったです。
また、藤田先生のようなサイドのキャラクターも、出番こそ多くなくとも時間の経過とともに成長した姿が描かれたのもそれぞれの人生を感じられるお話でした。
来週からはブラッサムが放送開始とのことで、どのような作品となるのか気になるところです。


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