2026年5月27日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『スパイダー・ノワール』の6話『切り裂かれて』の感想記事になります。ネタバレも含まれますのでご注ください。
スパイダー・ノワール
ライリーの過去を知ったハーディ、一度は別れる道を選らびライリーを選んだかのように見えた彼女は、フリントが生きる道があると知りライリーの情報をフェイバーに渡す。果たして、ライリーはどうなるのか、といった感じの前回のお話。
今回は、治療のためにライリーの体を調べられると共に、彼のスパイダーになる前の過去が明らかになる。治療薬は完成したものの、果たしてそれは誰に使われるのか。
フェイバーとオグデン 二人の関係
ハーディから情報を渡されたオグデンは、ライリーの元を訪ねる。老齢の男性である彼ですが、実は過去の戦いで囚われていた捕虜の一人であり、彼もまた実験の影響を受け加齢が加速しており、今は老人の姿になっているものの実際のところはまだ35歳程度とのこと。
さらに彼は、アリシア・フェイバーの息子であることまで明らかとなり、フェイバーが能力者を元に戻そうとする研究は息子の為だったことが明らかとなる。
過去、軍にいた時のライリーも、体を調べられていたものの、その時は何の成果も得られなかった。体を切り刻まれても何もできなかった過去故に、今度も死ぬまで実験体にされると警戒したライリーでしたが、今回は治療薬の開発に成功。とはいえ、奥にあった死んだ被験者たちを見るに、フェイバーは息子の為ならばライリーが死ぬまで研究を続けていたことに間違いはなさそうで、あながちその考えは間違っていなかったのかもしれません。
ライリーの過去 スパイダーになるまでの苦悩
そんな今回、ライリーが蜘蛛の能力者に嚙まれた後の描写が描かれる。蜘蛛の遺伝子を注入されたことで、蜘蛛に体を支配されそうになると語っていたライリーでしたが、その後の描写で体が勝手に動いて蜘蛛の素振りをしていたのがまさにそれだったようです。
少しでも気を抜けば、蜘蛛の衝動に体を奪われそうになる彼ですが、軍人としての精神力がそれを抑えるのに一役買っていたようにも見える。とはいえ、前回語られたようにそこから人並みの暮らしに戻るまでには、並外れた苦労があったようです。
そんなライリー、手術で気を失う流れでは、過去の自分の行いと向き合うことになる。ルビーを失った晩、酒を飲んでいた話とも絡んでいそうなのは、貴方はヒーローだったというオグソンに言った、当時の自分はスリルを楽しんでいただけという話。力を得たもののその責任を理解せずに、好き勝手に振る舞ったツケが、ルビーを失うことだったとも取れるお話。この件で、自分の愚かさを理解したが故に、ライリーはスパイダーとしての力を使わない道を選んでいたようです。
フィン・バーンの襲撃 狙いは能力者のリスト
治療薬を完成させ、息子を救う事が出来たフェイバーでしたが、新聞で公開された彼女のニュースは早々にフィン・バーンの耳に届き、研究所の襲撃を招くことになる。
フィンの目的は、彼女が持っているだろう能力者のリスト。能力者の戦力を増やすために情報を求めての襲撃。フェイバーは、フィンに被験者の元へ案内すると研究所の奥へと連れていきますが、そこにあったのは、彼女の治療では救えずに変異で命を落とした多くの能力者の姿。フェイバー、治療のためではあったとはいえ、多くの犠牲者を出していたことも事実だったようです。
人を救おうという意志に嘘はなかった彼女ですが、一番の目的は息子を助けること。今回のラスト、薬を完成させた彼女は、ニュースを見たフィン・バーンの襲撃と、実験にて死んだ能力者達の姿を見たメガワットの怒りにより殺されてしまいました。必要であったとはいえ、多くの犠牲を出すことを許容していた彼女に対する罰だったという事なのかも。とはいえ、最後に息子を若返らせることに成功したのは、彼女の努力に対する救いではあったのかもしれません。
今回のお話、ニュースが出るのがあと少し遅れていれば、ハーディとライリーが二人で旅立つという話がなければ、被験者を見せる前に治療薬が完成したことを伝えられていれば、などなど色々思い浮かぶもっとよい結果に繋がる可能性もあったのではないかとも思え、何もかも最悪のタイミングが重なってしまったようにも見える悲しいお話。
とはいえ、結果はフェイバー親子は死んでしまい。しかし、それでも能力者の治療薬はライリーの手の中に残されいる。新たに治療薬を生み出す方法は、研究所と共に消え去ってしまった中で、一人能力を消し去る手段を得たライリーですが、果たしてその薬を自らに使うのか、それとも他の選択を取るのか、気になるラストとなりました。




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