2026年5月27日よりPrimeVideoにて配信が開始した、オリジナルドラマ『スパイダー・ノワール』の7話『ヒーローにあらず』の感想記事になります。ネタバレも含まれますのでご注ください。
スパイダー・ノワール 7話『ヒーローにあらず』
ライリーの過去、かつて蜘蛛の力を身に着けてしまった彼が、軍でどのような扱いを受けたのかが明かされ、フェイバーに捕まったライリーの体を検査する中で能力者を元に戻す薬が完成した前回、6話『切り裂かれて』。
今回は、ハーディに裏切られたショックで自暴自棄になるライリーの姿が描かれると共に、彼が何故スパイダーであったのかが改めて示されるお話となりました。
自暴自棄 酒場で暴れるライリー
能力者を治療する薬を手に入れ脱出することに成功したライリーですが、共に逃げることを誓ったハーディの裏切りは大きく彼の心に影を落とすことになってしまいました。
自分を裏切ったハーディは当然として、ロビーやジャネットにも何も告げずに一人姿を消したライリー。ハーディは彼を探そうとジャネットの元を訪ねることになりましたが、当然ジャネットも何も知らず。ハーディの前では落ち着いた顔を見せていたジャネットですが、いざ、一人になると慌てる様が彼女がどれほどライリーを心配しているかよくわかる表現となっていました。
そんな中、ジャネットの連絡を受けたロビーは、ライリーを発見するも、彼は酒場でスパイダーを馬鹿にした面々をぼこぼこにしている様を目撃してしまう。
裏切りにより弱り切ったライリーは、酒の力を借りてスパイダーだって人間だと、愚痴を語る。しかし、それすらも馬鹿にされてしまったことが彼に溜まっていたうっ憤を爆発させるきっかけになってしまったようです。
薬を使い蜘蛛の力を失って自由になろうとするライリーですが、そんな彼にロビーがかけた、薬を使う気なら既に使っているだろう、という言葉は、まさに彼をよく知るロビーだからこそかけられたもの。
その後のライリーとの会話を合わせて、スパイダーではなく、ライリー自身に寄りそい、彼をよく知るロビーだからこそ、彼がかつてスパイダーとして活動する中で本当は何を求めていたのか、を思い出させることができたようです。
しかし、ここにきてライリーにとって、ロビーの存在の大きさが改めてわかる話となっており、まさに彼の相棒と呼ぶのにふさわしい人物だという事がよくわかる。この二人、過去どのように出会い、今のような関係になったのか、という話なんかもちょっと気になってしまいますね。
その後のジャネットとの会話では、実は過去に酔っ払ったライリーが、ジャネットにもその正体を明かしていたことが判明する。渋くてかっこいい探偵というよりは、ちょっとよれよれのおじさんで、酔っぱらうと割とろくでもない所も見えてくるライリー。
ヒーローというには、ちょっと頼りない面もちらりとある彼ですが、だからこそ、ヒーローとして一番大事なのはその力を扱う心にあるという、点がより際立って見えるキャラクターであるように思えるお話でした。
スパイダーとロニー・リンカーンとの戦い、その決着
再びスパイダーとして動き、薬を使い能力者達を救うことを決めたライリー。今回で決着をつけることになったのは、ロニー・リンカーン。
フリントや、メガワットの二人と比較すると、悪事に手を染めることにかなりの迷いがあった彼ですが、自らの寿命の短さから、最後ぐらい楽しく生きようとフィン・バーンに従う道を選んでしまったようです。
スパイダーとの戦いでは、その鋼のようなうろこを生かし、薬の注射を跳ねのけてしまう。しかし、隙をついたロビーが目に注射を行ったことで、無事能力から解放されることに成功しました。
目にグサッといった時はかなり痛々しいシーンでしたが、それでもきっちり元に戻り、目の方も傷を受けているというわけでもなさそうで、そのあたりは能力者であったが故に、力を失う際に同時に体も治ったという事なのかもしれません。
一度は道を踏み外した彼ですが、それを再び元の道に戻れたのは、今回も一度はやられてしまい、その後もこれまでの疲れがかさんでか倒れてしまったスパイダーがいたからこそ。非常に気持ち良い笑顔でのお別れは、まさにライリーの優しさが皆を救ったようで、何とも良い余韻に浸れるお別れとなっていました。
市長とフィン・バーン 二人の要求は最後の戦いへ続く
ロニー・リンカーンを元に戻した戦いは、市長・フィン・バーンどちらの陣営にとっても今後の行方を左右する大きな出来事となりました。
能力者達を使う事で、ニューヨークで力を示そうとしたフィン・バーンからすれば、能力者が消えてしまうのは、その足場が消える大問題。そして、フィン・バーンを裏切り、今は能力者によって自らの地位を崩されかけている市長からすれば、能力者を消す方法を手に入れるのはフィン・バーンへの逆転の鍵。
二人の狙いは、スパイダーの持つ薬へと向けられ、そうなると当然呼び出されるのはスパイダーとの関係が深いとされるライリー。
まさに二人が目的とする本人がライリーなのですが、それを知りもせず呼び出される、という流れは探偵としての表の顔をきっちり貫き通してきた本作ならではのちょっと愉快なシーン。
両陣営から呼び出されたライリー、ニューヨークで巻き起こる能力者騒動に、果たしてどのように決着をつけるのか。次回、最終話が気になるラストとなりました。




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