ゴーストコンサート : missing Songs
2026年春アニメ、ゴーストコンサート : missing Songs の8話『修己治人』の感想記事です。感想にはネタバレ等含まれますのでご注意ください。
多岐亡羊
ネロとの決着
今回は、芹亜を攫ったネロとの決着がつく回となりましたが、やはり少しスピード感がありすぎるというか、細かい部分を見せずに本筋だけ描こうとしているようで、見ていても置いていかれている感が凄かったです。
ネロに協力するふりをした芹亜の救出作戦が進んでいるあたりまではよいのですが、そこで、突然のテスラ・コイルの裏切りが差し込まれる。
芹亜の歌に惹かれていた、ネロの歌が嫌いだから彼の作ろうとする芸術の世界は認められない、という話自体は分からなくもないのですが、それをするなら間にネロへの裏切りをほのめかせたり、芹亜の歌に惹かれていたり、何でもよいのでワンバウンド欲しかったですね。それがないので、本当に突然裏切った軽い人に見えてしまいました。
そして、ネロを裏切った雪庭たちの行動により、芹亜を救出完了するも、そのまま芹亜を逃がしたことで、ネロとの決戦は彼女抜きで行うことになる。1話から続くグレートゴースト派閥のボスとの対決、なぜかそこで一番の活躍を見せたのは朱莉と一之宮万平。特に一之宮万平は、最後その身を犠牲にしてまでネロを倒そうとし、それでもネロは生き残ってしまう。しかし、その遺志をついだ朱莉がネロを倒すという流れはなかなか良い展開でした。
僅か3話ほどの登場のはずなのに、個人的には一番好きなキャラクターになっていたのでここでの活躍は嬉しかったのですが、同時に消えてしまう寂しさもあるお話。しかし、彼の死を悲しむ朱莉に対して、出会ったばかりで気付いたら増えていたおじさん程度の認識の他の面々が大した感想もなく勝利を喜んでいる温度差が狙ってやっているのかよくわからない生々しさがありました。
しかし、ここまでの活躍をさせる殺すのなら、それこそもっと序盤から朱莉と組ませたり、序盤からいたものの消えてしまった那須野与一あたりに担当させてもよかったんじゃないかとも思いますし、そこは最初に因縁のあった芹亜・クレオあたりが受け持つべきだったのではないかとも思ってしまう。
唐突といえば凛空は仲間を裏切りオデッセウスについたところから前回の魔女のお話に続き立ち位置がよくわからなくなっていましたが、そもそも魔女たちの力を取り込んだのは、今回の芹亜救出に生かすためだったようです。
前回ちらっと語られていた、裏切られたという言葉が、オデッセウス派閥に裏切られていたことを意味していたようですが、やはりこちらも間の描写が何もなさすぎて想像で補うことしかできない。
折角裏切りという大きなイベントを見せたのに、仲間に与える影響がほとんどなく、非常にもったいなく思えてしまいます。とはいえ、実はまだオデッセウスから邪魔なネロを倒すため指示され協力していただけ、という可能性もまだ消えてはいない気はします。
そんな今回、ネロは倒されてしまいましたが、彼はなぜ芹亜と心通わせることがなかったのか、というのは少し疑問。これまであまりにも芹亜の歌が万能すぎたが故にこう思ってしまう所もあるのかもしれませんが、もしかするとネロの破滅的な芸術センスのなさが故に、歌が届かなかったなんてこともあるのかもしれません。
とはいえ、大きな問題だったネロとの決着はつき、残すはMiucSとの決着のみとなりました。本編ほとんどネロ派閥との戦いに費やされ、MiucSサイドの描写が少ないままここまで来てしまった感もあり、ここまできてもやはり歌と偉人要素とディストピアを混ぜる必要は本当にあったのか?と思わせてくる作品。果たしてここからどのような結末を迎えるのでしょうか。


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