2026年3月30日より放送開始NHK朝ドラ風、薫るの76話感想記事です。
この記事には最新話のネタバレが含まれますので未視聴の方はご注意ください。
風、薫る 76話 16週目『新風吹くころ』
看護婦として働けなくなってしまったりんに対して、新潟で働くという新たな道が示された前回のお話。今回は、新潟行きを迷うりんと、そんなりんを支えようとしつつもすれ違う直美、二人の関係が一歩進むお話となっていました。
りんに看護婦を辞めるよう伝え、裏では新たなりんの働き口を見つけるために色々と手を回していた直美ですが、今はりんと住むところが同じ、厳しい言葉をかけつつも家に戻ればともに台所に立つわけで、二人の間の気まずい空気が流れる。
直美からすれば、今のりんには看護婦を任せることはできず、とはいえ、りんに看護婦を辞めさせるだけにはしておけないと裏で仕事を探すとい対応は実に堅実なもの。このあたり、直美らしい現実をよく見ている点が非常に彼女らしいと感じられるのがこれまでの積み重ねを感じさせますね。
それに対するりんは、自分が看護をできない事、その後の仕事が必要なことは分かりつつも、新潟という当時からすれば今以上に遠い距離で環と別れて暮らすことへの不安、そして、直美がそれを自分に黙ってやっていた事に対する不満も溢れ、直美は直美で、りんが一人で黙って山本さんを連れ出したことに対する怒りを見せ、二人は本音をぶつけあう喧嘩をすることになる。
ただ、この二人の喧嘩は結局のところその大本は相手の事を思うが故に、黙って勝手に動いた、という点が大きく、これまでにないほどに感情をぶつけあってはいましたが、むしろ、互いの絆の強さを感じさせるものでした。
その果てに直美が選んだのは、東京で環のもう一人のお母さんになるという道。どれほど互いを思いあっていても、本当の家族ではないから、直美に頼りたくても、どこか一線を引こうとしていたりんに直美から近づいていくという選択。物語が始まった直後、一人で生きることに必死で一切の余裕がなかった直美だったら絶対にしなかっただろう選択。これは、本当に直美が変わったこと、りんや環の存在が彼女にとってどれほど大きいものなのか、というのが改めて伝わってくる展開でした。
どうなる事かと思ったりんの新潟での仕事、家と環を直美に任せることで、心残りはあったとしても、信頼できる直美がいれば心配はなく、新たに出発する心構えを迎えるに至りました。
今回、まさに新たなお話の開幕といった感じの1話となった今週の始まりのお話。いよいよりんの新たな出発が近づいてきたようですが、果たして、新潟には何が待ち受けているのか、新潟で過ごすりんが、直美も環もいない一人きりで生きる中、どう変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。


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