二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ
2026年夏アニメ、『二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ』の4話『信心の娘』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
信心の娘
稲子を中心としたお話
前回でプロローグ的なお話が終わったように思え、OP映像も正式なものが来るのかなと思っていたのですが、今回は稲子とその家族に焦点をあてたものとなっていたようで、今後もこの形式が続いていくのかもしれません。
そんな今回のお話は、母親との関係という点に焦点が当てられており、OPでも稲子の母が生きていた頃の皆の幸せそうな様子と、母を失い追い詰められる父との間での何とも苦し気な生活とのギャップが見ていて切ないお話となっていました。
話の中心に来たのは、西陣織のお店での出来事。夫を亡くしふさぎ込んでしまった奥様を救うべく、喜八による新たな電気の発明が描かれることになりました。
今回、電話の技術を活用して、夫の声を息子が代わりに話すという形で、死者の声を奥さんに伝えるという話になりました。これは、騙すような形ではありますが、息子の母を思う気持ちがあってこそのもの。そして、稲子が持つ亡くした母親への想いがあってこそ奥さんの心を動かすこともできており、結局のところ大切なのは生きている人、周りで思ってくれる人の気持ちが人を動かすという点が一番大事だったように思える。技術が主体のお話ではありますが、それを使う人の心あってこそ初めて他の誰かの心を動かせるという面もあったのかな、という気がしました。
電話の発明と死者の声
そんな今回の発明として描かれたのは、電気風呂と、電話の技術。電気風呂の方は失敗だった上に、おそらく成功していてもあまりうまくはいかなそうでしたが、電話の方は明確に成功。今回もその開発成功に至るまでの過程を中心に描いており、電気の新たな技術で誰かを救っていく、という話の骨格がようやくわかりやすく見えてきた気がしますね。
現時点ではまだ長距離の電話の実現はできてはいないのかもしれませんが、電話は前回の強い明りと同様に、蒸気では代用できないもののはず。段々と変わりが効かないものを作っていく事に成功する中で、電気の技術が世間へと認められる事へと繋がっていくのかもしれません。
そして、そんな電話が死者の声を伝えたという話を聞いた三添は、以前の話でもちらりと見せていた兄らしき姿をした機械のようなものの手を握る。
これが、本人の死体なのか、はたまた彼が電気の技術で兄を模した機械というだけなのかはわかりませんが、彼の兄へと向ける執着のようなものを強く感じさせるシーンでした。
流石に今回の、喜八の技術を本当に霊を呼び戻した、とまでは考えて居なさそうですが、それでも彼が偽物ではない、本物の電気目録がどこかにあると考えさせるには十分な成果だっただろう今回の電話の話。果たして次回、三添がどのように動くのか、気になるところです。




コメント