二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ
2026年夏アニメ、『二十世紀電氣目録 ユーレカ・エヴリカ』の11話『誘う回路』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
誘う回路
電気錦の正体
稲子の家にあったとされる電気錦、そもそもなぜ酒蔵の家に電気の品が?という点が疑問でしたが、稲子の母親が作ろうとしていたお酒のレシピだったことが明かされました。
そのお酒を造りたいと稲子が父親に直に話し、それを父が受け入れる流れに関してはこれまでの父と娘の関係の微妙な変化の果てといった感じのお話でした。
ただ、そうなるとどうにも清六が考えた電子回路の話とは根本的に関係ない話としか思えず、結局何でこの二つを並行して進めていたのかがよくわからない。
お話的にも稲子は電気錦を作ろうという目標に向かって動き出す中、喜八たちは清六が残した電気目録から電子回路から繋がるだろうコンピュータの開発へと話が進んでおり、ちょっとお話が撮っ散らかった印象を受けてしまいました。
そろそろ終盤という事もあり、稲子と喜八の夢が重なっていく部分もあるのかと思っていましたが、この二つの話、あくまで電気という新しい時代を象徴する言葉が重なるというだけで、それ以上の意味はないのだろうか、と少し思ってしまいますね。
喜八と三添
そんな今回、喜八の元に清六の名前で前回三添が見つけた電子回路の図が送られることになる。正体を隠して送りながらも、電気の事なら喜八を頼るという判断は間違いではなく、今回喜八は清六の残した設計図から水晶を使った発振器に気付き、材料を求めて廃坑へ向かう。
とはいえ、元から健吾さんのような体の強さもなく、回路の件で眠りもせず調査を進めていた喜八。内部のよどんだ空気のせいもあってか、廃坑の中で落下してしまい命の危機へと陥ることになる。
今回も健吾さんが救ってくれるのかな、と思っていたのですが、今回彼を救ったのは三添。清六の残した情報を実現するために喜八に情報を渡しただけあり、相応の期待をかけていた彼。今回、目録の謎を解き明かした喜八にかなりの喜びを見せていました。
相変わらずの三添のねちっこい親愛描写を稲子の前で見せられていると、どうにも稲子の前で喜八が三添に奪われてしまうという場面に見えて仕方ない。この感じだと、来週は喜八を取り返しに稲子が三添に挑む、なんてことにもなったりするのでしょうか。
ただ、三添的にも自分が開発している機械の清六を完成させるために喜八を利用しているだけなのは明らかで、喜八の目的とは最終的にはかみ合っていないように見える。
そもそも、喜八は飛行機の開発を進めていたりと、電子回路はあくまでその一つといった感じもあり、回路の開発を追えればまた違う電気の可能性を追い求めていくのかなという気もします。
電気と論理回路 ひとくくりにしてよいのか?
今回、ちょっと気になったのは、電気の技術と回路を使った演算に絡む論理回路の話を一緒くたにしてしまってもよいのか?という点。
電気の話ということでひとくくりにされていますが、電気そのものをエネルギーとして活用するこれまでの喜八が初目してきた技術と、論理回路のアイディアは別系統なのではないかと思える。どちらも電気を活用して実用化するという点は重なりはするものの、その発想の原点は全く異なるわけで、電気を使った発明ができるからといって、簡単に論理回路の話へと繋がっていくのは少し違うのではないか、と少し思ってしまう。
喜八にそれだけの才能があり、清六が学んだ知識で作られたものが前提にあるから実現できるという話の流れもわからなくはないのですが、どうにも今回の回路を発見する流れは、ちょっと突拍子もない話の流れに思えてしまう部分があるのがもったいなく思えました。




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