グロウアップショウ ひまわりのサーカス団
2026年夏アニメ、『グロウアップショウ ひまわりのサーカス団』の6話『忌まわしき伝説、嵐を呼んで』の感想記事です。アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
忌まわしき伝説、嵐を呼んで
前回まででサーカス団の演者たちのエピソードが一回りした感もあったグロウアップショウ、果たして今回は何が描かれるのかと思っていましたが、瑞佳の父であるブラックロータスの相方を務めていたキャッチャーの『エイデン・ジェット・ミッチャー』が登場し、瑞佳自身が抱える問題について切り込んでいく話となっていました。
間宮 凛の裏切り?
そんな今回、冒頭で描かれたのは、これまで団の経理を務めていた凛が皇と通じている描写。公衆電話での交流では、豊川の公演の件について触れており、彼女が豊川公園について皇に伝えていたことが明かされる。
ただ、皇が豊川の候補地を先取りしてしまったところまでは知らなかったとのことで、そこまで彼女が狙って伝えていたわけではないようです。
今回のエピソードでは、次の公演地は先払いしておいたので大丈夫、と語っていましたが、何やら近場に予定がない公演地があることがちらっと語られる。予定はなく、公演のライバルもいないので安心とのことですが、何やら意味深な視線もあり、この空いている公演地に突然皇がなんて展開が見え、次の公演でも皇との客の奪い合いが発生しそうです。
しかし、気になるのは凜が本当に麻利亜を裏切っているのか、ということ。むしろ、近場に皇を呼び寄せることで、それに立ち向かわせサーカス団の面々の実力を高めるべく麻利亜が誘導している、なんてこともありそうではある。果たして彼女の真意がどこにあるのか、今後の展開が楽しみです。
麻利亜は偽名? ミッチャーとの過去
そんな今回、もう一点気になったのは、ミッチャーに対する麻利亜の言葉。麻利亜という名前を強調して伝え、まるで初対面のようにふるまうその態度は、自らの正体をばらすなと、ミッチャーに釘を刺しているように見えました。
そもそも、麻利亜はブラックロータスとのつながりがあったり、かつてキルクスコレクションに出演していたことが明らかになったスヴェトラーナこと山田が頼る人物だったりと、その正体については謎が多い。
とはいえ、その目は確かで、彼女が選んだ団員たちも色々と問題を抱え実力を発揮できていなかっただけで、ミッチャーが認めるほどの面々も相応に集まっていたりと、キルクスコレクションに挑むための準備を着々と整えているようです。凜の内通の件も、おそらく、麻利亜が育てるひまわりのサーカス団が脅威になると思っての事でしょうし、それだけの警戒をされる相手という事なのかもしれません。
そんな彼女、ブラックロータスとの繋がりがある点を考えると、かつてのキルクスコレクションの出演者、ロータスサーカス団に所属、もしくは、そのライバルだった、なんてことはありそうです。
また、皇から警戒されている点を考えると、元々皇のメンバーだったなんてこともありそうですが、ひまわりのサーカス団に来る前の怪我をした雫は麻利亜の事を知らなかったわけで、雫の入団時点に皇にいたというわけではなさそう。
しかし、スヴェトラーナはそれ以前から麻利亜の事を知っていたわけで、接点があるとすればキルクスコレクショんあたりが怪しい。そうなると、ロータスサーカスに元々所属していた、というのがありそうですが、それはそれで瑞佳と接点がなければおかしくなりそう。
本名を隠して動いている点を考えると、皇の関係者だったというのが一番ありそうな気がしますね。
瑞佳に足りないものとは?
色々とひまわりのサーカス団周りの謎を投げかけてきた今回のお話でしたが、一番大きく話が動いたのは、これまで実力の高さがはっきりと描かれ続けてきた瑞佳にも不足しているものがあるという話でした。
ミッチャーといえば、1話の瑞佳の回想シーンですさまじい特訓を行っていた一人だったはずですが、今回その特訓がひまわりのサーカス団に向けられるシーンが描かれる。皆がぱたぱたと恐怖する中、葵のみ何やら目を輝かせていたのが印象的で、思いがけない彼女の才能の片鱗が感じられちょっと笑ってしまいました。また、桜翔との空中ブランコのシーンでは、若い現役の頃の姿が見えてくるほどの華麗なキャッチを行い、その実力の高さを示すことになる。
しかし、そんなミッチャーは、これまでサーカスにおいて絶対的だったが瑞佳に対してダメ出しを行う。スヴェトラーナと雫の演技の足りない部分を指摘できなかった瑞佳に対して向けられたのは、才能がない、指導をするよりも、演技をして磨いた方がいいという言葉。
ミッチャーの前で硬くなってしまった二人に対する指導、技術的な部分の指導は間違ってはいなかった点、そして、瑞佳のサーカスの技量が不足しているとは思えない点を踏まえて考えてみると、サーカスで人を楽しませるには、サーカスを演じる自分が楽しむ、という視点が大切で、それが今の瑞佳には抜けているのではないか、という気がする。
しかし、今回、ミッチャーが桜翔をキャッチするシーンでは、今までにない満足そうな空気を漂わせている桜翔を見て、瑞佳は少し動揺していたようにも見えました。口ではサーカスを嫌いと言う彼女ですが、これまでお金のためとはいえサーカスに真剣に向き合っていた姿を見ていると、本当に嫌いなのか?という意疑問が浮かんでいたのも事実。
瑞佳がサーカスを楽しめないのは、幼い頃の厳しすぎる特訓による父親嫌いが原因だったとこれまで語られてきましたが、今回父親と亡くなった母親の話に触れた点、ミッチャーの話す態度から考えると、単にそれだけというわけでもなさそうで、今回深く語られなかった、母親の存在が、瑞佳のサーカス嫌いに大きく絡んでいる気もして、そろそろ、瑞佳自身の深掘りへと話が進んでいきそうです。
次回何が描かれるのか?
そんな今回、サブタイトルの通り、瑞佳からすれば忌まわしき伝説であるロータスサーカス団の一員であるミッチャーの登場が彼女の周りに嵐を呼ぶことになり、これまでとまた違った面白さが見えてくるお話でした。
しかし、本筋はこれまで以上に真面目な展開を描きながらも、ミッチャーの借金を肩代わり発言では、桜翔の耳打ちで分割に切り替えたり、スヴェトラーナの山田呼びなど本作らしいコミカルさも保っており、そのバランスが実に良い感じ。
果たして次回瑞佳はミッチャーに何を指摘されるのか。足りない部分を補うことはできるのか、麻利亜の正体はなんなのか、色々と気になる部分が多く、次回どの程度それらの謎が明かされるのか楽しみです。






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