NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディ―ガールオーバードーズ)
2026年春アニメ、ゲーム『NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディ―ガールオーバードーズ)』のアニメ化作品の3話『INTERNET OVERDOSE』の感想記事です。筆者は原作となるゲームは未プレイ、アニメの内容のネタバレ等含まれますのでご注意ください。
INTERNET OVERDOSE
超てんちゃんとあめちゃん
今回は本作のメインキャラクターである超てんちゃんと、その素?の顔であるあめちゃんの過去を描くお話。
幼い頃、母と父との喧嘩の景色から始まった回想。二人が別れ、父方の実家に連れていかれたあめちゃん。そこでの生活は、ひとまず穏やかなものではあったようですが、ある日の晩、父が目を離したすきに夜外に駆け出し崖から飛び降りてしまう。魔法のステッキを握り、自らを誰かが救える魔法少女であると信じたが故の行動か。
あめちゃんがそんな考えに至った理由は、父親からの関心の薄さをどこか感じ取っていた寂しさのようなものがあったのかもしれない。父親は娘の事を見ているようで、果たして本当に娘を必要としていたのか。ただ、母親との喧嘩の中、自らの正しさを証明するために娘を連れて行ったのではないか、そんな風に思えてしまう流れでした。
また、おばあちゃんが語ったお爺ちゃんが酒飲みだった、蜘蛛になったという話は、どことなく嫌なニュアンスを含んでおり、幼いあめちゃんは、それを感じ取る繊細さを持っていたようにも見えました。
あめちゃんが崖から飛び降りたのは、自らが魔法使いであると信じ、その力で誰かを救えると信じたからだったわけで、ある意味では、今彼女がインターネットエンジェルとして、オタクたちを救おうとした、その原点ともいえるお話だったのかもしれません。
中学時代と母の影響
父が目を放している間に崖から落ち怪我をしてしまったあめちゃん。父はその責任を負われ、あめちゃんは母親の元で暮らすことになる。とはいえ、そちらはある意味もっと悪い環境。母は、男に頼った生活を繰り返し、あめちゃんもそんな母親の様子を裏から見続けることになる。そこから中学生時代までのお話で、彼女がとった行動は、そんな母親の姿を無意識に真似てしまっていたという背景があるのかもしれません。
かつてはいじめられていた自分が、男を利用して自らの立場を保つ。そして、男たちに虐められていた男に声をかけ、自らの手で反撃するように促す。これは、ある意味では、いじめられた男を救いたいという想いが表に出たともとることができ、幼い頃に感じた魔法少女として人を救いたいという気持ちが無意識に出てしまった行動なのかも。とはいえ、結局のところそれが彼を救うことにはならず、母親を真似てしまったが故に歪んだ形で表に出てきてしまった行動だったのかもしれません。
そこから先、どのようなことがあり、今、超てんちゃんとして活動を始めたのか、という経緯についてはよくわからないまま終了。ただ、これまでの人生で重ねてきた人に対する嫌悪感がいよいよ耐えきれないラインにまで達してしまったようです。
今のあめちゃんは、本質的には人間が嫌い。しかし、それでも超てんちゃんとして人の前に出ていくのは、自分のような誰かのためということなのか、誰かに求められていたいという気持ちがあるのかもしれません。幼い頃、遅刻して先生に文句を言われ、生徒たちから陰口を言われても、学校には行きたいと言っていた彼女、どれほど人を嫌おうとどこかで人を求め続ける気持ちがずっとそこにあるという事なのかもしれません。
今回は、これまでのひたすらに抽象的な話を繰り返していた2話と比べると、かなり見やすい内容のお話でした。ひとまず、これで登場人物たちの現状は見えてきたので、次回以降どのように話が広がっていくのか、少し気になってきました。


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