2026年4月17日に放送開始した『田鎖ブラザーズ』の5話感想記事です。ネタバレも含まれますのでご注意ください。
5話 感想考察
密造された銃の謎
なぜか家の中に会った二人の玩具のロボットから銃が出てきたことで、父親に対する疑惑が深まった前回のお話。
今回は冒頭からその件を田鎖兄弟二人で話し合っており、どうしてもよくない可能性が頭によぎってしまう。父親が犯罪に関わっていたかもしれないという覚悟を決めて調査に望む真に対して、憶測かもしれないとその可能性を否定しようとする稔、二人のスタンスの違いがよく見えるお話で、この件は今後の二人の関係にも何やら影響を与える可能性がありそうでした。
父親が隠しただろう銃がそこにあった可能性としては、父親が使うつもりだった、ただ預かっただけ、そして誰かを既に殺した後と色々なものが思いうかぶ。
しかし、今回のお話で稔が辛島の家を調べる中で、税理士との情報を比較したことで、辛島金属工場にてSNCMと呼ばれる金属が購入され、帳簿からは消されていたことが明らかとなり、その金属を仕入れたことを隠していたことがわかる。SNCMは、銃の材料とのことで、辛島金属工場での密造の可能性が濃くなり、それを隠していた父親もその件に絡んでいたのではないかと、話が進んだようです。
また、真は過去に起きた銃に絡む事件の調査を行っており、その中で暴力団の五十嵐組と呼ばれる組織が絡んでいる可能性を掴む。辛島金属工場は、密造した銃を暴力団に流していたのではないかという疑惑が強く巻き起こったようです。
そんな今回、真が過去の事件を調べるために話を聞いた竹内課長の口から小池係長の元に、真の調査の件が伝わることになりましたが、その際の小池係長の表情が少し意味深で気になるものでした。警告したのに、まだ調べているのかという心配の表情なのか、何か他に意味があるのか、少し気になるところです。
今回、春子の調査というより奇跡のような偶然で津田の鍵が、家の鍵であることが判明しました。しかし、何やら殺される前津田が暴力団に襲われていたとのこと。借金があったのか?と推測されていましたが、彼が現在まで姿を隠していたのも、密造銃と暴力団の関係を知り追われていたから、と考えられる。
暴力団絡みの密造銃が過去の事件のきっかけだとするなら、警察側もその辺の事情を突き止めていてもおかしくはない、それでもなおそのあたりの件が一切不透明なままなのは、何か怪しい気もしますね。
今回の事件
今回の事件は、大学入試のAI採点を題材にしたもの。人を殺したと自供してきた青年は、自身が不合格となった大学のAI採点によるミスを公にするために、警察を利用する。しかし、それは見せかけで薬剤師だった母親が、薬の飲み合わせの悪さで殺していたのではないか、という事件へと発展していく。
ただ、そんな事件の可能性を突き詰めていくものの、紙一重で証拠が見つけきれず、罪を見逃すという決着に終わりました。
今回、証拠が見つからなかったものの、確かに殺意はあったという事件、真はいつもほど強く追及できていなかった気がするのが少し気にある。ある意味で、罪を犯しても逃げ切られてしまうという状況は、時効とは異なる事情ながらも本質的には同じ話と考えることも出来る。そんな事件に対して真が、かつての時効に絡んだ犯人に対して見せていた怒りを見せなかったのは、密造銃の件での父親への不信ゆえか、家族の愛情が事件に絡んでいたからなのか。ここで、家族の愛情が犯罪の切っ掛け、という話を描いたのは、真の父親の件にも同じような家族愛の話を絡めていくからなのかな、という気もしますね。
そんな今回の事件ですが、母親が息子の事を思って人を殺したという割には、母親は息子の事を一切考えていないような展開で何やら違和感がありました。
そもそも、殺害に成功し逮捕されずに隠し通せたとしても、それで息子の不合格が変わるわけでもない。それなのに、その犯罪がばれてしまうなんてことがあれば、病気で入院する父親を残したまま、これまで苦労を掛けた息子を一人残して自分は逮捕されてしまう。大学に合格できなかった復讐のためだけにそこまでのリスクを冒すことができるのか?とどうしても思ってしまう展開でした。
しかし、そんな風に思っていた今回のラスト、母親が履歴が残らないメッセージアプリを使っているという疑問点が追加され、今回の事件がまだ終わっていないことが明らかになり、これまでの2話構成のお話と同じようなどんでん返しの展開となっていました。
今回のラスト、母親が送ったメッセージは、彼女が先生と呼ぶ人物にこれでよかったのでしょうか?と問いかけていたようで、大学にいる別の先生の依頼で教授殺しを行ったなんてこともあるのかも。
今回、春子が文部科学省の人間から情報を貰う際に、上を蹴落とすチャンスという話をしていましたが、ある意味ではそれと重なる大学内のポジション争いに利用され、母親は見返りとして子供の合格や特待生のポジションを願っていた、なんてこともありそうです。そうであるなら、今回の毒殺は母親が人を一人殺すだけのリスクに見合った事件になるように思えます。
果たして、次回この親子のお話がどのような方向に向かうのか、そして、今回は見逃すことを選ばざる負えなかった真がどのような対応を取るのか、色々と気になるところです。


コメント