魔法の姉妹 ルルットリリィ
2026年春アニメ、スタジオぴえろ制作の『魔法の姉妹 ルルットリリィ』の感想記事です。感想にはネタバレ等含まれますのでご注意ください。
歌おうルルットリリィ
いよいよ前半クール最終回となったルルットリリィ。今回描かれたのはルルットリリィとしての初ライブでした。その流れで、姉である流がルルとして動く中でおきた心情の変化が大きくピックアップしているように思えました。
前半の流れライブに向かう中で印象に残ったのは流の行動。幼馴染の瀬尾君たちがライブに来ているのを見て、どちらが好みなのかと問いかけるシーンが挟まれましたが、これはルルに変身しているとはいえ、いつもの流とはかなり違う大胆な行動。とはいえ、風が語る昔の歌が好きだった頃の姉はこんな感じだったのかもと思わせる描写でした。逆に、リリィの方はいつも通りの平常運転といった感じで流石です。
また、ルルットリリィ推しらしい、かなり気合が入った少女が登場したのもなかなか印象的。結局名前もわからないままでしたが、ライブが終わった後のシーンでも何やら出番があり、シーズン2でのメインキャラクターとなる、なんてこともあるのかもしれません。
そして、いざ始まったライブシーン、その途中では先週頑張って作っていたトロッコも登場。しかし、いざ会場で冷静になってみてみるとその出来栄えがちょっとしょっぱいことに気づいてしまう。会場に人が多かったことで、本来はファンの間を通り抜ける想定だったろうものが、ステージを左右往復するという何ともシュールな形に収まってしまう。何とも微笑ましい場面でしたが、ライブに向けて盛り上がっていた気持ち、皆で一つに向かっているという気持ちが、トロッコをより良いものに見せてしまっていたなんてこともあるのかもしれません。
ライブでの扱いはちょっと微妙になってしまったトロッコですが、そこに魔法をかけたのがルルの方だったというのは、なかなか意外でした。こういう場面で、魔法をかけるのはこれまでだったらリリィでもおかしくはなかったはず。皆で作り上げたライブのために、魔法を使うのがルルだったというのも、ここまでのアイドル活動を通じて流が変わってきたこと、昔の気持ちを取り戻しつつあることを示しているように思える描写でした。
また、ライブが終わった際の塔子とせな、二人もアイドルとしてステージに立ちたいという気持ちを再び再確認したのも気になる所。ルルットリリィは1年限定の魔法のアイドルで、いつかは消えてしまう物。それでも、そんな二人がいたから繋がる何かが2期で描かれるという事なのかもしれません。
二人の散歩
そんな本作ですが、前半クールの最終回はルルットリリィとしてではなく、風と流との散歩で終わることになる。互いに大事に思っているはずなのに、どこか遠慮しあうような絶妙な距離感がある姉妹。普段大胆な妹も、姉に絡むお話ではなかなか自由にうまく動けず、二人でいるシーンは何とも言えない緊張感があるもの。
今回ラストの散歩前のシーンも、そんな緊張感がちらりと張りつめていましたが、今回それを破ったのは流側。遠回しながらも、風と共に散歩に行こうと誘うというのは、一期のお話を通じて姉が遂げた小さいようで大きな変化を象徴するような描写でした。
そんな今回、ライブ会場でリリィが歌っていた歌や、リップの件、魔法の言葉、これまでのお話を通じて見えてきた事実から、流は、風こそがリリィなのではないか、という事実に気付くというラストを迎えることになりました。
魔法の事は家族にも秘密、それを姉に気付かれてしまったわけで、2期で果たして何が起きるのかと気になる展開。2期の最初に大きな出来事があるのか、ここから更にその事実を突き詰めていくお話となるのか、色々と気になるところです。
1年間の期限付きの魔法、そのうちの秋まで1期の間に話が進んだ本作。ある意味でここまでは下地を整えるお話とも考えられ、10月からの2期で姉妹二人の関係や、魔法との向き合い方、フェリックススターで出会った不気味な出来事などが、冬の物語を通してじっくりと描かれていく事になるのかも。
1期の風の行動を見ていると、やはり、どこか魔法を使う際の迂闊さ、というか危なさというのが常に付きまとっていたように思える。そうなると、風の魔法はいつかばれてしまい、そんな風のピンチを救うために流がうごくなんてこともあるのかもしれません。


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